この記事は、私が2022年に訪れた各ジャンルの展覧会・イベントの忘備録で、展覧会ポスターや、簡単な感想を添えたものです。
最後に、私が遭遇する「ガラケー民ならではの、しょんぼりエピソード」も。
こんにちは。
美術館・博物館巡りが趣味のneoです。
私は「美術館・博物館・展示会などに行くこと」を、勝手に「美博活動」と名付けています。
相変わらずのコロナ禍ではありますが、今年は10月から全国旅行支援(全国旅行割)が開始になり、旅行・お出かけがしやすくなりました。
コロナ禍に突入した2020年は、施設の臨時閉館や、展覧会の中止が続いていましたが、こちらも少しずつ、元の世界に戻りつつあります。
私も去年に比べると、美博活動が捗った1年でした。
感染防止対策には手を抜かない、ウイズ・コロナ時代の美博活動。
私の「美博活動メモ」で、毎年の活動回数を見ると、2022年はコロナ禍前のレベルまでV字回復。
美術館(回) | 博物館(回) | その他(回) | 合計(回) | |
2016年 | 35 | 8 | 30 | 73 |
2017年 | 41 | 14 | 37 | 92 |
2018年 | 60 | 5 | 29 | 94 |
2019年 | 42 | 5 | 21 | 68 |
2020年 | 30 | 2 | 14 | 46 |
2021年 | 27 | 8 | 10 | 45 |
2022年 | 42 | 9 | 46 | 97 |
加えて今年は、3年に1度の「瀬戸内国際芸術祭2022」の開催年でした。
現代アートの祭典・瀬戸芸は、野外展示・空き家を利用した作品なども多いのが特徴。
そのため、鑑賞回数を「施設数」でカウントするのは難しいので、
- 美術館・博物館などに入館した場合のみ、1施設としてカウント
- ある展示エリア内で、複数の作品を同じ日に鑑賞した場合は、1エリアを「その他・1回」でカウント
しています。
たまにアート鑑賞の後、レポ記事を書くことがあるので、そのリンクも設置。
パッと見「‥あれ?別ジャンルの記事じゃ?」というのも置いてますが、その中に、アート鑑賞レポが含まれているのです。‥紛らわしくて、ごめんなさい。
2022年も、相変わらず雑食で、色んなジャンルを覗きましたので、是非ご覧ください。
2022年に訪れた展覧会・イベント
「心に残った展覧会」には、⭐️(星印)が付いてます。
- 広島パルコ:「アニメーション 呪術廻戦展」
- 広島県立美術館:「大広重展 〜東海道五拾三次と雪月花 叙情の世界〜 」
- 呉市立美術館:「大正ロマンの画家 小林かいち&竹久夢二 ~謎多き幻の画家 小林かいちを中心に~」
⭐️福岡アジア美術館:「ヒンドゥーの神々の物語」:古今のインドの神様達が大集合した、見応えある展覧会。
‥とにかく濃い。そして、変なテンションでクラクラしちゃうくらい、面白かった。
- 福岡市美術館:「シンガポール・スタイル 1850~1950」
- 福岡市美術館:「田部光子展 希望を捨てるわけにはいかない」
- 福岡市科学館:「人類絶滅後の生物図鑑展」
⭐️福岡市美術館:「ゴッホ展」:ポスターのキャッチコピーは「もっとゴッホを好きになる」。
原寸大の陶板画や、美しいデジタル映像のゴッホ作品では感じられなかった、原画ならではの迫力に、すっかりやられた。
- 松山市立子規記念博物館:常設展
- ふくやま美術館:「アニメサザエさんとともに50年 〜エイケン制作アニメーションの世界〜」
- TOTOミュージアム:常設展
- セキ美術館:「セキ美術館花づくし ~花の作品を一堂に~」(ポスターなし)
※下記3施設は、いずれも常設展の鑑賞(ポスターなし)
- 名古屋市美術館
- 福山人権平和資料館
- ふくやま文学館
- ふくやま書道美術館:「冬の所蔵品展Ⅱベストセレクション」
- 名古屋市科学館:「大地のハンター展 Hunters on Land 〜陸の上にも4億年〜」
- ひろしま美術館:「こぐまちゃんとしろくまちゃん 〜絵本作家・わかやまけんの世界〜」
- 北九州漫画ミュージアム:「矢口高雄展 〜夢を見て 描き続けて〜」
⭐️北九州漫画ミュージアム:「デビュー45周年 高橋葉介原画展 ~にぎやかな悪夢~」:子供の頃からファンだった高橋葉介氏の原画展。
デビュー45周年の画集出版記念で、氏のサイン会が行われるはずが、コロナ禍で中止に。
早くから申し込んで、当選していただけに残念だったが、直筆原画を拝めて眼福。
- ふくやま美術館:「アーツ・アンド・クラフツとデザイン 〜ウィリアム・モリスからフランク・ロイド・ライトまで〜」
- 東広島市立美術館:「グランマ・モーゼス展 ~素敵な100年人生~」
- 広島県立美術館:「国立国際美術館コレクション 〜現代アートの100年〜 」
- 広島県立歴史博物館:「蘭学と地図」
- ふくやま書道美術館:「書のまち ふくやま 〜ゆかりの書家たち〜」
- てつのくじら館:「〜掃海から見る昭和・平成・令和史〜 日本の海運を支えた掃海隊」
- 広島県立美術館:「春の所蔵作品展 美術を解剖!色・形・モチーフ」
- 山口県立美術館:「野田弘志 〜真理のリアリズム〜」
- 大和ミュージアム:「戸村裕行水中写真展 海底に眠る戦争遺産を追う 群青の記憶」
⭐️ふくやま文学館:「コンドウアキのおしごと展」:リラックマでおなじみの、コンドウ氏。作家生活20周年記念の展覧会。
一見単純そうな絵を、とても丁寧に作画されているの、素敵過ぎ。思わずショップで、サイン入り絵本を、1冊買って帰る。
来館者の1人として、新聞記者にインタビューされたが、本名や居住地まで新聞に掲載されるとのことで、丁重にお断りした。
※下記8施設は、いずれも常設展の鑑賞(ポスターなし)
- 醤の郷現代美術館
- 鎌田ミュージアム(四谷シモン人形館・小沢剛讃岐醤油画資料館・鎌田共済会郷土博物館)
- ANDO MUSEUM
- 豊島美術館
- 心臓の音アーカイブ
- 犬島精錬所美術館
- ひろしま美術館:「ランス美術館コレクション 風景画のはじまり コローから印象派へ」
- 呉市立美術館:「開館40周年 呉市立美術館の開館と呉家寄贈作品」
- 広島県立美術館:「安野光雅美術館コレクション 安野先生のふしぎな学校」
⭐️奥田元宋・小由女美術館:「手塚治虫展」:既に何度目かの手塚治虫展。
かの漫画の神様が、超多忙な日々の中、どうやって多くの連載をこなしたのか‥その秘密の数々は「忙しい!ブログも4コマまんがも描く時間がない!」と悩む私に、解決策を授けてくれた。
‥やっぱ、神様はスゴい。展覧会の影響で、突如、自作の4コマまんがを、チープな本にしてしまったほど。
- 山口県立美術館:「庵野秀明展」
- 呉市立美術館:「日本のポスター展 〜京都工芸繊維大学 美術工芸資料館コレクション〜」
- ひろしま美術館:「THE 新版画 〜版元・渡邊庄三郎の挑戦〜」
⭐️日本科学未来館:「きみとロボット ニンゲンッテ、ナンダ?」:この展覧会を目的に、コロナ禍の上京。
見応えたっぷりで、できれば5回くらい足を運びたかった。
※下記2施設は、いずれも常設展の鑑賞(ポスターなし)
- チームラボ プラネッツ TOKYO DMM 豊洲
- 森ビル デジタルアート ミュージアム エプソン チームラボ ボーダレス
- NTTクレドホール:「広島テレビ開局60年記念事業 アニメージュとジブリ展」
- 名古屋市科学館:「宝石 〜地球がうみだすキセキ〜」
- 名古屋市美術館:「ボテロ展 〜ふくよかな魔法〜」
※下記2施設は、いずれも常設展の鑑賞(ポスターなし)
- 大久野島 毒ガス資料館
- 御手洗 江戸みなとまち展示館
⭐️尾道市立美術館:「隙あらば猫 町田尚子絵本原画展」:何かもう、楽しくてたまらなかった会場。
欲しい絵本は、帰宅後にポチることにし、会場ではグッズ・画集を買い込んで、大荷物になった展覧会。
⭐️平山郁夫美術館:「細密進化の旅 自在置物」:常設展だけでも大満足の美術館で、これまた目を見張る展覧会が。
造形の美しさだけに終わらず、造形物の各パーツが細かく動く自在置物は、金属製の蛇なんかも、しなやかにニョロニョロ。
実際に動かすシーンは、会場の映像で鑑賞できた。
- 筆の里工房:「工藤ノリコ 絵本作家20周年記念 ノラネコぐんだん展」
- 福屋広島駅前店 ギャラリークリエイト:「猫のダヤン 池田あきこ版画展」
- ひろしま美術館:「ヨシタケシンスケ展 かもしれない」
⭐️NTTクレドホール:「BLEACH生誕20周年記念原画展 BLEACH EX.」:ここ数年、漫画の原画展の進化に目を見張るのだが、ダントツにカッコ良かったのが、この展覧会。
撮影禁止、当たり前だけど、とてもザンネン。
作者の地元・広島で開催してくれて、本当にありがとう。
- てつのくじら館:「海上自衛隊創設70周年企画展 海自呉のバラエティに富んだ艦艇」
- 奥田元宋・小由女美術館:「親愛なる友 フィンセント 動くゴッホ展」
- 大和ミュージアム:「海軍を描いた作家 阿川弘之・吉田満・吉村昭 〜『大和』・『長門』・『陸奥』のものがたり〜」
- 岡山市立オリエント美術館:「岡山芸術交流2022(※他会場もあり)」
- 岡山県立美術館:「岡田三郎助と佐賀ゆかりの美術 佐賀県立美術館優品選」
- 岡山県立美術館:「竹内清展」
⭐️福岡アジア美術館:「連載完結記念 ゴールデンカムイ展」:他会場まで遠征できず、福岡に巡回してくるのを待ちわびた。
迫力満点の原画はもちろん、会場の豪華パネルや、アイヌの民芸品・明治時代の日本軍の資料なども併せて展示されており、より一層、作品世界に浸れる仕掛けに感動。
‥人気作品だけに、人が多かったな〜。もう、ギュウギュウ(汗)
- 福岡アジア美術館:「エモーショナル・アジア 宮津大輔コレクション×福岡アジア美術館」
- 福岡アジア美術館:「インド近代絵画の精華 ~ナンダラル・ボースとウペンドラ・マハラティ〜」
⭐️ノリタケミュージアム:「これってなに?どうやって使うの? 〜ちょっとふしぎな陶磁器たち〜」
念願叶ってのノリタケワールド。常設展もため息モノだったが、ちょうどこの企画展開催中に行けるなんて、ラッキーだったとしか。
丁寧で贅沢な暮らしをしていた人々が使っていたという、一見用途不明な、美しい陶磁器の数々に、目が釘付け。
- 福屋広島駅前店:「鬼滅の刃 全集中展 ~無限列車編・遊郭編~」
いやあ、今年も色々、見て回ったなあ。
特別編:瀬戸内国際芸術祭2022
瀬戸芸は、岡山・香川の12の島と、2つの港で開催される芸術祭。
春・秋会期で、全会場を制覇し、訪れた会場別に、アート巡りレポ・感想などをまとめています。
瀬戸内海の美しい島々で、現代アートを満喫しました。各会場での風景写真も、是非ご覧ください。
アート鑑賞にも、スマホが必要な時代?
肩身の狭い、ガラケーユーザー
未だに、ガラケー民の私。
どこに行ってもスマホ、スマホと言われる中、
‥もしかして今後は、アート鑑賞にも、スマホが必要?
と思われる場面に、何度も遭遇しています。
しかもそれは、年々深刻化してる気が。
事前予約(日時指定)チケットは、コンビニなどで発券してもらうことが多いけれど、会場入口でQRコードを提示するシステムも急増中。
従来通り、紙チケットで入館できる会場なら大丈夫ですが「全てデジタルチケット」という会場では、身構えてしまいます。
皆さん、受付でスマホをサッと提示し、
画面をピピッと読み込んでもらって、スイスイ入館する訳です。
ある時、予約完了時にパソコンに送られて来たQRコードを、ガラケーに転送し、受付で画面提示したことがあるのですが、なぜかバーコードリーダーで読み込めず、困ったことが。
それ以来、自宅プリンターでQRコードを印刷した紙を持参、受付でワサワサ広げ「ピピッ」してもらうことが多くなりました。
それでもイケてはいるのですが、雨でインクが滲み、大切なQRコードが読めなくなってしまった時は、さすがに焦りました。
また、何度試しても印刷してきたQRコードが読み込めず、本当に予約されているのか、スタッフさんが奥の部屋に確認しに、引っ込んでしまったり。
予約番号とかで、照合してくれてるんだね。私の後ろに並んだ人にも、会場スタッフさんにも、ご迷惑かけてるな‥って、自覚してます。
たまに事前予約はせず、直接、窓口に並んで、当日券を購入することもあります。
けれど当日券は、日時指定チケットで販売された枠に空きがある場合のみ、窓口販売されるので、大人気の展覧会なら、ハナから販売されないリスクもある。
「‥もしかしたら、買えないかも」とドキドキだし、例えば、2時間先の枠にしか、空きがないことも珍しくありません。
仕方なく、2時間潰してから入館したり「‥わああ、そんな時間まで待てない!」って時は、諦めるの。
‥はよ、スマホにしろ。
‥うう、正にその通り、迂闊にグチも言えない身分です。
具体的には、こんな時にもしょんぼりしてます
美博活動をしている時も、私は「普通、スマホ持ってるでしょ?」前提で迎えられているのだ、と感じずにはいられません。
スマホ経由のサービスが増え、それらを導入した施設・イベントに遭遇する率がアップしたからです。
- 展覧会会場で、自分のスマホに、アプリをダウンロードして聞く、イヤホンガイド
- 作品横のQRコードを読み取って聞く、アート解説やちょっといい話
- 会場の各エリアに設置されたポイントにスマホをかざし、スタンプラリー&景品ゲット
- 会場設置カメラで撮った会場限定写真を、QRコードで読み取り、お持ち帰り
- ハッシュタグをつけて、SNSに投稿すれば、抽選で◯名様にプレゼント
- 入館料は、スマホをかざして、PayPayでスマートにお支払い、ついでにポイントゲット
‥ええ、私、こういうの、オール無関係。
ある美術館のレストランでは、コースのメニューをQRコードで読み取るシステムで、私は何のお料理が運ばれてきたのか、イマイチわからないまま、出されたものを順番にいただきました。
いや、美味しかったから大丈夫なのですが「‥このスープは‥カボチャが入ってるかな?」みたいな、軽いクイズ状態。
まあ、スタッフさんにお願いすれば、紙のメニューもあったんだろうけど‥。
そんな訳で、近年のアート鑑賞には、何かとスマホが必携なのかも知れません。
コンデジでの撮影は禁止、って‥
私は美博活動の時、愛用のコンデジ(コンパクトデジカメ)を持ち歩いています。
撮影OKの会場で、作品や会場の写真を撮るのも、大きな楽しみの1つだからです。
先日、やる気マンマンで出かけた美術館に、衝撃の注意書きが!
- 写真撮影は一部を除いて、携帯電話・スマートフォン・タブレットでのみ可能
- ただし、フラッシュ撮影・自撮り棒・三脚などの使用・動画撮影・録音はダメ
- カメラ(一眼レフカメラ・コンパクトカメラなど)は、使用不可
‥はい〜?
‥コンデジが、ダメですと??
確かに、大混雑する会場で一眼レフを使用するのは、来場者にも撮影者にも、ちょっと厳しい時があります。
‥しかし‥ちっこいコンデジが使用不可なのに、
割と大きいタブレットを、作品にかざして撮るのはOK、って??
作品スレスレにスマホをかざして連写する人や、なかなかタブレットを下ろしてくれない、困った人も。
恐らくコンデジの方が、鑑賞者の邪魔になりにくく、サッと撮って、パッと引っ込めます。
けれども、ルールはルール。
思いも寄らない、複雑な事情があるのかも知れません。
ここは諦めて、作品を目に焼き付けることに全集中しました。
うんっ、カメラなしで回ったから、むしろじっくり見れたかなっ。(←負け惜しみ)
‥だから、はよ、スマホにしろ。
忘れられないスタッフさんの笑顔
それでも頑なにガラケーユーザーを貫き、周りから生暖かい目で見られている私ですが、今年の初め、とても嬉しい体験をしました。
それは、広島パルコで開催された「アニメーション 呪術廻戦展」でのこと。
若い世代に大人気のこの作品、当然、来場者の年齢層もしかり。
どうやら会場では、スマホが必要らしく、入場待ちの間、来場者1人1人に、スタッフさんがオリエンテーションをされています。
‥ああ、コレ、知ってる。
専用アプリをダウンロードして、会場内に掲示されたQRコードを読んで、そのエリアごとに音声ガイドを聞きながら回るパターンだ。
こないだ行った美術館、スマホアプリありきの特別展だったから、常設展だけ見て帰ったところなんだよね。
準備の良い人は、来場前に、既にどっかからダウンロードを済ませていて「スタンバイOK!」な、アレです。
‥アカン。でももう、チケット買っちゃってるから、大人しく展示だけ見よ。
‥あ、スタッフさん(バイトさんっぽい?)が、私のとこに回ってきた。
他の来場者さんと同様「スマホをお持ちですか?」と声をかけられたので「‥持ってないです」と答えました。
いつもなら、そこで終わるのですが、この日は違った!
そのスタッフさんは、若いお嬢さんで、
あ、スマホ、お貸ししますよ!あった方が絶対、楽しめるんで!どうぞどうぞ!
‥マジですか⁉︎
‥こんなの、初めて‥ってゆーか、それ、アリ?
しかもここ、オシャレさんが集まるスポット「パルコ」ですよ?(←neo、普段は近寄らない)
ここでスマホ持ってない人なんて、もう絶滅しているのでは?
‥いやいや、お子様とか学生さんで、まだ持ってない子もいるか。
私の場合、よくあるパターンは「‥は?持ってないんかい」みたいな感じで驚かれ、無言で「じゃあ、しょうがないね」っぽい空気が漂うか、そのままスルーされる、というもの。
毎回、自己嫌悪に陥りつつも、すっかり、そんな対応に慣れてしまっているのです。
恐らく世の中には、当日スマホを忘れてきた人なんかもいるはずなのですが、皆さん、一体どうされているのやら。
‥いや、ところで、ホントに、ここではスマホを貸してもらえる、と?
この間、約2秒。
高速で思考がグルグルする中、ふと我に帰り、
‥でも、あのっ!‥私、スマホ扱えないんですけどっ‥だ、大丈夫でしょうか?
だって、わざわざスマホを借りたところで、会場内で握って歩くだけでは、全く意味が‥。
はい!大丈夫ですよ!
会場内に貼ってある、こんなの(見本を見せてくれる)を探して、見つけたらスマホをかざすと、音楽や音声ガイドが流れてきます。
ボリュームはここで、もしわかんなかったら、近くのスタッフに声をかけてくださいね!
‥なんとなんと!
元気いっぱいのお嬢さん、ありがとうであります。
手渡してくれた黒いスマホには、既にアプリがダウンロードされており、これならイケる気がしてきました。
ねえ、私、今日はスマホ片手に、暗めの会場を回るんだよ!
他の人みたいに、スマホで音声ガイドとか聞くんだよ!
なんかもう「シャキーン!」ってカンジ⁉︎
ねおは すまほを てにいれた。
会場に入ってすぐ、オリエンテーションで見せてもらった目印を見つけたので、画面に読み取ってみると、手の中のスマホから、微かに音楽とキャラクターの声が流れてきました。
‥わ!喋った!
でもこの声、スマホのどこから流れてきてるんだろう?
‥えっと、電話する時みたいに、片耳に当てるのかな?
でも、あんまりボリュームを上げたら、周囲の人の迷惑になるよね?
他の人はどうしているのか、キョロキョロ見回すと‥
おお!スマホの下側に、耳を当てておられるぞ!
すぐに真似してみると、ちょうど良い音量で、呪術廻戦キャラの声が聞こえてきました。
ホントだ、お嬢さん、あなたが言った通り、コレがある方が絶対楽しいね!
展示の解説はもちろん「声優さんがどんな思いで、このキャラクターを演じたのか」という、ご本人による興味津々エピソード‥コレがなければ私、聞けんとこじゃったですよ。
長年、美術館で有料音声ガイドを借り、首から機器をぶら下げ、耳にイヤホンを付け慣れた者には「まさかの無料、そして首にかける機器とイヤホン、どちらも不要」という気楽さが、かなり新鮮で嬉しい。
なんか、近未来、キター(゚∀゚)ー!!!!!
(邪魔な)機器と(たまに引っかかる)コードからの解放、バンザイ!
お耳も(メガネのフレームやマスク紐とイヤホンがケンカしないから)痛くない!
お陰様で、より展示を楽しめた上「もし今後、スマホを使うようになっても、私、大丈夫かもしれない」「実はスマホ、便利かも知れない」と思えた瞬間でした。
格式ある美術館・博物館などには、たま〜に「‥は?持ってないの?じゃ、スマホ経由のサービスは全部諦めて」みたいな、真顔対応のスタッフさんに出会います。
その施設に貸出用スマホ(または代替機器)を準備してないパターンも多そうですが、スマホを忘れて来る人や、充電が切れてしまった人もね、たまにいる。
‥そんでガラケー民も、ひっそり生息してるの。
各会場に貸出機器の準備があるか・マイノリティーにどう接客するか、という問題はさておき、今回のパルコのお嬢さんの、
折角だから楽しんでくださいね、絶対あった方が楽しいです!大丈夫、使えますよ!
という、心強いオーラに包まれながらの新体験で、何倍も楽しめた1日でした。
‥え?‥そのうち、スマホを買うかって?‥うん、まだ大丈夫。
さて、来年は、どんな展覧会・イベントが待っているでしょうか?
ちなみに、前々から狙っているのが、こちら。
「これはっ!」という展覧会、圧倒的に東京開催なのが、地方民の辛いところではあります。
(^▽^;)
来年の美博活動も、今から楽しみでウズウズ。
‥2022年、あなたが足を運んで心に残ったのは、どんな展覧会でしたか?
それでは、また!