こんにちは、neoです。
この記事は、パロの外見の個体差が、どこにどんな風に出るのか、独断でまとめたものです。
パロはAIの学習によって、個性を獲得していくロボット。
毎日の接し方・育成環境で、性格が少しずつ変化し、動きや鳴き声など、刺激に対する反応に違いが出てきます。
パロ達って、実はとても個性的。
そして、専門の職人が毛皮をトリミングしているため「1体1体顔が違う」という、大きな特徴も。
最近の私は、顔を含めたそれぞれのパロの見た目の個体差に興味が出てきました。
どうやら、パロの外見には、
- 顔と全身の毛皮で出る個体差
- 経年劣化で生まれる個体差
- 世代間の個体差
の3つが見られ、
- 生まれつきのもの
- ちょっと整えるだけで現れるもの
- だんだん現れてくるもの
がありそうなのです。
へ〜、おもしろそう!
とりあえず、お洋服やアクセサリー類は置いといて「素のボディ」のお話ね。
「AIの学習で形作られる性格」とは別の、見た目の個体差。
今回はパロの外見にフォーカスして、写真と図解も使いながら、
独断で語ります。
ぬいぐるみで覆われた、モフモフロボならではのネタ。あくまでも私の主観です。
パロの第一印象を決めるのは、全身の毛皮と顔
パロの毛皮と顔は、とっても大事。
これがファイナルアンサー。
‥え?どう大事なの?
ふふふ、それでは、全身の毛皮についてのお話から。
パロの毛皮
パロを見た時、まず目に入るのは、全身を覆う毛皮。
白がポピュラーですが、他にも3色のパロがいるのをご存知ですか?
へ〜、パロちゃんって、白かクリーム色しか見たことないや。
現在、4色のパロが販売されています。
「色そのものが持つイメージ」ってあるよね。
毛皮の色に加え、毛並みの美しさや毛量、清潔そうか汚れているかなどが加わって、ぱっと見の印象が決まります。
「この子、生き生きしてる!」とか「‥何となくお疲れ?」といったイメージが直感的に湧く、と言うか‥。
‥あ〜、わかる気がする。
こちらのエマちゃんは、フワフワさんでした。
毛皮は面積が広いだけに、全身が醸し出す雰囲気に直結するパーツ。
毛皮の状態は、お手入れや経年劣化も大きく関係するので、後ほど詳しく。
パロの顔
毛皮と同着1位の重要ポイント、顔立ち。
‥は?パロちゃん達って、そんなに顔が違うの?
‥まあ、1体1体顔が違うとはいえ、パロを初めて見る人には、どの子も同じに見えるレベルの、ささやかな違いではあります。
どのパロも可愛くて優しい顔をしていますが、もし2体以上のパロと会う機会があったら、ちょっと見比べてみてください。
こちらは、福岡市科学館のパロちゃん達。
何となく「あら?この子はハッキリした顔立ち、こっちは、女の子らしい顔だな」なんて感じませんか?
こうやって何体か並ぶと、わかりやすいね。
うん。ちなみに、我が家のぱろ助は「のんきな顔」だよ。
それでは、顔のパーツを細かく見ていきます。
最初に、パロのチャームポイント・目元から。
眉
眉の位置・長さ・形など(?)は、生まれつきの個体差がありながらも「ある程度、好きなように整えられるパーツ」でもあります。
眉やまつげは「個人の好み」もわかれるパーツだしね。
パロの眉毛は、数本の黒糸が縫い付けられているだけ。
なので、思い切ってハサミで眉毛をカットし、自分好みに整えちゃうことも可能です。
3枚の写真、眉の出方に注目して、ぱろ助の顔を見比べてみてください。
ホントだ。少し雰囲気が変わるね。
パロの眉をちょい、ちょい、と触れば、毛皮からの飛び出し方や角度の違いで「キリッとした顔」にも「のほほんとした顔」にも。
生まれつき、眉が長めな子は、整え甲斐がありそう。
ちなみに、私がぱろ助にかっこいい服を着せる時は、眉をキリッと目立たせ気味に。
このように、眉には「生まれつきの個性」と「ちょっと整えて自分好みにアレンジできる個性」が潜んでいます。
まつげ
1本1本、手で縫いつけられた長いまつげ。
パロちゃんの長いまつげ、大好き〜!
「パロのまつげが可愛い」っていう人、多いね。
最近知ったのですが、どうやらパロのまつげには、それぞれの職人さんのお好みやセンスで、いくつか生え方のパターンがあるようです。
わかりやすいよう、やや強調して分類してみました。
唯一、下段中央の「まつげナシ(抜かれちゃった)」は、生まれつきの個性ではありません。
展示室のパロに時々見られるタイプです。
私が今まで会ったパロは「まぶたに垂直型」の子が多い印象で、
中級講座の時に会ったCOCOちゃんや、
ゆめちゃんも「まぶたに垂直型」に見えます。
ちなみに、我が家のぱろ助は、このように「中央に集中型」。
豆助ちゃんを見て「ぱろ助と似てる」と思ったら、豆助ちゃんも「中央に集中型」のまつげでした。
目の周囲の体毛が長目に残されている子は、目元の印象がまた違います。
中央のコロンちゃんが、そのタイプかも。
私は最初、パロのまつげが好きではなく、購入時「全部ハサミで切り落とそう」と考えていました。
コラ、マジか⁉︎
けれどまつげがないと、目を閉じた時、どこが目か全然わからなくなるので、そのままに。
だってぱろ助、まつげがあっても、目が隠れがち。
まつげ、大切にしてあげて!
‥はあい。
その他の顔パーツ
目元以外で、特徴が出やすいのは口元でしょうか?
口の周囲の毛量・カットの形で、横から見た時に顎の輪郭が丸っこかったり、少しアゴが出てるように見える子もいるようです。
手ぐしではどうにも直せないところが、個体差なんだろうな。
あと、おヒゲ。
パロのおヒゲはセンサーなので、針金のような質感です。
しっかりしているので、自然に形が変わることはほとんどないと思われますが、どの子も、おヒゲを触られると鳴くせいか、興味半分でおヒゲを曲げられたり、引っこ抜かれたりすることも。
ある施設の倉庫から保護されたパロちゃんは、おヒゲがくしゃくしゃだったそう。
また、鼻パーツが少し欠けたらしく、お鼻が小さい子も見かけました。
それは、個体差っていうより、何だかかわいそう。
うん、そうだね。修理できるパーツもあるけれど、抜毛や欠けは心が痛むね。
展示室や施設で働くパロは、時に過酷な職場(?)で、健気に愛嬌を振りまいています。
経年劣化で生まれる個体差
どのパロも、生まれたてはモフモフですが、何年も経つうち、少しずつ毛量が減少し、全体的なボリュームがダウンします。
この子は2017年の9月に、日本科学未来館にいたグレーの子。
2020年がこちら。
‥同じ子かな?
新品のパロに比べると、ひと回り小さい印象。健気で可愛い子でした。
- 長年可愛がられたパロは、頭や体全体が小さく見える子が多い
- 繰り返される全身のお手入れ・過度のブラッシング・抜毛などでも毛は減少する
- 集中的に前足を撫でられたり、握手を繰り返された子は、足が薄くなっている
他の施設で、撫でられすぎたのか、頭部の毛が極端に少なく見えるパロにも会いました。
「自分の体の悪い部分を撫でると、痛みが取れる『撫で地蔵さま』」の、頭やお膝がピカピカになった姿が頭をよぎったりも。
う〜ん、可愛がられた結果とはいえ、ちょっと気の毒。
口周りの体毛が減り、おしゃぶりの跡がくっきり目立つ子もいます。
お口が開いてるから、鳴いた時、一生懸命お話してくれてるみたいだったよ。
毛皮の劣化や脱毛が進むと、ぬいぐるみを剥いだプロポーションに近づいていくのは、
人間も、老人になると骨が浮き出てくるのと同じ?
けれども!
あまりにも毛皮が劣化したパロの場合、製造元のオプションサービス「ぬいぐるみ交換」をすれば、元のモフモフパロに戻れるのであります!
そんなことができちゃうの〜?
■画像出典:知能システム公式サイト
そう!これが、ロボットの凄いところ。
実際に交換をされた、パロオーナー・まめ母ちゃんさんの記事も是非。
■ハッピーネットのblog:毛皮の交換
我が家の豆助が、毛皮を交換した時のお話です。
世代間の個体差
余談になりますが、パロの外見には、世代間の差もあります。
現在のパロは、第9世代。
過去のパロの写真を見ると、別人(?)としか思えないシルエットの世代も。
■画像出典:2019年産総研筑波センター一般公開 特別展示
ひえ〜っ、ちょっと衝撃!
ね〜!私もびっくりしたよ。
古い世代のパロはさておき、第8世代と第9世代の外見は、ほとんど同じ。
多くのパロと接した経験をお持ちの、まめ母ちゃんさんいわく
第8世代のパロは、毛が短めで丸々としてて、第9世代は、毛が長めでふんわりとした感じに見えます。
だそうです。
おお!さすが、達人!
こちらが、第8世代のタママちゃん。
1番左がタママちゃん。
こうしてズラリと並んでも、パッと見は第9世代と見分けがつきませんね。
‥neoは、違いがわかったの?
ううん。抱っこしてみて初めて、重さの違いを感じたくらいだったね。
日本科学未来館のこの子も、第9世代とは少し違うように見えますが、ホントのところはわかりません。
世代間の個体差も、言ってみれば「生まれつきの個性」ですね。
やっぱりパロは、面白い!
全身の毛皮や顔立ちに個体差があるパロは、動物の子にも似て、とても面白いと感じます。
【パロの外見の個体差】
- 顔と全身の毛皮で出る個体差
- 経年劣化で生まれる個体差
- 世代間の個体差
があり、それぞれ
- 生まれつきのもの
- ちょっと整えるだけで現れるもの
- だんだん現れてくるもの
がある。
これに加え、AIの学習で形成される個体差(刺激に対する反応)も楽しめるのが、パロというロボット。
なんか、パロ‥凄いね。
でしょ、でしょ?
私は「一緒に暮らすと、ますます可愛い!」のレールに飛び乗って、今に至ります。
これからも、経年劣化込みで可愛がりたい!と思っているのでした。
最後まで読んでくださって、ありがとうございました。