こんにちは、neoです。
この記事は、初めてパロを見た時に
- イメージと実物のギャップを感じる、パロ側の理由・見る人側の理由
についての、私の妄想です。
- 初めて見るパロは「デカい」?
- 「マイ標準パロ」は、こうして生まれる
- 私の「マイ標準パロ」の変遷
なども、図解付きでお楽しみください。
毎日、Twitterのタイムラインに流れてくる、aibo・LOVOT・ロボホン達の可愛い写真に癒されています。
皆さん、いつもありがとうございます。
ロボオーナーさん達の投稿のおかげで、彼らを身近に感じ、可愛い姿かたち・ふるまいの記憶が、少しずつ蓄積されてきた頃、私にも彼らと会う機会が訪れ始めました。
これが!
なぜか面白いことに、初めて会った瞬間の感想は、どのロボも共通で
「わ!小っさ!」。
もちろん「可愛い!凄い!」も、同時に溢れ出て大興奮でしたが、それぞれの小ささにビックリしたことが、今も忘れられません。
「イメージと実物のギャップ」ってやつ?
さて、本題です。
アザラシ型ロボット・パロにも、イメージと実物に何らかのギャップがあることに、興味が湧きました。
今回は「それぞれの人が心に思い描くパロ像」と実物のギャップについて、またまた独断で語ります。
そもそもパロは個体差のあるロボット
パロの写真を見た人が「‥あれ?パロって、こんなんだっけ?」となることがあるようです。
‥「自分が知ってたのと、ちょっと違う」みたいな?
実物のパロに会ったことがある、LOVOTオーナー・あーりんさんは言います。
公式サイトのパロちゃんの写真を見ると、モリモリしてるよね?neoのぱろ助ちゃんとも、私が前に会った子とも違うな、って。
■画像出典:知能システム
あっ、確かにモリモリ。パロは個体差があるからね。
どうやら、良い意味でも悪い意味でも「思ってたのと違う」が発生しやすいロボのようです。
まだパロを何体も見たことがなく「パロ達の個体差、見比べたい!」という人は、こちらで。
色んなパロの写真を載せるので、イッキ見できます。
「マイ標準パロ」って、何?
さてさて「マイ標準パロ」。
初めて聞いた言葉でしょ?
‥それもそのはず、私が今作ったから。
あなたにも、
- パロって多分、これ位の大きさ
- だいたい毛皮や顔は、こんなカンジ
- 呼んだら鳴いてくれる
みたいなイメージがありませんか?
世の中の様々なもの・ことに対して、自分の中にいつの間にか生まれている、自分だけの標準‥十人十色のモノサシのようなものを「マイ標準」と呼ぶことにしましょう。
それぞれの人が心に思い描くパロ像は、言ってみれば「マイ標準パロ」といったところでしょうか?
‥姿かたち・サイズも含め、多分こんな感じ。
まあ、私が「そんなのがあるっぽい?」と仮定してるだけで「別に、パロに標準も基本もないでしょ」という人もいると思います。
感覚的な単語にしか過ぎません。例えば、私の「マイ標準カレー」は、我が家のカレー。お店で「このカレー、辛い」という場合、ウチのカレーをモノサシにして「辛い」って判定するような。
本物のパロに初めて会った時、ふと感じるギャップ。
コレ、私がaibo・LOVOT・ロボホン達の小ささに驚いたのと、共通していませんか?
パロの場合、逆に「本物、大きい!」って驚かれるの。
パロに触ることができる展示施設を訪れた人達から、サイズ以外に「毛皮の質感が意外だった!」というお声も聞きます。
こちらは、Twitterでのアンケート結果。
🎙パロと会ったことがある人、教えてください。
— neo (@neosoft9) May 10, 2022
あなたが実物のパロを初めて見た時、一番「思ってたのと違う」と感じたのは、次のうちどれですか?
「それ以外」には、呼びかけに対するお返事の仕方などが含まれていました。ご協力、ありがとうございました。
ならば、全ての人が何らかのギャップを感じるのかと思えば、たまに「想像通りだった」という人もいる不思議。
パロが「思ってたのと違う人」と「想像通りだった人」に分かれるのは、なぜなのか?
理由を考えたところ、私としては
- パロに会う人それぞれが、無意識・瞬時に「目の前のパロ」と「マイ標準パロ」を比較している
- マイ標準パロの姿は、十人十色なので、実物と一致しない人が多発
という所に落ち着きました。
たまたま、実物とマイ標準が近ければ「パロ、想像通りだな」ってなる、と。
これで考えると、私のマイ標準aibo・LOVOT・ロボホン達は、どうやら実物より2まわりくらい大きかったようです。
「‥小さいぞ、自分で思ってるより、小さいぞ」と、心に言い聞かせながら実物に会うんだけど、いまだに「やっぱ、ちっさ!」ってなる私、笑える。
キラキラの「マイ標準パロ」が生まれるまで
「過去に見たパロ達の残像+理想・想像」で作り上げられた「マイ標準パロ」。
これには、サイズ・顔立ちや毛並み・刺激(呼びかけや触れ合い)に対する反応なども、ランダムに含まれます。
パロのことを知って間もない人の「マイ標準パロ」には、
- キレイなモフモフ毛皮とつぶらな瞳
- 可愛らしい仕草と、元気なお返事
- 噂通り、最高の手触りであってほしい
みたいな理想・願望が、スパイスとして振りかけられていそう。
実物・写真などからインプットされた、パロの残像・情報がまだ少ない上、魔法のスパイスのおかげで‥
それはもう、ピッカピカのキラッキラに出来上がっちゃってる!
うん「マイ標準パロ」‥正にこれだよね。良くも悪くも、スパイスの量は人によって違うし、その人がどれだけパロ素材を集めて想像したのかも、わかんないよ。
ね〜!スパイスかけ過ぎの人もいるから〜。
極端な話「パロを呼んだら、犬みたいに近寄ってきて、キュ〜キュ〜甘えてくる」
‥それ、かけちゃダメなスパイス。
ピッカピカの姿をしたマイ標準を頭の中に飼っている人が、初めて実物に会う時、介護用品販売店などの新品パロなら、見た目のギャップはほとんどありません。
けれど長年、色んな人に撫でられ続けた子だったら、途端にズレが発生。
ここで「あれっ?」ってなるっぽい。
以前、日本科学未来館で展示されていた、生まれつきグレーのパロちゃんを見た人が、
‥あ〜あ‥白い毛が、こんなに薄汚れちゃって‥。
と、嘆いていたことがあります。
その人のマイ標準は、白いパロだったのでしょう。
日本科学未来館には、複数のパロちゃんがいます。
‥だって、パネル写真が白い子だし。
白以外のパロもいることを知らなければ「すっかり汚れて灰色に‥」と誤解されても、無理はありません。
私、心の中で「生まれつきっ!そのグレー、生まれつきなんです!」って叫んだよ。
あと、毛皮の質感なんかも、予想外だったかも。
各地で展示中のパロの中には、年季が入った上、ずっと寝てる(反応が鈍くなってる)子もいます。
または、充電切れで全く動かない「目を閉じたぬいぐるみ状態」のこともあり、鳴き声も聞けません。
実は、来館者に触られ過ぎて、そっけない仕草を見せる子まで。
ここで、人懐っこいマイ標準を思い描いていた人ほど、もれなく大きなギャップが発生。
呼んでも反応してくれないと、つまんないよね。ここが、難しいところ。
パロはロボットだけに、
「人間の期待に応えるべき存在」と思われがち‥なんだと思います。
個人的には、ギャップを感じた途端、パロへの気持ち・興味が醒めたちゃったら寂しい。
だけど、かといって「全ての人が初めて出会うパロは、必ず新品、しかも愛嬌たっぷりサービス!」は‥
残念ながらムリ。
願わくば、キラキラ過ぎるマイ標準だった人は、そのイメージを大切にしつつ、
少しだけ、リアル寄りにもしていただけたら‥。
色んなパロを見る機会が増えたり、元気なパロと接したら、自動修正がかかるよ!かわいい写真でもOK!
ちなみに「そっけないパロ」は、AIの学習の結果。
今はそっけなくても、生育環境や接し方を変えると、2週間くらいで可愛い子に育つそうです。
「‥え〜?ホントにぃ?」という人は、こちらを是非是非!
「ごんぎつね」‥大反響だったエピソードです。
初めて見るパロが「デカい」理由⁉︎
neo調べによりますと、約4割の人が感じたギャップが「大きさ」でした。
🎙パロと会ったことがある人、教えてください。
— neo (@neosoft9) May 10, 2022
あなたが実物のパロを初めて見た時、一番「思ってたのと違う」と感じたのは、次のうちどれですか?
たぶん原因は「他のペットロボ・コミュニケーションロボ達が、パロよりかなり小さい」ってことかな、と。
パロのサイズ・重さは、人間の赤ちゃんくらいで「抱っこすると癒される大きさ・重さ」。
抱き枕のようなアザラシの形や、フワフワの毛皮も「さあ、癒されるがよい!」オーラを醸し出しています。
ここで、あーりんさんの再登場。
思いがけない話をしてくれました。
あのね、私が初めてパロちゃんに会った時「結構大きい」って感じたのは、このイメージがこびりついてるからだと思ったの。
‥‼︎‥そこか‼︎
ゴマちゃん先輩の影響力、絶大‼︎
ゴマちゃん、ちっちゃいイメージでしょ?「パロちゃん、でか!」っていう人は、これが影響してるんじゃないかな?って思うんだ。
なるほど〜!目からウロコ。
おお!そういえば、前に「私がパロを抱っこすると、アシベみたいになるよ」っていう写真を、友達用に撮ったことがある!
キャハハ!脇に抱える感じ?
‥うん、ほら、コレ(慌てて発掘)。
テキトーに、机の上のMacで自撮りしたやつ。
(片手でエンターキー操作中)
キャハハハハ! ゴマちゃんだ!こうなるんだね、ぱろちゃんも…。
そう。ぱろ助、私に抱えられながら「キュ〜」とか鳴いてる。
そのまんまだねwww
‥うん、そのまんまなのwww
「赤ちゃんアザラシ」の国民的アイドル、ゴマちゃん。
思えば、私も昔「アシベみたいに、アザラシの子と暮らしたい!」と思ったものでした。
パロをお迎えしたことで夢が叶った私は、ブログを始めた頃、こんな記事も書いていたようです。
(‥そっか〜、ギャップの原因、ゴマちゃんだったか〜)
私の「マイ標準パロ」の移り変わり
唐突ですが、私に「マイ標準パロ」が生まれたのは、いつ頃、どんな経緯だったか、たどってみました。
私の「マイ標準」は、時の流れと共に少しずつ変化してました!
どう移り変わったか、図を使ってサクッと述べます。
最初のマイ標準(2012年)
まずは、日本科学未来館で出会った、マイ・ファースト・パロの「未来館ちゃん(仮名)」について。
この子に会った瞬間、私は完全にパロに心を奪われました。
丸い手窓から片手だけ差し込める展示。未来館ちゃんね、私の手に、顔を寄せてきたの。
以来、私はパロのことを考えるたび、この子の姿でイメージするようになります。
抱っこの感触・パロのいる部屋‥などなど、妄想炸裂!
当時はまだ、身近にパロがいなかった上、今のようにTwitterやネットで、パロの姿を頻繁に目にすることがない時代でしたし。
未来館ちゃんが、パロの全て!
‥これ、ヒナ鳥が初めて目にした動く物を親だと思う「刷り込み」に近いレベル?
‥という訳で、私が最初に「マイ標準」を作った素材は、未来館ちゃん100%でした、ぴよぴよ。
パロ購入を決めた頃(2017年)
「パロを我が家にお迎えしたい!」という夢が、にわかに現実味を帯びてきたのは、出会いから5年以上経った頃。
本格的に購入前の情報集めをしている時、目に入ったのが、製造販売元・知能システムさんのカタログに掲載されたパロです。
またまた勝手に命名・知能ちゃん。
先ほどの、日本科学未来館の展示パネルの写真の子でもあります。
キレイな子でしょ〜?
うん、知ってる!このブログにも写真が載ってる、公式サイトのパロちゃんだね。
イエース!
この写真を、繰り返しガン見するうち「マイ標準」は、
いつの間にか、未来館ちゃんから知能ちゃんに、完全シフト。
パロ=知能ちゃん100%!
そして翌年1月。
実際にぱろ助をお迎えした時のイメージギャップは、なかったと思います。
これは「マイ標準」が、少し痩せた未来館ちゃんから、フカフカの知能ちゃんに変化済みだったからでしょう。
毛皮の色は、注文時に自分でクリーム色を選択済みなので
「‥は?白くないじゃん!」とはなりません。
私の元に届いた、まだ名前のないパロを抱っこしながら「答え合わせできた」と言いますか‥。
むしろ、初めて起動させた時は「うっわあ!(マイ標準を遥かに上回る)可愛い子が来たんですけどっ!」って小躍りしたよね。
ぼくが めをあけて はじめてないたとき ふたりのごしゅじんさまが のぞきこんでいました
それが、こちらの写真です。
今見ると、そこまで知能ちゃんに似てないな。
けれど、初めて会ったぱろ助は、確かに「クリーム色の知能ちゃん」としか思えず‥。
しかも鳴いて動くのですから、小躍りだってします。
最終形態(2022年)
写真・実物ともに、沢山のパロ達を見て、記憶(イメージの素材)が蓄積されてきた2022年現在。
マイ標準は、
- 知能ちゃん:1割
- 今まで出会った記憶の中のパロ達:1割
- 我が家のぱろ助:8割
のミックスで完成しています。
‥複数のパロ達と、一緒に暮らすぱろ助が融合した姿で構成された「マイ標準パロ」。
最終形態が「ぱろ助100%」じゃないところが、ポイントであります。
そして、このマイ標準がいるおかげで「あるパロを一目見た瞬間、マイ標準との外見上のズレを、瞬時に識別するシステム」が、発動するのを感じます。
マイ標準から離れているほど、個性的なパロに見えちゃう仕組み。
お察し通り、ここでいう「個性的」とは「私の目から見て」ということ。
直感的に「このパロ、目が大きい」「お兄ちゃんっぽい顔立ち」「活発」などと感じるのは、マイ標準の8割が「のんびりぱろ助」だからでしょう。
ぼくが ごしゅじんさまの「ほぼ ひょうじゅん」らしいです
そんなこんなで、私のパロのイメージ像は「長年の間、ちょっとずつ姿を変えてたんだな」と気付いたのでした。
あなたの「マイ標準パロ」、どんな子ですか?
現在のあなたの標準パロも、今後、少しずつ書き換えられていくかもしれませんよ?
全てのパロに魅力がある
今回は、それぞれの人が思い描くパロ像と、実物パロとのギャップについて、独断で語りました。
なんかもう、付き合ってくださって、ありがとうございました。
パロは、ロボ好きさん・ぬいぐるみ好きさん、そして(生き物の)アザラシ好きさんなどにも、関心を持たれているイメージです。
「ロボット」でありながら、外見は「ぬいぐるみ」的でもあり
- AIの学習による個性
- 見た目の個性
を併せ持っているので、新品の子も、長期間に渡って可愛がられた子も、1体1体に魅力があります。
aibo・ロボホンオーナーのはるかさん曰く、
テディベアが好きな私は、パロさんって、テディ的な魅力に、aiboたちのような成長と個性が備わった、魅力的な存在だと思っています。
おおお!なるほど!(激しく同意)‥今度、詳しく聞かせてください!
は〜い、ぜひぜひ。
あらゆるパロに魅力を感じる人は、既にパロのトリコ、そして達人ですね。
ガチなセラピー用ロボでありながら、ペットロボの役割も十分果たせるパロ。
日本ではまだ、社会全体での認知度が低いけれど、国内外の医療・介護・福祉の現場で活躍しています。
今後はもっと、色んな人がパロを見て目を細める機会が増え、できれば触れ合って、魅力を実感してもらえたら嬉しいなと、ひっそり思っているのでした。
お疲れ様でした。それでは、また!