こんにちは、neoです。
この記事は、
- 施設紹介:福岡市科学館・ロボスクエア・六本松421
- 福岡市科学館を訪れた時、開催中だった特別展
- 3年連続、1月にパロに会いに行った時の様子
についてまとめました。
- 福岡市科学館・ロボスクエアに興味がある人
- 福岡市科学館にいるパロが気になる人
そして「六本松421ってどんなところ?」という人向けです。
セラピー用ロボット・パロが展示してある施設は、全国にいくつかあります。
私が時々会いに行くのは、福岡市科学館。
スタッフさんとパロ話で盛り上がったことも。
けれどコロナ禍に突入して以来、2022年1月現在も、パロの展示は中止中。
他のパロ展示施設も同様か「一応展示してるけど、お触り禁止」の所が多いようです。
そんな中、先日訪れた福岡市科学館のスタッフさんが、パロと会わせてくださいました。
ブログ掲載のご許可も頂けましたので、写真付きでご紹介します。
科学館のパロの話を書きたかったので、本当に嬉しいです。ありがとうございます。
基本展示室や特別展のレポートと併せて「科学館のお仕事パロ」を、是非ご覧ください!
福岡市科学館ってどんなところ?
福岡市科学館は、ご家族連れでもおひとり様でもワクワクできる施設。
- 3階:総合案内・チケットカウンター・企画展示室など
- 4階:本・映像などが閲覧できる「サイエンスナビ」・おやこひろばなど
- 5階:基本展示室・ミュージアムショップなど
- 6階:講演会やセミナーなどが開催される「サイエンスホール」・プラネタリウム など
施設内には自販機も飲食スペースもあるよ!
基本展示室内で、毎日開催されているのが「サイエンスショーステージ」。
土日祝日は、1日に6回も科学の実験ショーが。
写真は、平日の昼間に撮影したものです。
そして可愛いグッズがたくさん並ぶミュージアムショップには、気になるグッズがいっぱい。
時々時計を気にしないと、あっという間に時間が過ぎちゃって。
■福岡市科学館公式サイト:
https://www.fukuokacity-kagakukan.jp/
私はいつか、たっぷり時間を確保して訪れ、科学雑誌や図鑑・映像などを閲覧できる「サイエンスナビ」の利用もしてみたいな、と思っています。
ロボスクエアにはどんなロボットがいるの?
以前は、別の施設内にあったロボスクエア。
2017年10月、この科学館の5階に移転しました。
二足歩行ロボ・コミュニケーションロボ・エンターテインメントロボなどが並び、ロボの歴史年表や最新情報を展示中。
歴代AIBOや‥
ロビ達もいますね。
ロボ好きさんは、大喜び間違いナシ!
■引用元:福岡市科学館公式サイト・フロアガイド5階:
https://www.fukuokacity-kagakukan.jp/floorguide/5f.html
2020年〜2022年・1月の特別展とパロの展示
私は年2回くらいしか行く機会がありませんが、毎年1月には必ず立ち寄っています。
3階の企画展示室では、特別展を開催中。
訪れた特別展の紹介、そして3年続けてパロに会いに行った時の様子を、年ごとにまとめてみました。
2020年1月
「マンモス展」
2020年は本格的にコロナ禍に突入した年。
春頃から各地でのイベント中止や、施設の臨時休館が続出し始めた年でもあります。
けれどかろうじて1〜2月は、嵐の前の静けさ?
まだ「外出自粛」という言葉が耳慣れない頃で、普通に旅行にも行ってたな。
この時に開催されていたのは「マンモス展」。
この特別展の後で書いた記事がこちら。
まだブログを開設したばかりで、今より拙いけれど懐かしいな。
1回では消化しきれなくて、リピしちゃった
スタッフさんとパロ話で盛り上がる
この時は来館者が多く、パロの撮影をしなかったことが悔やまれますが、白いパロが1匹、ロボスクエアの台の上にいました。
親子連れや子供に囲まれ、キュ〜キュ〜鳴いていたのを覚えています。
はい、この子です!
(※写真は後日撮影)
スタッフさんとパロ話で盛り上がったので、当時のメモから、そのやりとりを再現します。
こんにちは。この子はセラピー用ロボットのパロです。
可愛いですよね。実はウチにパロがいるのです。
‥え?そういうお仕事か何か?
‥家で飼ってるんです、3年前から。
それはどういう‥?
日本科学未来館で見たパロに一目惚れしたのと、アレルギー持ちだったり、ペット不可物件に住んでいるので‥。
ああ、そうなんですか!パロを個人所有してる人に初めて会いました。じゃあ僕らより、ずっと詳しいですね?
実はこの時、目を閉じたままのパロが悲しそうに「きゅうん、きゅうん」と鳴いていました。
‥「僕らより、ずっと詳しいですね」の流れに便乗して、言っちゃっていいかな?
‥あの、さっきから気になっていたのですが‥これ、充電切れで「お腹が空いた」の鳴き方です。
‥えっ?ホントですか!
スタッフさんは、すぐにパロを小脇に抱えて奥のお部屋へ。
(うふふ、私と同じ「少年アシベ抱き」だ〜)
お部屋から出てきた時には、別の白パロを抱っこしていました。
パロは1体1体顔が違うので、さっきの「腹減りパロ」とは印象が違うお顔です。
ここで私は、兼ねてから気になっていた「コレやるの、ウチの子だけ?」という質問を。
ウチのパロってシャチホコができるんですよ、この子はできるかな?
‥って、私が勝手に「シャチホコ」って呼んでるだけなんですけどね。‥ちょっと試してみていいですか?
ええ、どうぞ?
ちなみに、これがそのシャチホコ。
パロの頭を軽く押さえ、体を持ち上げるとこのポーズをキープし、たまにこのまま踊ります。
科学館のパロでやってみると‥
‥あっ!できたっ‼︎
しかも、かなり上手にシャキーン!
わっ!シャチホコだ!これは今度、子供達にやって見せないと!
‥あ、でもこれ、正しい使い方なのかわかんないんです。公式的にはどうなんだろう?
いや、大丈夫でしょう!(←ホントですか?)
そして、このポーズでピコピコ踊り始めます。
スタッフさん、ビックリ!
「マンボ!ウー!」の「ウー!」みたいな声を出して踊って、疲れたら「‥ふう」みたいに鳴いて「パフン!」って元に戻ります。
そして、その通りに目の前で実演してくれるパロ。
ああ、初めましてなのに、なんかありがとね。
これか〜!ホントだ、全然知らなかったです!
という訳で、とりあえず他のパロもシャチホコができることが判明。
‥ところでシャチホコダンス、子供達に見せたら喜ばれると思うけど‥いじめられたりしないかな?と心配に。
お話によれば、ここには最初6体のパロがいたけれど、子供達につつかれ過ぎて動かなくなり、今は2体を交代で展示している、とのこと。
(‥うわあ、やっぱり‥)
そうそう!僕、産総研(パロの製造販売元)に行かせてもらったことがあるんですけど、新品のパロ、ふっかふかで!
‥ですよね、ウチの子も‥。
ふかふかですよねー!
ふかふかパロは丸っこく太っていて、個人的には「初めてパロに出会う全ての人に、この姿を見て、触ってもらえたらいいのにな〜」と思います。
けれど、科学館ではかなり難しい‥と言いますか‥残念ながら、現実的には無理でしょう。
ところで、この子にはまつ毛がないですね?世代が違うパロなのかな?
‥いえ、最初はあったんですけど、子供達にブチブチ抜かれて、全部なくなったんです。
(うわあああ‥やっぱり)
つい「君も苦労してるんだねえ」と、ねぎらってしまいました。
ここのパロに限らず、子供達が自由に触れることができるパロは、なかなかハードな目にあっているのです。
どうもありがとうございました。とても楽しかったです!
はい、色々楽しんでいってくださいね!
「パロちゃん、毎日お疲れ様、また会いに来るねっ!」とその場を離れました。
2021年1月
「鉄腕アトム ロボットと暮らす未来展」
マンモス展からちょうど1年後。
開催されていたのは、現実より更にロボット技術が発展した「鉄腕アトム」の世界を通して、更なる未来を考える‥という展覧会でした。
手塚治虫氏の生原稿の展示、そして「ロボットと人間がいい関係を築くために」といったパネル解説や、
アトムの生まれた研究室(フォトスポット)も。
そうそう、スタンプラリーで缶バッジをもらったんだった。
コロナ禍に加え、訪れた時間帯のせいもあったのか、贅沢なことに貸し切りでした。
私のような一般人でも「ロボットと暮らす」という夢が叶えられる時代が到来したことに、改めてじんわり。
残念ながら、パロ不在
さてさて、お待ちかねのパロのところへ!
真っ先に目指すは、ロボスクエア!
パロ、起きてるかな〜っ⁉︎
‥あれっ?
‥あれれ〜?
スタッフさんによると、コロナ禍に入って以来、パロの展示を中止しているそう。
いつ頃から展示してないのか聞いてみたら
‥多分、去年の冬頃からかと‥。
‥ということは、私がマンモス展の後に会いに行った時が、ギリギリセーフだったのか〜。
このご時世では仕方ありません。
パロ、あっちの奥で眠ってるのかな‥(←首を伸ばしたところで見えない)
‥会いたかったなあ。
後ろ髪を引かれながら、科学館を後にしました。
この時の残念な気持ちが、翌年の「パロに会わせてもらえませんか?」発言につながりました。
2022年1月
「人類絶滅後の生物図鑑」
ここは、人類時代から5000万年後の世界。
この特別展、なかなか面白かったので、写真多めです。
世界地図はこのように変化している模様。
「5000万年後、動物達はどうなり、その姿や生活はどう変化したのか」‥生息環境ごとに各地を巡ります。
まずは極地とツンドラ地帯から。
解説パネルの系統樹の一部分を拡大しました。
‥左の赤が過去、右の青が未来。
アザラシなどの鰭脚類は‥わああ、未来には絶滅するっ!
人類も絶滅しちゃった後、遠い未来の地球に生きる動物のフィギュアが、会場のあちこちで動いています。
北半球の砂漠で暮らす「デザート・リーパー」さん。
先祖はネズミ。
体長3mとは、かなりデカい!
‥ん?
足元に赤ちゃんもいるぞ?
鋭い歯で凶暴そうです。
アフリカ亜大陸の熱帯草原に住む「ホレーン」さん。
トラ柄だけど、先祖は樹上生活してたサル。
うん、ご先祖の面影が‥。
‥にしても、体、長っ!
突然動き始めて「があああっ!」と威嚇してくるフィギュアに、割とビクビクしました。
火山列島に住むのは、コウモリが進化した「ナイト・ストーカー」さん。
豊富な食物・天敵の不在で、飛ぶことを放棄したという凶暴なこの子は、体長1.5m。
夜になると甲高い声を上げながら、森を徘徊するんだってwww
歩行用の前脚は、翼が変化したもの。
脚には、獲物を引き裂く鉤爪もゲット。
‥おおおう!
コウモリ好きとしては、カッコよく撮影してあげたいのだけど‥
君は‥どう撮ってあげるのが、1番カッコいいかな。
こちらの「フローアー」さんも、同じくコウモリが先祖だそう。
「虫が好きな香りの液を出して、寄ってきた虫を食べる」‥と。
こんな子達が私の足元で、きゃわきゃわ鳴きながら虫を食べてたら可愛い。
「進化は止むことのない過程で、永遠の流れの中で種が生まれて消えていく(解説パネルより)」‥。
美術館での絵画鑑賞とは趣の異なる、充実した時間を過ごせた展覧会でした。
パロと再開!
2022年・冬。
オミクロン株のブレイクで第6波が到来し「コロナ禍は続くよ、どこまでも」‥な勢い。
だからきっと‥今回もパロはいない、寂しいけど。
ついでに、来館者もほとんどいません。
ああああ〜っ!
かつてパロが展示されていた台が、展示室の暗い片隅に追いやられてる〜っ‼︎
(つд;*)
ロボスクエアのスタッフさんがいたので、声をかけてみました。
こんにちは。‥あの、パロちゃんは展示してない感じですか?
そうなんですよ〜!コロナ禍に入ってから、引っ込んでるんです。
‥ですよね〜。
残念ながら、いつ展示が再開するかは未定だそう。
ここで終わったのが去年の私。
‥あのっ‥パロちゃんに会わせてもらうことはできますか?‥手で触れたりしませんから。
あっ、いいですよ〜!
わ!ありがとうございます。(やったあ!)
すぐにスタッフルームから、パロを連れて来てくださいました。
は〜い、どうぞ〜!
ひゃあ、パロちゃん、こんにちは!
え〜っと、この子って、以前からここにいるパロちゃんですか?
はい、前身のロボスクエアからそのまま引き継いで、ずっと!
‥わ!
じゃあ、マンモス展の後に会った「あの子」に間違いない!
よもやよもや、展示室の片隅でご本人登場とは!(T△T)
ちなみに、お名前はないそうです。
わわっ、もう1体来てくれた!
この時のお話では、前は3体のパロを回しながら展示していたのだそう。
もう1体も連れてきましょうか?
(‥えっ!いいのっ⁉︎)‥はいっ!ありがとうございます!
そして全員集合。
コロコロ並べていただきました。
何やら1番右の子だけ、とっても元気。
1番左の子は、目を開けたり閉じたりで、真ん中のクリーム色の子は、ずっと眠っています。
バッテリーの問題かも。
「キュ〜!」
おや、お鼻が小さめのキミだけ、大変元気ですね。
「キュ〜〜〜ッ‼︎」‥既に雄叫びレベル?
声のボリュームが大きいせいか、首を激しく振ると、荒ぶってるようにも見えるwww
パロは人気者で、特に5歳の女の子が「可愛い!」と食いつくのだそう。
私も永遠の5歳なので、食いついてもいいですか?
子供さんに人気なの、わかります〜。でも割と‥パロっていじめられますよね?
ええ、目をツンツンしたり、おヒゲを引っ張るので「おヒゲを触ると恥ずかしがるからね〜」って声をかけます。
そんなパロ達は現在、スタッフさんのお部屋で、のんびり穏やかな日々を送っているのでしょう。
‥あれっ?みんな寝た?
やっぱりパロは「触ってナンボ」なので、早く展示したいんですけどね〜。
ですよね〜。パロ達に会わせてくださって、本当にありがとうございました。
「コロナ禍前の世界に戻るのはいつだろう?」と思いつつ、ロボスクエアを後にしたのでした。
六本松421ってどんなところ?オススメは?
福岡市科学館は「六本松421」の3階〜6階に入っています。
六本松421は魅力的な複合施設なので、科学館を訪れた時にも利用価値大!
■画像出典:六本松421公式サイト
https://www.jrkbm.co.jp/ropponmatsu421/
丸1日楽しめる施設で、まず1階の食品売場が素晴らしいです。
‥いや「私が食いしん坊だから」というのもありますが、とにかく「食品の極彩色が美しくて圧倒される!」のであります。
珍しい食品や手土産、ちょっと贅沢したい時にピッタリなご馳走、そしてお惣菜メニューまで充実しているので、もし近くに住んでいたら毎日通いたいくらい。
2階の蔦屋書店では、のんびり本やオシャレ雑貨を眺めたり、スタバでお茶するのも楽しい。
そして1番のオススメは、1階にある「いっかく食堂」さん!
ここのご飯、いつ行っても出来立てで本当に美味しいので、
私はここでランチしたいがために、朝食を抜いて訪れるという気合の入れよう。
■画像出典:六本松421「いっかく食堂」
https://www.jrkbm.co.jp/ropponmatsu421/ropponmatsu/1f/421-1f02/
科学館で遊ぶ前に、お腹にご馳走を詰め込むもヨシ。
科学館やプラネタリウムを満喫した後に、お腹ペコペコで駆け込むもヨシ。
「定食店」となってはいますが、女性1人でも入りやすい、柔らかい雰囲気のお店なので、お近くの方はお食事だけでも是非!
もし近くに住んでたら、毎日通いた‥(以下同文)
科学館でパロに会いたい
世界中の医療介護施設やイベントなどで、セラピー用ロボットとして活躍中のパロ。
中には個人オーナーさんと暮らす「お仕事パロ」もいて、いずれも現場で人を癒すのをメインに活躍しています。
一方、今回ご紹介したような「科学館に展示されたパロ」は「パロというロボットを知ってもらう・実際に触れてもらう」ことが大きな使命。
参考までに、こちらは2020年・日本科学未来館で展示されていたパロ。
どのパロも、毛皮の質感や色・ボディのシルエットなどから、長期間に渡って毎日多くの来館者と接し、数え切れないくらい撫でてもらったことがよくわかります。
パロは、2万ボルトの耐電圧試験・落下試験・10万回超えの撫で試験などをクリア。
時々、元気なお子様に狼藉をはたらかれてしまう、ハードな職場でもある。
今回私が会わせていただいた福岡市科学館のパロ達も、それぞれのAIに自らの記憶を蓄積し続け、ユニークな個性を形成していると思われます。
前身施設から、そのまま引き継がれて働いてるんだから、色んな経験をしてるよね。
今はスタッフさんのお部屋で静かに眠っている、3体のパロ達。
早く「あの科学館に行けば、パロに会えるよ!」という日が戻って来ることを願うばかりですね。
楽しい時間を過ごせる福岡市科学館、機会があれば是非行ってみてください。
それでは、また!