こんにちは。最近の休日は、広島から瀬戸芸に通っているneoです。
この記事は、瀬戸内国際芸術祭2022・春会期に、沙弥島・与島・鍋島を訪れたレポートです。
JR坂出駅近くのミュージアムにも立ち寄り、JR高松駅に向かった1日でした。
2022年は、3年に1度開催される瀬戸内国際芸術祭の年。
【瀬戸内国際芸術祭とは】
香川県・岡山県の、瀬戸内海の島々を舞台に開催される、現代アートの祭典。
略して「瀬戸芸(せとげい)」。
- 春会期:4月14日〜5月18日
- 夏会期:8月5日〜9月4日
- 秋会期:9月29日〜11月6日
今年はコロナ禍のため、海外からのお客様が来れないのが残念。
瀬戸芸は毎回、国内外から多くの人がアート巡礼で瀬戸内を訪れる、大規模芸術祭なのです。
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■画像出典:瀬戸内国際芸術祭2022・公式サイト
「それ、どの辺でやってるの?」と言いますと‥
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今回、1泊2日の1人旅で、春会期限定「沙弥島(しゃみじま)会場」を訪れました。
沙弥島は「島」って言っても、埋め立てられて陸続きです。
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カニのはさみのような形をした、沙弥島周辺。
沙弥島会場には、瀬戸大橋から渡れる与島・鍋島も含まれています。
公共交通機関を使った3島巡り‥頭と体力・気力を、めいっぱい使った1日、是非ご覧ください!
面白いアート作品に、アドレナリン大量分泌⁉︎‥またまた写真多めでお届けしま〜す。
JR岡山駅〜JR坂出駅〜沙弥島会場
最初に新幹線で目指すは、JR岡山駅。
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移動中にガッツリ、エネルギーチャージ。
JR岡山駅で、在来線に乗り換えました。
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「快速マリンライナー」は、しばらく海側に向かって陸を走ったのち、
海上にかかる瀬戸大橋を渡って、四国・高松に向かいます。
橋の上から見渡す絶景、毎回楽しみ。
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列車は、今から訪れる沙弥島の上も通過。
JR岡山駅から40分弱で、四国側の入口・JR坂出駅に到着しました。
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改札を抜けると、沙弥島会場に向かうシャトルバスの案内が。
ありがとうございます。
瀬戸芸期間中、バスが増便されていても、本数は限られています。
そのため、お家でバスの時刻表とにらめっこして、乗り継ぎ方などをメモって来ましたが‥
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‥わ!
A4・カラーの、凄く見やすい時刻表がある!
こりゃ、ありがたい。
早速いただいて、瀬戸芸臨時シャトルバスに乗車しましょう。
今から何度もバスを乗り降りするから、おトクな1日乗車券も買ったよ。
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JR坂出駅、出発!
たった今、マリンライナーで渡って来た瀬戸大橋を下から見上げると、大迫力の巨大建造物〜。
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この、とんでもなく長い橋が、ところどころ島を橋脚にしながら、本州まで続きます。
瀬戸大橋が開通したのは、昭和63年。私が社会人になってからなので、割と最近?(←コラ)
沙弥島会場
下車したバス停付近に、瀬戸芸のインフォメーション「沙弥島案内所」発見。
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青い看板や旗は、遠くからでもクッキリ。
野外展示作品を回る前に、なかなか来る機会がなかった、ある美術館に寄り道します。
東山魁夷せとうち美術館
ここに瀬戸芸参加作品の展示はないけれど、
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瀬戸芸パスポート提示で、入館料割引が受けられました。
昭和を代表する日本画家の1人・東山画伯の作品は、自然の風景に佇む神秘的な馬が印象的。
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私のチケットホルダーも、氏の名画。
今回は、真っ直ぐ続く道が描かれた作品「道」に、改めて見入ってしまいました。
そういえば、瀬戸内海の美しい景観を損なわないよう、瀬戸大橋の色を「ライトグレー」と指定したのも画伯だそう。
さすが!瀬戸大橋、見事に多島美に溶け込んでます。
瀬戸芸作品
さあ、マップを見ながら、アートが展示してある場所を探しましょう。
野外作品も、建物の中の作品もあるよ。このブログは、詳しい作品解説は敢えてパスしてます。
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青い看板の矢印を見ながら、ズンズン進むと‥
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早速、1つ発見。
順に人が登っては降り、登っては降り。
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その間、パスポートにスタンプ押印。
沙弥島の「沙」です。
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よし、私も登る〜っ!
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山頂からの風景は、こんな感じ。
次々に人が登ってくるから、もう降りなきゃ。
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道が交差しているので、いつの間にかまた登り始めている、というトロさ。
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ここは、まだ沙弥島が島だった頃からの港だそう。
この先にある作品に向かいましょう。
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作品名「月への道」。
会場は、旧・沙弥小・中学校です。
入口に、校歌が刻まれた石碑があるね。
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作品名「雪の天使」。
作者が、故郷のウラルで撮影した映像+頭上の星、そしてバケツの水。
「幼年時代と家族の記憶」が主題だそう。
流れる音楽も、作品の一部。
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次の部屋の前には、入場待ちの行列が?
感染対策で、1回の入場者数に制限があるのです。
暗い室内では読めない会場マップや、今から見る作品の解説を読んで過ごせば、
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少々待たされても問題ナシ。
この解説、是非読んでみてください。
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作品名「地球での最後の夜」。
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家族を置いて、遠い宇宙へ旅立つ宇宙飛行士さん。
‥何を、そして、誰を思うの?
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腕のワッペンに作品名と月、そして瀬戸大橋。
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こちらの野外作品は「月への階段 あるいは 柿本人麻呂の月」。
かつて人麻呂が、沙弥島の浜辺から見た月は、千年後の今も同じ。
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学校の目の前は、海が広がります。
「サメに注意!」?‥サメ、出るんだ。
次の教室、何だろう?
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宇宙旅行と月への飛行を夢見た、学者さんの工房。
机の上、謎めいた小物だらけ。
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「彼の工房、きっとこんな部屋」という作品のようです。
現代アートは、どれも解説を読んで初めて「おおおう!」ってなる。
次の会場の洋館までは、少し歩きます。
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薄曇りだけど、暑くなってきたな。
脱いだ上着をリュックに突っ込んで、海風に吹かれるのは、いい気持ち。
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時々すれ違う、犬連れで歩いてる人は、地元の人かも。
瀬戸芸参加者は、体温チェック済みのリストバンドを巻いているので、お互いすぐにわかります。
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あっ、ここみたい。
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ちょっ‥!
道路を挟んで、ディズニーランド並の列ができてるんですけど!
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やっと順番が来たので、入ってみます。
ただ事ではない入口からして、何だかドキドキ。
‥あっ、入口で靴を脱ぐんだ。
「幻海をのぞく」
■瀬戸内国際芸術祭2022公式ガイドブックより引用
島々に由来する風景、瀬戸内海成立の歴史などを感知させるインスタレーション。
私は事前に、ここを訪れた人達が、作品の写真をネットにアップしているのを拝見しましたが‥
‥コレって、一体何を写したの?どんなアートが展示されてるの?
とナゾで。
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太古の昔、まだ陸地だった瀬戸内海に、海水が注ぎ込んで〜‥
ザザザ〜。
‥うん「ブラタモリ」で見たことあるぞ?
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ネットで見た写真、コレか!
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部屋全体が、大掛かりな舞台装置のよう。
‥ああ、これは‥言葉じゃ説明できない作品だ。
ここに足を運ばないことには。
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古い洋館の廊下に置かれた、数々の小物や照明器具。
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‥曇った鏡には、私達の目には見えないものが写ってそう。
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化石や骨のような物が並ぶ引き出しの上で、
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ライトに照らされていたのは、化石?
‥本物?それとも作品?
砂が敷いてあるね。
後で読んだ本によると、瀬戸内海の海底から発見される化石には、ナウマンゾウが多いそう。
この海がかつて、大陸とつながっていたことを物語っています。
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‥あ、出口だ。
光まぶしい21世期の世界に戻ります。
名残惜しいような、少しホッとしたような‥。
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‥濃かった、沙弥島、濃かった!
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ふと見ると、木々に小さなサクランボがなっていました。
見る物がいちいち非日常の連続‥瀬戸芸は、これが楽しい。
沙弥島エリア、やや離れた場所の作品だけパスして、シャトルバスでJR坂出駅に戻りましょう。
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移動所要時間は、約30分。
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ただいま、JR坂出駅!
予定より1本早いバスで、沙弥島から戻って来れました。
うん!与島行きバスの発車まで、時間ができたぞ。
瀬戸芸の島巡りでは、本数が少ないバスや、船の時間に合わせて、行動することになります。
なので、もう少し時間がほしい時もありますが、こんな風に「ポン!」とスキマ時間が生まれることも。
これが離島の港だったら、海や空を眺めてぼんやり過ごすのですが‥
ふっふっふっ。
坂出には、個人的に見逃せないスポットがあるのです!
JR坂出駅周辺・鎌田ミュージアム巡り
瀬戸芸とは関係ない、駅近の「四谷シモン人形館」に行くのだ!
長年の憧れだった人形館、この絶好の機会を無駄にするものですか。
四谷シモン氏の人形が展示してあるこの洋館は、美しくて少し怪しい雰囲気がたまりません。
寛政元年(約230年前)創業の鎌田醤油さんが、文化事業の一環で支援しているミュージアム3館のひとつで、
- 小沢剛 讃岐醤油画資料館
- 四谷シモン人形館 淡翁荘
- 鎌田共済会 郷土博物館
3施設合わせて「鎌田ミュージアム」。
人形館の入館券を購入する時、スタッフさんに、
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3館を巡る、スタンプラリーを勧められました。
人形館だけが目的だったけど、近くにある2館も回れるかな。何しろ時間が押してるから、サクッとね。
各ミュージアムを訪れる際は、開館日のチェックをお忘れなく!
四谷シモン人形館 淡翁荘
突然ですが、私、球体関節人形が大変好きでして。
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迎賓館として建てられたこの洋館に、シモン・ドールが23体、暮らしています。
展示の仕方が変わっていて、引き戸や金庫の扉を開くと、そこにも人形が。
‥ため息モノです。
何時間でもいられる異空間!
コロナ禍前は、関東方面からも、若い人が大勢訪れていたそう。
写真撮影は自由ですが、残念ながらネットへのアップは禁止。
ご興味のある人は、公式サイトでどうぞ。
小沢剛 讃岐醤油資料館・鎌田共済会 郷土博物館
「小沢剛 讃岐醤油資料館」は、
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江戸時代に建てられた、お醤油屋さんの建物。
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大きい木桶が置いてありました。
館内は、現代美術作家さんによる、歴史的名画を醤油で模写した作品を展示。
「醤油画」という、歴史のあるジャンルが面白かったです。
「鎌田共済会 郷土博物館」は、大正時代の建物に、郷土の資料を収集・展示した施設。
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坂出の塩田開発の歴史とか、薬用植物の標本とか、急ぎ足で見学。
2館とも、レトロな雰囲気、しかも貸し切りでした。
スタンプラリーの景品で、お醤油もらっちゃった!
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日本庭園「香風園」を通り抜ける時、お池を覗くと‥
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わわっ!
鯉が寄ってきた〜っ!
ごめんね、私、何も持ってない。
‥ここで立ち止まって、鯉達をのんびり愛でたりしなければ、与島行きバスの発車に間に合いそうです。
寄り道終了!JR坂出駅まで徒歩約10分弱、急げ、私。
JR坂出駅〜与島・鍋島
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只今の時刻は、14時半。
さっき沙弥島に向かった、駅前のバス乗り場から出発するのは同じですが、
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今度は瀬戸大橋に上がり、与島・鍋島まで向かいます。
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はい、瀬戸大橋の上〜。
この真下を、JR瀬戸大橋線が走っています。
さっき歩き回ってきたばかりの、沙弥島を通過。
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直線的で平坦な埋立地(手前のエリア)に比べ、かつて島だったことが、一目瞭然の地形ですね。
橋の上からでも「旧沙弥小・中学校は、あの浜だ!」と、すぐわかるようになってました。
与島
与島は、坂出港から約8kmの沖合に浮かんでいて、ちょうど岡山と香川の中間くらいの位置になります。
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お!与島PAが見えてきた!
与島は唯一、瀬戸大橋から車で降りることができる島。
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与島、初上陸!
バスで、ぐ〜るぐる下ります。
与島PAを抜けて島内を少し走り、終点のバス停まで行くと、お目当ての作品が。
それは‥沙弥島で見た、あの宇宙飛行士さん。
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私自身にも「最果ての地まで、はるばるやってきた」感が生まれた状態での再会。
彼、実はこう見えて、10名以上の鑑賞者に取り囲まれています。
色んな人が交代で、宇宙飛行士さんの隣に座って記念撮影してた。
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作品名「月への旅の途中 最終駅」。
作品解説に、思わず胸が熱くなったりも。
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腕のワッペンは、月とバス停、そして鍋島灯台。
ところで、このサビサビのバス停、何と!
廃船になった船の一部を、ここに設置したものです。
昔から、地元の人が雨よけ・待合室に使っていたそうで、アーティスト(作者)さんが、ここを訪れて何かを感じ、作品展示の舞台に選んだそう。
新しく作ったのは、宇宙飛行士さんだけなんだって。
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‥ね〜、色々凄くないですか?
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中に入ってみると、こんな感じ。
まだ船の一部だった頃は、この窓から海が見えていたはず。
この待合室自体が、古い宇宙船のようでもあり‥。
一般人の私でも、哀愁やロマンを感じるんだから、異国のアーティストさんは、いかばかりだったことか。
鍋島
次に、鍋島に渡ってみます。
与島から、歩いて渡れるんだよ。
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鍋島とは、あの小さな島。
島のてっぺんに、瀬戸大橋が掛かるよりもずっと前から、海の難所を照らしてきた、鍋島灯台があるのです。
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その灯台の中に、作品がある、と!
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本当に、ラクラク歩いて渡れるな。
BGMは、波の音と、小鳥のさえずり。
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は〜‥(ため息)
頑丈な橋脚が、四国まで続いてる。
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狭くて急な石段です。
島の灯台だから、主に釣り人や灯台守さんが使うくらいだったのでしょう。
人がすれ違う幅もありませんが、みんな巡礼者のように静かに登り、下っていきます。
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譲り合い、声を掛け合いながらのアート巡礼。
下りてくる人が、そっと道をあけてくれるたび「すみません」「ありがとうございます」と軽く会釈。
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灯台に着きました。
息が切れ、膝はガクガク、頭もガンガンしてるけれど。
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灯台の中には、100万個の星を持つ「宇宙の立方体」があるんだって。
毎回、作品解説に心を奪われる。
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暗闇の中、吊り下がる宇宙の立方体。
とにかく狭いので、独特な閉塞感を感じます。
こんなに狭い空間に、果てしなく広がる宇宙がある不思議。
灯台内部のこもった匂いや、ひんやりした空気ごと鑑賞。
一歩外に出ると、わ、まぶしい!
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眼下の光る海面や、ゴツゴツした岩を眺めつつ、急な階段を下ります。
(もし足を踏み外したら、大怪我だなあ)
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てくてく歩いて、宇宙飛行士さんのいるバス停の近くに、戻ってきました。
与島PA
このバス停からは、橋脚の向こう側にある、与島PA行きのシャトルバスが出ています。
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さっき橋の上から見た、ここですね。
え〜っと、与島PAまで、シャトルバスで10分?
PAで停車時間、15分。
同じバスで、ここへ戻ってくるのに10分‥計35分。
うん、JR坂出駅行きバスの発車までに、PAに行って戻って来れるな。
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バス、来た来た。
乗っちゃうからね。
おみやげとか、見に行くの。
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ここで、私が持ち歩いている、せとうち美術館ネットワークの小冊子がお役立ち。
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与島PAで2000円以上お買い物すると、生うどん(1人前)がもらえる券が、裏表紙についていました。
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コレです。
普段、PAに行く機会がないので、完全に持ち腐れていましたが‥
思いがけず、生うどんゲット!‥そういえば、お腹が空いたかも。
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持ってたおやつ、全部食べちゃったけど‥まだ何かあったかな?
なるべく軽量化しておきたいリュックに、鎌田ミュージアムのスタンプラリーでもらったお醤油だの、生うどんだのwww
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お醤油と生うどんは、おやつに含まれません。
(T△T)
シャトルバスを乗り換え、JR坂出駅に戻ります。
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宇宙飛行士さん、バイバイ。
またいつか、どこかで。
‥どうか、良い旅を。
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瀬戸大橋の上から見えた、白い鍋島灯台。
さっき、あの中に、宇宙があったのを見たよ。
例えば、毎日この橋を通っていても、あの不思議な空間の存在を知らない人、多いんじゃないでしょうか?
けれど‥今年の瀬戸芸で、鍋島灯台を訪れた人は知っています。
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これで予定通り、3島を制覇。
急ぎ足で歩き回るのは、慌ただしいようで、けれど、どの島でもの〜んびり過ごした気もして。
普段とは明らかに、時間感覚が違うことを実感します。
3島まるごと、良かった〜!
こうして無事、JR坂出駅に戻ってきました。
JR坂出駅〜JR高松駅
JR坂出駅から、JR高松駅行きの「快速マリンライナー」に乗る予定でしたが‥
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わあああ!
一歩違いで、乗り遅れた〜っ!
|||||/( ̄ロ ̄;)\|||||||
発車したマリンライナーを、ホームからボーゼンと見送る私。
でも大丈夫。
じきに次の列車が来ます。
特急券330円を追加して「特急いしづち」に乗りましょ。
![](https://parosuke9.com/wp-content/uploads/2022/05/DSC01330-1024x768.jpeg)
いしづちさん、キター(゚∀゚)ー!!!!!
高松までの所要時間は、マリンライナーとそんなに変わらないけど‥
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特急の車内、快適〜っ!
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高松までノンストップなので、乗車時間は15分くらいだったかな。
高松港周辺散策
日も傾きかけた頃、JR高松駅に到着。
この日は、駅近のホテルを確保済みです。
高松は、駅と港が1つのエリアにまとまってて、便利なの。
JR高松駅から高松港エリアにも、瀬戸芸作品が点在。
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夕暮れの高松港、雰囲気いいね。
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今夜泊まるホテルも見えてるから、安心です。
この辺りは、瀬戸芸期間中に何度も通るので、慌てて全作品を見て回らなくても大丈夫。
![](https://parosuke9.com/wp-content/uploads/2022/05/DSC01336-1024x768.jpeg)
‥な〜んて言いつつ、とりあえず人がいない時に、パスポートにスタンプをポン!
昼間だと、団体様と鉢合わせして、スタンプ待ちの列ができてることもあるから。
瀬戸芸での写真撮影・SNSなどへの投稿について
余談ですが「人が少ない」イコール「写真が撮影しやすい」でもあります。
ここで、瀬戸芸で撮影した写真の、SNSなどへのアップについて少し。
瀬戸芸スタッフさん経由で、本部に問い合わせてもらったところ、
- 作品の撮影・ネットへのアップは「撮影禁止」の表示があるもの以外、OK
- 鑑賞者が写り込んだものは、NG
- 「SNSで拡散してね」などの表示がある作品は、どんどん拡散してね
とのことでした。
鑑賞者・歩行者の写り込みについては、個人が特定できなければ大丈夫。
ちなみに私は、人が写ってない写真を選んでアップしているだけで、周囲に割と人がいることが多いです。
何しろ、人気の芸術祭だからね。
曜日や時間帯、作品によっては、来場者が押しかける瀬戸芸。
たまにシャッター係を頼まれるのも嬉しく、お互い譲り合ったり、ちょっと立ち止まったりしながら、皆さんうまく写真を撮っている感じです。
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おっと、本格的に日が暮れてきましたよ?
公式ショップで買い物・ホテルへ
駅と港の間にある、瀬戸芸公式ショップ。20時までやってるから、覗いて行こ!
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このお魚の群れも、瀬戸芸作品です。
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右端に、例のスタンプが。
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ショップには、今年追加されたオリジナルグッズや、瀬戸内の特産品などがいっぱい。
ホテルで食べるアイスと飲み物、おみやげもゲット!
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こうして荷物が増えていく。
リュックをひっくり返すと、このように、色んな小冊子やペーパーが出てくるのはお約束。
今日1日で、この有様です。
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![](https://parosuke9.com/wp-content/uploads/2022/05/DSC01352-1024x768.jpeg)
行く先々で、どんどん増える紙モノ。A4書類ホルダーがあると便利だよ!
さて明日は、早起きして小豆島に渡ります。
16時頃には、JR岡山駅を出る新幹線で帰宅しますが、先週、オフィシャルツアーで小豆島を回った時、見れなかった作品があるので、もう一度。
金色の円、どーしても見たい作品なのだ。
買ってきた激うまアイスを食べながら、公式ガイドブックでの予習も忘れずに。
この1冊に、作品解説やマップはもちろん、芸術祭開催エリアの情報・バス・船の時刻表や、ご飯のお店まで、まとめて掲載されているので、も〜、付箋紙だらけ。
コレがないと始まらない。公式ガイドしか勝たん。
もちろん帰りの新幹線に間に合うよう、全てのスケジュールは綿密に。
‥さて、今回はここまで、次回に続きます。
翌日、高松港から訪れた、小豆島のレポート(↓)を、お楽しみに〜!
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