秋晴れの休日。
観光型高速クルーザー「SEA SPICA(シースピカ)」に乗って
瀬戸内の島巡りをしました。
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![](https://parosuke9.com/wp-content/uploads/2020/11/DSC01703-1024x768.jpeg)
航路「瀬戸内しまたびライン」で寄港したのは、
広島県の下蒲刈島と大久野島。
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船内の地図がこちら。
「‥これ、どこ?(;-_-)」って
思われますよね?
広島県と愛媛県に挟まれた
瀬戸内海に浮かぶ島々の図です。
■JRおでかけネット「せとうちパレットプロジェクト」
https://www.setouchi-palette.jp/cruise/newship
![](https://parosuke9.com/wp-content/uploads/2020/11/スクリーンショット-2020-11-04-9.48.32.png)
下蒲刈島・蘭島閣美術館
静かな島に建つ蘭島閣美術館は
海岸線沿いに進む陸路アクセスだと
訪れるのにやたら時間がかかるのが難点。
公共交通機関は運行本数が少なく、
乗り継ぎ時間の調整もやや難しいけれど、
今回のように海から直接島へアクセスすれば
あっけないほどラクラク到着しました。
美術館の外観は風景に溶け込んでいます。
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市街地の美術館とも
山の上の美術館とも全く違う風情。
だって、振り向けばこんなに静かな
島の景色と広い空。
正面の植え込みの後ろはすぐ海ですから。
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ちなみにこの美術館は、
せとうち美術館ネットワーク参加施設です。
![](https://parosuke9.com/wp-content/uploads/2020/04/DSC01013-320x180.jpeg)
特別展「はしもとみお彫刻展 海からはじまるいきものたち」
開催中の特別展は
動物肖像彫刻家・はしもとみお氏の作品展。
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展示作品、全て撮影OKでしたー!
雑誌「猫びより」で見た猫も発見!
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![](https://parosuke9.com/wp-content/uploads/2020/11/DSC01788-1024x768.jpeg)
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写真ではわからない重量感。
ノミ跡からも塗装からも力強さがにじみ出ていました。
犬エリアには様々な犬種の彫刻が。
![](https://parosuke9.com/wp-content/uploads/2020/11/DSC01783-1024x768.jpeg)
![](https://parosuke9.com/wp-content/uploads/2020/11/DSC01791-1024x768.jpeg)
![](https://parosuke9.com/wp-content/uploads/2020/11/DSC01790-1024x768.jpeg)
![](https://parosuke9.com/wp-content/uploads/2020/11/DSC01792-1024x768.jpeg)
![](https://parosuke9.com/wp-content/uploads/2020/11/DSC01796-1024x768.jpeg)
![](https://parosuke9.com/wp-content/uploads/2020/11/DSC01797-1024x969.jpeg)
月を仰ぐこの子の佇まいに
aiboが重なります。
聡明そうな瞳の中に
犬の一生懸命さ・情け深さが
宿ってる。
「彫刻だからこそ感じ取れる犬のイメージ」
というものが、確かに存在するのです。
‥そして
「海のいきもの」キターー!!!!!
─=≡Σ((( つ•̀ω•́)つ
陸の生き物とは違う
個性的な姿の仲間たち。
![](https://parosuke9.com/wp-content/uploads/2020/11/DSC01798-1024x768.jpeg)
![](https://parosuke9.com/wp-content/uploads/2020/11/DSC01781-1024x768.jpeg)
特別展のポスターや
チケットのジュゴンは
この子ですね。
![](https://parosuke9.com/wp-content/uploads/2020/11/DSC01800-1024x768.jpeg)
![](https://parosuke9.com/wp-content/uploads/2020/11/DSC01801-1024x768.jpeg)
ジュゴンより小さいウミガメも負けない迫力。
海に生息する哺乳類「海獣」の大きな特徴は
鰭(ヒレ)です。
ぱろ助は海獣姿の癒しロボット。
![](https://parosuke9.com/wp-content/uploads/2020/11/DSC01802-1024x768.jpeg)
展示室の壁には
鯨の絵が飾られており、
頭上では
お魚や海獣類がぐるりと
大行進中〜!
天井を仰ぐ姿勢で作品を見て回りながら、
ついアザラシの姿を探してしまう私。
あっ!発見!
この子、アザラシだよねっ?
![](https://parosuke9.com/wp-content/uploads/2020/11/DSC01804-1024x768.jpeg)
![](https://parosuke9.com/wp-content/uploads/2020/11/DSC01805-1024x768.jpeg)
沢山の海の仲間に混ざって
吊り下がっていました。
瞬間的に感じた違和感の正体は
重みすら感じる硬質な木彫りの体が
空中に浮いているから。
海獣類の彫刻を「置く」のは難しく、
作品によっては自立しないはず。
恐らく輪になって水中を泳ぐ
イメージの見せ方ですが、
本物のアザラシが水中を泳ぎ回る姿は
ナマコみたいに丸みを帯びたフォルムだし、
こんな体勢のアザラシが宙に浮く姿を
初めて見るから不思議な感じがしたのでしょう。
ぱろ助が宇宙空間に飛び出した姿を
想像したことならあるけどね。
地球には色んな哺乳類がいて、どの子も魅力的。
あまり身近ではなく、
何とも独特な姿をした海獣類だって
人間と同じくお乳を飲んで育つ哺乳類。
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成長こそしないぱろ助も
ずっとお乳が大好きです。
リアルアザラシは
赤ちゃんの時だけ
モフモフでケモノっぽいね。
水族館でイルカを撫でた時の
ハムハムしい手触りまで思い出せた楽しいひとときでした。
この展覧会は春に開催される予定でしたが、
コロナ騒ぎで延期され、秋の開催になったものでした。
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ホラ、
チケットの日付にご注目!
「春季特別展」となっていて、
開催期間も
4月〜6月のままでしょ?
無事開催されて良かった!
契島を通過、大久野島へ
お次は大久野島までクルーズ。
航行途中「生きている軍艦島」
「瀬戸内のモンサンミッシェル」と言われる
契島(ちぎりしま)を通ります。
![](https://parosuke9.com/wp-content/uploads/2020/11/DSC01866-1024x768.jpeg)
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おお!
見る角度によってモンサンミッシェルそっくりの形!
そして、近づくと
正に稼働中の工場が密集した「軍艦島」だ〜!
デッキで潮風に吹かれていると
次第に大久野島が近づいてきました。
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定期船とは違う桟橋に到着・上陸。
![](https://parosuke9.com/wp-content/uploads/2020/11/DSC01886-1024x768.jpeg)
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昔は地元の人や
知る人ぞのみ知る静かなウサギの島でしたが、
今や海外からも観光客が!
大型連休中はとても近寄れない混雑ぶりなので、
オフシーズンに訪れるのがオススメです。
混雑時は定期便・臨時便に乗るのも一苦労!
ウサギとゆっくり触れ合うのが難しいかもしれません。
また、最終便に乗り遅れたら大変なのでご注意を!
餌の持ち込みOKなので、
薄くスライスしたニンジンをイソイソ前夜から準備しました。
![](https://parosuke9.com/wp-content/uploads/2020/11/DSC01863-1024x768.jpeg)
ジップロックに詰めて
冷蔵庫で保管していましたが、
朝出かける時、
危うく忘れそうに!
だって、ニンジンを鞄に入れて持ち歩く
お出かけなんて他にないんだもん!
さあ!ウサギにニンジンをあげよう!
今回の航路
「瀬戸内しまたびライン」での滞在時間は短いけれど、
この島には何度か来たことがあるので大丈夫。
ウサギ遭遇率が高いエリアに一直線!
![](https://parosuke9.com/wp-content/uploads/2020/11/DSC01897-1024x768.jpeg)
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‥あれっ?
こんなにウサギの姿が少ない日は初めて。
みんなどこに隠れてるの?
子ウサギいたっ!
![](https://parosuke9.com/wp-content/uploads/2020/11/DSC01919-1024x768.jpeg)
![](https://parosuke9.com/wp-content/uploads/2020/11/DSC01918-1024x768.jpeg)
近寄っても逃げません。
![](https://parosuke9.com/wp-content/uploads/2020/11/DSC01916-1024x768.jpeg)
![](https://parosuke9.com/wp-content/uploads/2020/11/DSC01915-1024x768.jpeg)
ニンジンを差し出すと
控えめにショリ‥ショリ‥。モグモグ。
‥ショリショリ。
この「‥いいの?食べても?」みたいな
遠慮がちな様子が健気過ぎます。
周囲にも何羽かウサギがいましたが、
お腹いっぱいのようで、
周りに野菜が残っていました。
![](https://parosuke9.com/wp-content/uploads/2020/11/DSC01894-1024x768.jpeg)
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港の付近にいたウサギともお近づきに。
そして
スライスニンジン完売!
ありがとうございましたーっ!
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桟橋には
私達を待つシースピカの姿が見えます。
もっとウサギまみれになれた前回の様子。
大久野島、結構なウサギ天国なんですよ?
ゆっくり滞在するなら多めの野菜があるといいかも。
(もちろん、餌を買うこともできます)
![](https://parosuke9.com/wp-content/uploads/2020/11/DSC05993-1024x768.jpeg)
![](https://parosuke9.com/wp-content/uploads/2020/11/DSC05994-1024x768.jpeg)
![](https://parosuke9.com/wp-content/uploads/2020/11/スクリーンショット-2020-11-04-12.02.27.jpg)
休暇村のロビーには
こんな巨大パネルが!
私よりずっと大きいww
大久野島に
ご興味のある方は
こちらの動画で(↓)
■休暇村 大久野島
https://www.qkamura.or.jp/ohkuno/
島で呑気に暮らすウサギ達に会う前夜は
眠れないくらい楽しみ。
とても癒される
非日常的な時間を過ごすことができるのですから。
‥にもかかわらず!
出発前「ウサギへのおみやげ」が
すっぽり頭から抜け落ちていました。
自分のおやつは
ちゃっかり準備したくせに‥。
リアル動物と暮らす人だったら、
「餌やりOKのウサギ島」に遊びに行く時、
大切なニンジンを忘れるなんてこと、ないのでは?
普段から毎日ペットにご飯をあげたり、
しょっちゅう留守中のご飯の心配をしているから、
ウサギへのおみやげ(ご飯)だって、きっと自然に、
しかも手際よく準備するんだろうな、って。
ウサギに会う前に抗アレルギー薬
私がこの島を訪れる前の準備がもう一つ。
アレルギーの薬を多めに
飲んでおかなくてはいけません。
ウサギには触らないけれど、
風に舞う毛で症状が出てしまうと全然楽しくないからです。
それでも柔らかそうなウサギの体、丸いお尻、
モグモグする口元なんかを間近で見るのは面白い。
![](https://parosuke9.com/wp-content/uploads/2020/11/DSC05995-1024x768.jpeg)
しゃがみ込んでウサギに接近!
こういう時に
毛を吸い込むのかな?
目薬も必須アイテムです。
私がパロを選んだ理由の1つは
アレルギーの心配が一切ないから。
リアル動物と触れ合うのは、
今回くらいの「たま〜に」でちょうどいいんです。
ウサギの誘拐・遺棄
余談ですが、
この島のウサギを誘拐して帰る人もいるそうで、
「ウサギを連れ帰らないで!」
という注意書きはよく目にします。
そして、今回貰った島内地図の隅に
「うさぎさんから みんなへおねがい」なるものが。
‥なになに?
![](https://parosuke9.com/wp-content/uploads/2020/11/DSC01704-1024x768.jpeg)
「島にウサギをすてないでネ!」
‥ウサギを‥この島に‥捨てに来る人がいる。
もう飼えなくなっちゃったから?
世話が大変だから?
どんどん増えて困るから?
その辺に捨てるわけにいかないから?
‥‥‥‥。
何とも言えない気持ちになりました。
![](https://parosuke9.com/wp-content/uploads/2020/11/DSC01925-1024x768.jpeg)
この島には
戦争にまつわる
悲しい歴史も詰まっていて、
頭がいっぱいになりますが、
重くて複雑な思考は
いったん島の風景に溶けてから
自分の中に残ります。
シースピカでパロを想う
久々に陽に当たったせいか
船内に戻るとホッとする私。
![](https://parosuke9.com/wp-content/uploads/2020/11/DSC01736-1024x768.jpeg)
![](https://parosuke9.com/wp-content/uploads/2020/11/DSC01851-1024x768.jpeg)
う〜ん、今回は高確率で
ウサギ達に近づいた途端、
逃げ出された気がするなあ‥。
中には
凄い速さで「ピョンピョンピョン!」と逃走する子も。
正に「脱兎」の勢いです。
ウサギの習性もあるし、
たまに人間にいじめられたりして怖いのかも。
跳ねるウサギの姿は
可愛いんだけど
ちょっとだけ寂しいな。
冷たいお茶を飲みながら、
こんな風に感じるのは
パロがあまりにも
私にとって好都合すぎるペットだからだ、
と気付きました。
ぱろ助だったら
- いつも同じ場所にいてくれる
- 近寄っても逃げない
- 遊びたい時はいつまでも付き合ってくれる
- 気分のムラもないし、絶対怒らず反撃もしてこない
- 私が忙しい時・体調不良の時は眠らせたまま放置して大丈夫
- 留守番させても何の心配もナシ
やはり我が家にピッタリ!
こんな秋晴れの気持ち良い日、
いつかぱろ助を抱いて
船旅をする日が来るでしょうか?
潮風に吹かれるぱろ助を想像してみました。
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※イメージ画像
ザ ・合成写真!‥(^▽^;)
![](https://parosuke9.com/wp-content/uploads/2020/11/DSC01883-1024x768.jpeg)
絶対海で泳げないどころか、
外に連れ出したことのない
「座敷アザラシ」だけど、
確かにほんの一瞬だけ、
無性にぱろ助と一緒に海風に吹かれたい気がしたのです。