こんにちは。
美術館・博物館が大好物のneoです。
この記事では、パロが収蔵・展示されている(または展示されたことのある)海外の美術館・博物館4施設をご紹介しています。
日本が誇るアザラシ型セラピー用ロボット・パロは、AIが搭載された魅力的なロボットです。
可愛い赤ちゃんアザラシの姿をしたパロですが、実はアート作品としての評価も高いことをご存知ですか?
私は、パロ開発者の柴田博士から初めて
世界各地の美術館・博物館でパロは展示されています。
と伺った時、とても驚き、途端に興味が湧きました。
この記事では、パロが収蔵・展示されている、または展示されたことのある海外の美術館・博物館を4施設ご紹介しますね。
2024年2月、施設のコレクション情報にパロが掲載された、あの博物館も。
あなたもご存知の、有名な美術館が出てきますよ。
フランス・ルーブル美術館
セラピー用ロボットでありながら、美しさにも定評があるパロは、美の殿堂・ルーブル美術館に展示されたことがあります。
世界芸術の総本山「ルーブル美術館」
1793年開業、所蔵美術品38万点が広大な館内に展示され年間の入場者数は1千万人をこえるという、まさに世界一の美術館。
西ヨーロッパの中心的都市パリのセーヌ川右岸にあるこの建物は12世紀にフィリップ2世が建設した城塞でした。もともとは街のはずれにあった「ルーブル」ですが街が拡大し、いつしか街の中心になってしまったのです。
その間建物の増改築が進み、また1989年にはガラスのピラミッドがメインエントランスとなりひときわ目を引く施設となりました。
■出典:世界の美術館 ルーブル美術館
日本のアザラシ型ロボットがルーブルに‥って、スゴくない?
動く姿や鳴き声が可愛いロボでありながら、じっとしているだけで、十分アート作品なのです。
アメリカ・ニューヨーク近代美術館 (MoMA)
ニューヨーク近代美術館(MoMA)は、マンハッタンにある、近現代美術専門の美術館。
世界随一の近代アート美術館・ニューヨーク近代美術館
現代アート好きなら一度は訪れたい、ニューヨーク近代美術館。
ニューヨーカーからは通称「MoMA」の名で親しまれています。
近現代絵画、アメリカのポップアート、そして世界の現代アート作品を展示するこの美術館は、ヨーロッパからアメリカへその拠点を移した美術史の一つの転換点を知る上で、欠かせない美術館と言えるでしょう。
■出典:This is Media アートをもっと好きになる 美術・芸術メディア
日本各地に、オシャレなショップ「MoMA Design Store」がありますよね。
余談ですが、パロが医療機器として認められているアメリカ。
日本に比べてパロを知っている人が多く、連れて歩いていると、
「Oh! PARO!」
と声をかけられたこともある、というエピソードを伺って、ほっこりしました。
アメリカ・シカゴ科学産業博物館
(Google翻訳)
世界最大級の科学博物館の 1 つである MSI は、輝かしい歴史を持ち、科学と科学教育の未来にも重点を置いています。
シカゴ科学産業博物館は 1933 年の開館以来、ユニークなインタラクティブな体験を通じてあらゆる人々の発明の天才を刺激することに専念してきました。
私たちはこれまでに 1 億 8,000 万人以上のゲストをおもてなししてきました。つまり、すべての始まりと同じような瞬間を約 10 億回も迎えました。
現在、MSI は西半球最大の科学博物館ですが、壁を越えて発見の瞬間を提供することにも取り組んでいます。
■出典:シカゴ科学産業博物館公式サイト
こちらの科学産業博物館もパロを収蔵しており、ロボット展の企画もされたことがあるそう。
私も何度か訪れたことがあります。
パロは、シカゴで何回か展示して頂いたり、アメリカ各地のミュージアムを巡回していただきました。
公式サイトを覗いてみると、大人も子供も楽しめる巨大博物館で、かなり楽しそうでした。
個人的には、ドイツのUボートに興味津々。
イギリス・ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館
そして、この記事のメインがこちら、
ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館、略称「V&A」。
V&Aは、現代美術や各国の古美術・工芸・デザインなどの膨大なコレクションを中心にしたイギリスの国立博物館です。
(Google翻訳)
V&A の歴史は他に類を見ないものです。
1852 年の製造博物館としての初期の始まりから、1899 年のビクトリア女王によって築かれた礎石、そして今日の最先端のギャラリーに至るまで、この博物館は芸術とデザインの収集と公開解釈において常に進化してきました。
そのコレクションは、事実上あらゆる媒体における 5,000 年にわたる人間の創造性を網羅しており、英国で最も優れたビクトリア朝および近代的な建物群の 1 つに収蔵されています。
■出典:ヴィクトリア アンド アルバート博物館公式サイト
この博物館の日本美術工芸品のコレクションは、ヨーロッパ最大規模を誇っているとのこと。
どれどれ、公式サイトのコレクションページ、ちょっと覗いてみよう。
わあ、歌川広重や国貞も!
■画像出典:V&Aコレクション
2024年2月、この施設のコレクション情報にパロが掲載されました。
こちらです。
後ろ姿も、どことなく優美。
このページをGoogle翻訳にかけると‥
「パロはアザラシ型のお布団ロボットです」
‥はい?
当たらずしも遠からず?
‥って遠いから!(^▽^;)www
Safariの翻訳の方では、どう訳されているのかしら?
‥うえっ?
「ロボット掛け布団です」⁉︎
「シール(アザラシ)型のロボット」までは合ってるけど、
も〜!
掛け布団じゃないです!(^▽^;)www
「フカフカのロボです」的な?
では、お布団(笑)以降は、どのように解説されているのでしょうか?
英語が苦手なジャパニーズとしては、かなり気になるところ。
その名前は「パーソナル ロボット」という言葉の最初の音節に由来しており、2003 年に日本の産業技術総合研究所 (AIST) の主任研究員である柴田隆則博士によって設計および設計されました。
開発は 1993 年に始まりました。これは、脳機能を改善するための治療用ロボットに対する柴田氏の研究関心を受けてのものです。
パロは小さなペットのように膝の上に快適に座れるように設計されています。柴田氏が生後1週間のタテゴトアザラシの赤ちゃんをデザインの形として選んだのは、それがなじみ深いが、猫や犬などの他の動物との否定的な結びつきが少ないという事実によるものでした。
パロは 32 ビットのマイクロプロセッサ コンピュータを内蔵しており、これによりパロはタッチ、光、音、動き、温度に反応し、一連のセンサーを通じて環境内の人々に反応することができます。
一定期間の「学習」の後に割り当てられた名前を覚えており、柔らかいゴロゴロ音などの心地よい音を発します。
パロは「ソーシャルロボット」として定義されるロボット設計の一種で、家庭や職場での仲間やサービスの形態として(産業用ロボットとは対照的に)人間と一緒に機能するように作られています。
パロは、2009 年に米国食品医薬品局からバイオフィードバック医療機器のクラス II 神経治療機器として承認された初の認知療法ロボットです。
発売以来、パロは高齢者や健康のためのコンパニオンとして位置付けられています。老人ホームや病院にいる人たち、特に認知症やアルツハイマー病の人、不安、PTSD、うつ病を経験している人たち。
PARO は、Liftware スプーン セット (CD.81:1 ~ 8-2016) や、巣などの家庭環境における支援ロボット工学や機器の台頭など、デザイン、テクノロジー、パーソナル ヘルスケアを探求する V&A コレクション内の他のオブジェクトを補完します。
■画像出典:V&Aコレクション
なるほどです。
だけど、
‥解説の最後に「巣」?日本語訳でも、わかんないや。
翻訳ソフトを変えてみよう。
Safariの翻訳で、やっとナゾが解決。
PAROは、リフトウェアスプーンセットや、ネストサーモスタット、ナバズタグ、アマゾンエコーなどの国内環境における支援ロボットやデバイスの台頭など、デザイン、技術、パーソナルヘルスケアを探求するV&Aコレクション内の他のオブジェクトを補完します。
となっていました。
‥えっと、スプーンとか、ナバズタグって?
ググってみると、
- リフトウェアスプーンセット:手の震えを緩和し、食事を行いやすくするスプーン
- Google Nest サーモスタット:家に誰もいないと判断したときに自動的にエコ温度に切り替わるように設定できる機器
- ナバズタグ:ウサギの形態をしたネットワークロボット
- アマゾンエコー:音声でコントロールする、ハンズフリーのスピーカー
そして、補完とは「足りないところや不十分なところを補って、完全なものにすること」です。
つまり、 V&Aに収蔵されたこれらの支援ロボットやデバイスにない部分を、パロが補完している、ということでしょう。
うん「世界一の癒しロボ」だからね。
‥お布団じゃないからね(←まだ言う)
宮殿のような博物館に住んでいる、シックなグレーのパロちゃんのご紹介でした。
日本でパロを展示している施設
ちなみに、日本でもパロに会える施設があります。
このブログの過去記事でご紹介しているのは、以下の3施設。
いつ訪れても展示されている常設展と、期間限定で展示される企画展などがあるため、施設によっては、
申し訳ありません、現在は展示しておりません。
ということがあるかも。
なので、パロ目的で行かれる方は、休館日や開館時間に併せて、展示の有無についてもご確認されるのをお勧めします。
特に遠方から訪れる時は「‥せっかく来たのに」ってなっちゃうからね。
パロが展示されていることを知らない施設もある上、海外の美術館・博物館のパロには、なかなか会いに行けませんが、
- あの有名な美術館で、パロが展示されたことがある
- 海外のあの博物館に、パロが収蔵されている
- 今、こんな企画展で、パロが展示されている
という情報を耳にすると、パロファンとしては嬉しくなります。
‥という訳で「パロがいる海外の美術館・博物館」のご紹介でした。
それでは、また!