この記事は、
- 最近私が描いた絵と、その活用
- オススメのお絵描き本・2冊
のご紹介です。
こんにちは。
たまにお絵描きするneoです。
3年前に始めたデジタルお絵描き、略してデジ絵。
最初は「‥こんなん、私の手に負えない」の連続でしたが、どーにかこーにか、投げ出さず続けています。
なので、進歩はスローペース。
そんな私が不定期にお届けする、この「デジ絵に挑戦!」シリーズ。
今回は、最近描いた絵のユル報告と、私が勇気づけられた2冊のお絵描き本についてご紹介します。
ご興味のある人、よかったらお付き合いくださいね。
「お絵描き本読んで、その程度しか描けないの?」
私のお絵描きは、趣味です。
「ガッツリ絵の勉強をして、将来は絵を仕事にしたい」という人ではないので、目立った上達もしません。
けれど「楽しいから描く→上手く描けたら、もっと楽しい」ので、お絵描き本を読むのが好きです。
若い頃は「やさしい◯◯の描き方」、例えば「手の描き方」みたいな本ばかり買っていたけれど、
難しくて思うように描けないやつを、いとも簡単に描ける気にさせる本だった!
というのが、正直な感想で。
もっとも、うまく描けなくても、苦手な所はスルーしても、全然問題ない素人。
切羽詰まった緊迫感も、絵の勉強に真剣に取り組む姿勢もないまま、年月は過ぎ‥。
そして、デジ絵を始めた最近、再びお絵描き本を漁り始めるようになりました。
けれど以前のように、描く技術そのものを解説する本より、もっとワクワクしながら読め、しかも確実に上達を後押ししてくれる本が、お気に入りです。
特に、目の前を明るく照らしてくれた本が、この2冊!
もちろん、プロを目指す若い人にも全力でオススメできる、高密度・正統派の本でもあります。
昔は色んな書店を回っても、こんな風に「お絵描きを楽しむ勇気がもらえる本」に巡り合えませんでした。
若い頃の私は、
「下手な奴は、描く資格がない!」
「きちんとした美術教育を受けていないと、ダメ!」
と言われている気までしていたので、かなり「こじらせていた」のだと思います。
今回、この2冊を推す理由は「お絵描きは楽しいよ〜、下手でもいいんだよ〜」ではなく、楽しみながらも、確実に上手くなれるノウハウが満載、というところ。
強い。最強。
密かに「多くの人が、バイブルにしているのでは?」なんて思っています。
ユルくお絵描きを続けたい私は、何よりも「楽しく描く」の部分に引き込まれました。
おかげさまで、私がもし誰かに、
‥neo、そんだけいい本を読んでも、その程度しか描けないの?
と言われたとしても、
あはは、そうなの。
でもね、楽しく描けてるから、いいんだ〜。
と、笑って答えられます。
この2冊については、後ほど詳しく。
ここからは、そんな私が最近描いた絵と「こんな感じで、楽しんでます」を、まとめてご紹介しま〜す。
デジ絵って、手で触れないよね?
デジ絵はパソコンに保存されますが、私は、操作ミスで消してしまった作品が沢山あります。
特に手を出して間もない頃は、データの扱い方が、かなり怪しかった。
3時間かけた修正作業の保存し忘れ・描きかけデータの行方不明事件などなど。
そんなだから、私の中に「デジ絵は、危なっかしくて信用できない感」が、スクスク育つのなんの。
作品データの扱いについて勉強しようにも、基礎の時点で全く頭に入ってこない私は、何からどうやって?
「何かあった時のために、バックアップがある」と言われても、それ以前のアナログ感覚が抜けません。
また、パソコン全般の知識にウトいため、パソコン容量がいっぱいになりかけるたび、
そうだ!
デジ絵って、容量を食ってそうだから、ゴッソリ捨ててみよう。
と、泣く泣く作品を消去したことも。
手で触れない作品って、ワンクリックでこの世から消せる。
ますます恐怖。
けれど、デジタルならではのメリットの数々‥例えば、ネット送信できる利便性や、手描きでは不可能な高度なワザに、驚愕しまくったことも確か。
これまで経験したことのない、鮮烈な体験の連続でした。
そっか、同じお絵描きでも「アナログとデジタルは別モノ」って思わなきゃ。
一生手を出さなかったかもしれないデジ絵、今はそれなりに楽しんでます。
「デジタルお絵描きを極めたい!」という人は、デジタル環境を早く整え、少しでも早期に始めるのがよい、とされています。
ちなみに、年齢は関係ありません。
ぼんやり「いつか、デジタルで描けるようになったらいいな」と思っていた私も「正に、早ければ早い方がいい!」と痛感しているところ。
だって、じっと待ってても「いつか」は来ないからです。
年を重ねると、新しいことに手を出すのが億劫になり、恐ろしくエネルギーを使います。
昔は新しいことを覚えるのが楽しかったけれど、今は慣れない物に触ったり、聞き慣れない単語が並ぶ本を読むだけで、結構なストレス。
「思い立ったら吉日」が重要ポイントだというのに、その吉日が訪れても「まあ、今じゃなくても‥」と先延ばししていたことが、私の1番の敗因でした。
最初の吉日は、20年も前に訪れたというのに‥。
デジタル絵の印刷・配布にコンビニプリント
デジタルで描いた絵は手で触れませんが、印刷すれば物体化します。
紙ごと紛失する可能性はあっても、とりあえず「今、触ってる・目の前にある」。
だからって、描いた絵の全てを、印刷したりはしてません。
ブログ用に描いた図解なんて、デジタルデータだけで十分。
ところで、このブログで不定期に掲載中の4コマまんが。
以前、この漫画で、ミニ本を作ったことがありました。

6話分を、A4用紙1枚に配置して、

パタパタ折っただけの、チープな本。
元データが手元にあるので、家のプリンターでも印刷できますが、
- もっとキレイに印刷したい
- 遠方に住む人にも配布したい
となると、コンビニのマルチコピー機を使ったネットプリント一択に。
事前に家のパソコンから、各サイトにデータ登録しておけば、全国のコンビニから、印刷可能になります。
結構前からあったサービスだけど、私が使うようになったのが最近で、まだ新鮮なのです。

画像出典:セブンイレブン・ネットプリント
絵(画像)以外にも、スマホ内のお気に入り写真や、仕事で配布したい資料・書類なんかもOK。
初めての人も簡単に登録でき、お近くのコンビニで印刷できるので、便利ですよ。
ミニ本は、多くの人が印刷してくださって、嬉しかったです。
ありがとうございました。
ブログに並ぶ4コマまんがには、ページをめくる手触りがナイ。
けれど、印刷した途端「本」が爆誕!
こんなおもちゃみたいな仕上がりでも、机の上にポンと置いたり、ページがめくれるだけで、存在感が生まれました。
データが、視覚的・触覚的に実体化するインパクトたるや!
「紙に描いたリンゴが、立体になって手で触れるように!」に似てるかも。
もちろん、パソコンで作成する仕事の書類などは、プリントアウトしても無感動ですが、ミニ本だと不思議とテンションが上がるのでした。

絵を上達させるための本を読んでいると、どの本にも繰り返し出てくるアドバイスとして、
- 毎日、絵を描く時間を作る
- 描きかけでやめず、最後まで完成させる
- 「人に見てもらうこと」を意識して、できるだけ丁寧に描く
- 期限を決めて仕上げる
例)コンテスト応募締切の◯日までに・季節のイベントに合わせて発表できるように、など
などがあります。
私の場合、ブログ用の4コマまんがが、いつの間にかこれらの実践になっていたのかな、なんて。
全部は出せなかった、2023年の年賀状
私が自宅プリンターで大量印刷するデジ絵の代表は、何と言っても年賀状。
オールデジタルで描く年賀状を作り始めて、今年で4年目になります。
昭和・平成の頃は「プリントごっこ」で印刷したり、手描きイラストを簡単にパソコン加工する程度でした。

「プリントごっこ」の年賀状なんて、今では懐かしい上、珍しいよね。
デジ絵年賀状に移行できたのは、お絵描きソフト「クリップスタジオ」と、ペンタブのお陰です。
デジタルで描けば、実力より上手く見せることができるのは、ヒミツ。

今年の干支は、ウサギ。
モフモフ毛皮を、楽しく描きました。
これが、年賀状の裏面。
— neo (@neosoft9) December 14, 2022
年賀状用に、うさちゃんの絵を描きました(右・部分)
大久野島で出会ったうさちゃん(左)がモデルです
描きながら繊細なモフモフ感を思い出して、かなり癒されたけど、何となく、ぱろぴこには内緒にしておきたい気分pic.twitter.com/mPq1NJDK4b
12月、早めに印刷したのはいいけれど、実はこの年賀状、受け取った人が少ないのです。
思いがけないアクシデント発生。
年賀状は、裏面印刷・宛名書き・ポストに投稿、が必須の流れですが、コロナ罹患で、あっけなく頓挫。
救いは、裏面をデジタルで描いていたことでした。

複製やリサイズだって超簡単なのは、デジタルの大きなメリット。
リサイズした絵をTwitter投稿することで、ツイ友の皆さんには、デジタル年賀状として一斉送信できたのです。
自分が高熱でヨレヨレ・ボロボロでも、長時間机に向かったり、ポストまで投函しに行く必要がありません。
ネット経由なので、ワンクリックで全て終了しました。
申し訳ないくらい、ラクチン過ぎ。
とりあえず新年のご挨拶。
— neo (@neosoft9) January 1, 2023
(年末からTwitter見れてなくて済みません) pic.twitter.com/KQZtxp6LFr
何とかお正月に「去年はありがとうね、今年もよろしくね!」をお伝えできたことに、ホッ。
また印刷につきものである「どうしても発色が悪くなる問題」が、デバイス画面で見てもらえるなら、即解決。
私が見てたのと、同じ色でお届け。
印刷・ネット投稿、どちらも対応可能なデジ絵を、本当にありがたく感じた今年。
年賀状の需要が年々減る中「今年で、年賀状じまいにします」とのご報告も。
我が家が投函する枚数も、最盛期の半分以下に減りました。
けれど、もうしばらくは、印刷とネット投稿併用で年賀状を出し続けます。
お絵描き本に出てくる「とにかく実物を見て描け」。
プロでも、実物を見ずに正確に描くのは無理で、想像で描いたらウソになるのだそう。
なので、素人が想像で書くなんて「無謀」でしかない、と。
単純な絵でも、見ながら描くのと、想像で描くのとでは大きな差です。
私が「‥えーっと確か、こんな感じ?」と、ソラで描いたミッキーマウス、めっちゃ怖かった!
超有名で、見慣れているはずのミッキーですら、そんな有様。
「実物を見て描く」といっても、写真や資料でOKなので、ウサギを描くために本物のウサギを連れて来て‥という訳ではありません。
今年の年賀状は、ウサギ島で撮影した写真を元にしました。
そういえば以前「なまはげ」を描く時、ネットで「なまはげ」を検索しまくったことが。
インパクトの強い顔や姿に加え、衣装や手に持っている物・興味深い歴史や地域差なんかの豆知識まで増えて、面白かったです。

‥いつか、本物さんに会いたいな。

改めて手描きならではの良さに気付く
年明けに入院した私は、ベッドの上でスケッチブックに落書きして過ごしました。
変な体勢で描くので、線が曲がってるし、薬の副作用で指が震えたところも。
こーゆーの、手描きならではの味だよなあ。
これには、思いがけず症状の辛さやストレス・孤独感などを紛らわせる効果があったらしく、

入院中のささいな出来事や、気付いたこと・考えたことを書き留める作業が、新鮮でした。
メモより少し詳しい、日記みたいなものだから、めっちゃラフ。
でもだからこそ、夢中になれたんだと思います。
この時「こういう気楽さ、デジタルじゃムリ」と思いました。
なぜなら、机のパソコンに向かって、タブレットで絵を描く時の私は、

いつも、かしこまっているから。
とにかく気合がいる。
すぐ目が疲れたり、肩・首や腰まで痛み始めるの。
一方、紙への落書きで使うのは紙とペンだけで、そんなに肩も凝りません。
ベッド上で体育座りして、膝の上にスケッチブックを広げたり、時には寝転んで描く自由さ。
心地よい、ペン先と紙面の摩擦。
頭に浮かぶ図や思考がペン先に流れ、
紙の上で視覚化される過程が面白い。
思えば、子供の頃からそうやって絵を描いていた訳だから、初めてデジ絵を描いた時、大きな違和感があったのは当然ですよね。
デジタル・ネイティブの若い人と違い、同世代の人には、分かってもらえそう。
初めてマウスでヨレヨレの線を引いた時「ペン先がパソコン画面の中にあるって、どゆこと?」
「しかも、手で引いた線と一致しないのは、どうすれば?」って焦ったよね。

そして退院後、久々に机に座り、パソコンで絵を描いてみると‥
うわ!やっぱ窮屈だなあ!
もう目がシバシバしてる‥。

けれど入院以来、デジ絵に落書きの自由さがミックスされた気がしたのも確かで。
紙とペンの気楽さ+デジ絵の便利さ。
今さらだけど、自分の中で統合された感?
ちなみにこの絵は、コロナ体験をまとめた記事の、アイキャッチに使いました。

‥しかし、デジタル・デトックスで、自分と向き合う時間、たまには必要だなあ。
やっぱ、手書き作業による思考の整理って、大切!
‥これ、もし入院しなかったら、ずっと忘れたままだったかも。
危ない、危ない。
別に入院しなくても、短期間のデジタル・デトックスなら、努力次第で可能でしょう。
それによって静かな時間が確保され、有意義な思考があれこれできる‥はず。
入院生活を通じて、手で書く(描く)ことの大切さを思い出せたのは、ラッキーでした。
でも、2度とコロナにかかっちゃダメ!
も〜懲り懲り、健康第一っ!
絵を描かない・描けない時も、上達につながる方法はあって、それは「インプットやアイデア出し」だそう。
美術館巡りが趣味の私は、日頃から様々な作品を鑑賞したり、好きな画集やイラスト集などをガン見して、どうやって描いたのか考えることがあります。
‥これが私のインプット。しかも結構、雑食?
暇だった入院中は「元気になったら描きたいもの」について、あれこれ想像しました。
「こんな絵を描いてみたい」と思った時、忘れないようラフ付きでメモしておいたところ、お絵描き本に「それも有効」とあり「ヨシ!間違ってなかった!」とガッツポーズ。
ちなみにポイントは「インプットとアウトプットが同量であること」だそう。
ちなみに、アウトプットとは「実際に描いてみること」です。
‥そうか、私、明らかにインプットオーバーで、バランス悪いよな。
分散したデジ絵、1つに集めてみた
コロナ罹患中から声が出ず、喋れなくなっていた私は、身振り手振りで、言いたいことを伝えていました。
無理に喋ろうとすると、激しく咳き込むんだもの。
このころ使っていた、家の中でだけ通じる「謎のゼスチャー」を、Twitterに投稿しています。
咳込みでヒビが入った肋骨を固定するため、胸に厚いベルトを巻いてる
— neo (@neosoft9) January 17, 2023夫が帰宅し「あれ?ここに置いてた長袖シャツは?」
咳込むと痛いし、喋れないので、怪しいジェスチャーで説明
「‥ふん、ふん‥うん、わかった」。
‥最近、コレでほとんど通じて助かる。 pic.twitter.com/m8nGcsovhh
これがなかなか好評(?)で、気を良くした私は、

こんな図を、1枚描いては投稿‥を繰り返しました。
この図がだんだん溜まってきた頃、全部を1枚にまとめる気マンマンに。
‥コレ、デジ絵で描いててよかった!
もしも紙に描いていたら、ひとまとめにしたい時、1枚1枚の図を切り貼りすることになるけれど、
デジタルなら、絵と絵の境目も全くナシの仕上がり。
‥はい、こんな感じで。

‥いや、実用性はゼロだけどww
印刷可能な解像度で描いていたので、A4用紙に印刷してみたら、

‥あれっ?
プリンター関係で、色が薄い?
こんな時も、コンビニプリントがお役立ちです。

ハッキリクッキリ、高性能マルチコピー機。
何日にも分けてバラバラ描いた図が、大集合しました。
やはり私は「手で触れる紙」が好みのようです。
‥ってゆーか、ずっとそれが当たり前だったから、しっくりくるだけ?
絵によっては「紙モノ」にするだけで、普段使いも可能です。
— neo (@neosoft9) October 23, 2022
読書の秋。以前作ったラッピングペーパーを、ブックカバーにしたら可愛かった件
pic.twitter.com/UouZLvUKyH
いいんです、自己満でOK。
お絵描きに飽きたり、嫌になって投げ出すのを防げている気しかしません。
自分で自分のテンションをあげろ!
ネットプリント、シールにもできた
そうこうしているうち、4コマまんがが少しずつたまり、

先日、3冊目のミニ本ができました。

A4用紙1枚に6話なので、いつの間にか、18話も描いていた、と。

机の上で、紙を折ったり切ったりして、本にする作業も密かに好き。

更に、ファンアートで描いた「パロ30周年・なんちゃって記念切手」も、ネットプリントに登録する始末。
初めて知ったのは、ローソンでは登録データを「シール紙に印刷できる!」ということ。
各地に住む皆さん、お手に取ってくださり、ありがとうございました。
いやもう、
‥なんて幸せ。
こんなの、昔だったら、想像もできなかった!
と、感涙しましたよ。
‥だって絵を描いても、せいぜい仲の良い友達に見てもらうくらいで、終わってたもん。
更に、コンビニでコピーしたカラー絵で、透明シールが作れたのも面白かった!
透明シールの作り方を解説した記事は、今も多くの人がワード検索で読んでくださっています。

カンタン工作系の記事だから、お子様も見てくれてるのかも。
‥だとしたら、超ラッキー。
こんな風に、お絵描きにもその先にも、ヒッソリ喜びを感じている今日この頃です。
結論。
デジ絵、始めてよかった。続けてよかった。
オススメのお絵描き本・2冊
私は大型書店に行くと、お絵描き関連の本を立ち読みします。
数多く並ぶコレ系の本は、絵や図解が多いので、短時間でパラパラ見しやすいのです。
けれど購入に至る本は、滅多にないかも。
とりあえず目に入った1冊・話題の本を適当に買って帰り、休日に家で読んでいた昔とは、大きく変わりました。
最近は、店頭で気になった数冊にザックリ目を通し、本当に手元に置いておきたい本だけ、買っています。
それでは、最初に紹介した2冊の本について、改めてご紹介しますね。
ここでオススメする2冊は、私のようにユルくお絵描きを楽しむ人から、プロを目指す人まで、幅広く読めます。
まずは、1冊目。
ちょっと、タイトルが凄くないですか?
「最高の絵と人生の描き方」。
人生までも描ける、だなんて、ちょっと前のめりになっちゃいませんか?
「私が描いてもいいんですか?」
■「アニメ私塾流 最高の絵と人生の描き方 添削解説80点付き」おわりに より引用
最速本の出版イベントにて、涙ながらに質問する参加者がいました。
「どうぞどうぞ‼︎」と僕は答えました。
そう感じる人がイベントに一人いたということは、世の中には同様の人が少なからずいます。その人をそこまで追いつめたものはなにか?
本書の内容を決める上で大きな動機となったエピソードです。
絵を楽しんで描いてもいい。人生は大いに楽しむべきだ。そんな単純なことが、今、どこか忘れ去られている気がします。
‥即買いでしたよ。
私、それこそ誰かに「どうぞどうぞ‼︎」と言ってほしかったんだ、と思います。
この本の著者は、アニメーターの室井康雄氏。
なので、アニメ界での活躍を目指す人へのアドバイスが的確なのも当然で、絵でご飯を食べていく方法なども、具体的に解説されていました。
その辺のお話は、趣味で描くだけの私が読んでも、色んな意味で興味深かったです。
本の最終章は「描き方を生き方に活かす」。
‥一瞬「?」と戸惑ったものの、読めば「そういうことですか!」と、何だか妙に納得、心が満たされました。
素人からプロを目指す人まで、それぞれのスタンスで楽しく読めそう。
自分なりの「お絵描きとの向き合い方」に気付かせてもらえる1冊です。
そして、2冊目。
最近読んだ中で「これは凄いかも!」と目を見開き、しかもイッキ読みした本です。
内容は、絵が上手く「なれる人」と「なれない人」の決定的な違いは、たった5つの習慣である、というもの。
著者・焼まゆる氏は、イラスト講師の経験のあるイラストレーターで、両者には、練習や勉強ではない「習慣の違い」があることに注目、
- どうしてその習慣が大切なのか
- 具体的にどうやったらいいのか
が、わかりやすく解説されています。
その習慣とは、
- 絵を継続する習慣
- 描き方を決める習慣
- 目を肥やす習慣
- 考えて描く習慣
- インプットとアウトプットのバランス習慣
5つの習慣を続けることで、誰でも絵が上手くなる理由が、キレイな図と共に説明される流れは、ハンパない説得力。
この習慣をバランスよく続ければ、上達しないワケがない!と。
「◯◯の描き方」といった、描く技術を解説する本も、それはそれで勉強になります。
けれど「上達し続けるための習慣」にフォーカスしたこの本は、目からウロコ。
私が特に「ひょえ〜!」となったのは、練習や勉強だけでは絵が上手くならない理由。
‥自分でも何とな〜く気付いて、何とな〜く心に引っかかっていたアレコレが、スパッと語られてたのが痛快でした。
この本、もっと早く読みたかったな〜。
こんな私でも「上手くなりたい」とは思っているので、自分に引き寄せながら読み進められました。
自分が既にできていることと、まだできてないことの切り分けができて、スッキリ!
後は、自分のペースで実践するだけ。
この2冊から学んだことを意識しつつ、あくまでも楽しく、お絵描きしたいなと思っています。
お付き合い、ありがとうございました。それでは、また。
