こんにちは。
美術館・博物館巡りが趣味のneoです。
この記事は、
- オンラインやテレビで叶う、美術館巡り・アート鑑賞
- 私が生活の中で楽しんでいるアートあれこれ
- 「おうちでアート」のお供にオススメしたいもの・2選
のご紹介です。
コロナ禍のあおりで、全国の美術館・博物館の臨時閉館や巡回展の中止が相次いでいますね。
も〜!また緊急事態宣言⁉︎
しばらく続きそうなこの状況下で、気軽にアートを楽しめるコンテンツが増え「おうちで美術館」という言葉も聞かれるようになりました。
そんな中、美術館・博物館に足を運ぶことができなくても、アートを楽しむ方法が増えているのをご存知ですか?
アート関連情報の中でも、ここ2年くらいで急に増えたのが美術館・博物館さんが発信してくれるコンテンツやサービス。
「ステイホーム中も美術館を楽しんでほしい」というスタッフさんのご尽力、ありがたい限りです。
まずはオンラインやテレビで叶う、美術館巡り・アート鑑賞からご紹介しましょう。
主に初心者さん向けです。
オンラインで美術館巡り・アート鑑賞
ネットの中にある巨大美術館
世界中のアート作品・写真・美術品などを楽しめるデジタル美術館が Google Arts & Culture。
ここに登録されている世界2500施設以上のミュージアムのコレクションが、無料で閲覧できます。
とても行けそうにないロンドンの美術館にだって、ひとっ飛び。
私はこのサイトの最上段「トピック」から、アーティスト名で作品を探したりもします。
■画像出典:Google Arts & Culture
名画をズームで鑑賞できたり、美術館の館内を歩くようなバーチャルリアリティツアーも人気だそう。
■Google Arts & Culture|ストリートビュー
https://artsandculture.google.com/category/artist?tab=time
このサイトの他にも、気軽にアート作品を楽しめる総合サイトが色々あります。
凄い時代になりました!
各施設・展覧会が発信するコンテンツ
「わ!東京と◯◯県で面白そうな展覧会やってる〜!」と知ったところで、簡単に旅行はできない現在。
けれど!各地の美術館・博物館さんが所蔵品を解説した動画や面白いnoteを公開してくれています。
実際に遠方に出かける場合、休みを確保して交通手段とホテルを手配、旅の支度や軍資金だって必要になるのを思うと、おうちで楽しめるなんて嬉し過ぎて。
例えば、浮世絵好きの私が上京時に訪れる太田記念美術館さんは、有料・無料のコンテンツを公開中で、どれも興味深く、充実した内容は見応えたっぷりです。
‥へ〜、ちなみにどんな感じ?
そんなあなたへのオススメは、浮世絵に描かれた個性的なキツネ達が次々と紹介されるこちらのnote。
■画像出典:太田記念美術館「浮世絵のキツネたちをご紹介します」
初心者でもグイグイ引き込まれるわかりやすい解説で、気軽に楽しめるところは「さすが!」の一言に尽きます。
■太田記念美術館note「浮世絵のキツネたちをご紹介します」
https://otakinen-museum.note.jp/n/n8a881bfaab84
■【おうちで浮世絵】美術館・博物館のオンライン浮世絵情報
https://otakinen-museum.note.jp/n/nee7e231e4e43
美術館で本物を鑑賞したところで、自分ではとても気付けない情報がいっぱいなのです。
美術館・博物館さんによっては、中の人が運営するインスタグラムやTwitterの配信があるので、公式サイトのフォローで最新情報のキャッチが可能に。
また、大規模な巡回展はハッシュタグ検索すれば、訪れた人のコメントを読むことができたりも。
より詳しく勉強したい人には学術的なサイトや、美術関係者さんの専門のサイトも充実しているので、目的や好みに合った情報を選ぶことができそうです。
オンラインなら好きな絵や興味深い分野の豆知識を、隙間時間に楽しむことができますね。
You tubeにアップされたアート関連動画
ますますの人気コンテンツ・You tube。
試しにちょっと「美術館 展覧会」で検索してみてください。
アート解説動画や展覧会の見所などをまとめた動画がいつの間にかズラリと公開されています。
なんとなんと、このようなことに!
私はある日、Twitterのフォロワーさんに、チャンネル登録者数28万人(2021年現在)の「山田五郎 オトナの教養講座」を教えていただいたのをきっかけに、私は時々You tubeでもアートを楽しむようになりました。
「へえ、面白そう〜」と覗いたらハマってしまい、一本見終わると「次!」「はい、次!」と、夜中に見入ってしまうのが難点でしょうか?
「そろそろ寝なきゃ!明日仕事っ!」と思う自分と、次の動画を再生する自分のせめぎ合い。
開催中・今後開催予定の展覧会が見つかるサイト
コロナの感染爆発などで美術館が臨時閉館したり、巡回展が中止になることは珍しくありません。
せっかく買った日時指定チケットが払い戻しになる展覧会も出てきました。
それでも!
「近々どこで、どんな展覧会があるんだろう?」と調べるのは、ワクワクするひとときです。
「行ける・行けない」はさておき、どんなのをやってるか眺めるだけでも。
「展覧会情報サイト」で検索すると、いくつかのサイトにヒットします。
展覧会情報以外に、エリア・開催期間・ジャンルなど、色んな検索の仕方が選べるので、私は自分が使いやすいサイトをメニューバーに登録、思い立った時に覗いています。
■画像出典:IM(インターネット・ミュージアム)
https://www.museum.or.jp/event
実際に出かけたい施設や展覧会が見つかれば、必ず各美術館・博物館の公式サイトで最新情報を確認してください。
緊急事態宣言や感染者の急増などで臨時休館になったり、開館時間が変更されている場合もあります。
長期間の閉館で再開の目処が立たず、結局中止になった巡回展もありました。
緊急事態宣言中でも感染防止対策に留意した上で開催する展覧会が見つかったり、一度中止になって諦めた展覧会が、開催期間をズラして巡回してくるニュースに辿り着けることがあります。
テレビのアート番組で美術館巡り・アート鑑賞
NHK「日曜美術館」・「びじゅチューン!」
今まで知らなかったアーティストや美術館にも出会える定番アート番組・NHK「日曜美術館」は、今年で45年目を迎えるとのこと。
「‥わ!見るつもりだったのに忘れてた!」となっても、すぐに再放送があって助かります。
■画像出典:日曜美術館-NHK.JP
https://www.nhk.jp/p/nichibi/ts/3PGYQN55NP/
そして子供達にも大人気、同じくNHKの「びじゅチューン!」は、世界の美術をユニークな歌とアニメーションで紹介する番組。
子供だけでなく、アートが好きな大人が見ても面白いですよ。
■画像出典:びじゅチューン!-NHK.JP
https://www.nhk.jp/p/bijutune/ts/MPPMVRL98N/
「びじゅチューン!」は、DVDもたくさん出てるよね。
NHKでは、あるアーティストの生涯を追ったり、海外のアート事情が特集されるなど、興味深い番組が数多く制作・放映されています。
「じっくり見よう」と思って録画しといた、とっておきの番組が何本か溜まってるな。
「過去にこんな特集もやってたんだ!」というのを発見したら、アーカイブで見られるのも魅力ですね。
BS日テレ「ぶらぶら美術・博物館」
BS日テレの「ぶらぶら美術・博物館」も毎回楽しみにしています。
こちらは、なかなか足を運ぶ機会のない都会の展覧会・地方での展覧会をおうちで満喫できる番組。
行きたい展覧会の開催中に遠方まで行くの、ハードル高過ぎるもん。
■画像出典:「ぶらぶら美術・博物館」公式サイト
https://www.bs4.jp/burabi/
初心者にもわかりやすい作品解説で、放映された展覧会に訪れる予定の人の予備学習にもピッタリ。
同番組から毎年出ているアートブックには、心躍る情報がギッシリ掲載されています。
番組最後にチラッと見られる、ミュージアムショップのグッズ紹介も「待ってました!」ですよ。
WOWOW「CONTACT ART~原田マハと名画を訪ねて~」
そして「CONTACT ART~原田マハと名画を訪ねて~」も超お気に入り番組。
WOWOWへの加入が必要ですが、高級感のあるオシャレな映像と原田氏のトークに癒されて穏やかな気持ちになれます。
■画像出典:WOWOW「CONTACT ART~原田マハと名画を訪ねて~」
https://www.wowow.co.jp/detail/116801
いつの間にか自分も見に行った気分に。
登場した美術館が建つ地の風景や、美味しそうな食事が紹介される旅番組っぽいコーナーも新鮮。
「いつか訪れたいな」と旅心がくすぐられます。
暮らしの中に小さなアート
ここからは私が普段の生活の中で楽しんでいる、身近なアートを並べてみました。
狭い我が家ですが、改めて見回すとアートが散りばめられています。
部屋に飾る
ポストカード・絵・写真など
街やミュージアムショップで買ったポストカードは部屋に飾りやすいアイテム。
1枚だけ、あるいは数枚を額に入れたり、マグネットで貼ってみたり‥。
お手軽にアートが楽しめますね。
こちらはバリで購入した絵。
割とゴツい木製の額縁に入っていたのですが、キャンバスだけを壁にかけるのがカジュアルで気に入っています。
「どんな絵を飾ったらいいのかわからない」「飾れるような絵を持っていない」という人は、オンライン完結型の本格アート額装サービス「Artgene(アートジーン)」を利用するのもアリ。
オンラインで注文したアート・写真などが、額装されて届きます。
- お家やオフィス・店舗などにアートを飾りたい人:
お気に入りの作品やクリエーターを探して、アートを購入することができます。 - 自分用に記念写真などを額装したい人:
撮影した写真・絵などを自分で額装するのは大変ですが、届いたらすぐに飾れる「額装プリント」をアートジーンで注文できます。 - クリエイター・アーティストさん:
プロアマ問わずクリエイター・アーティストさんは、画像をアップするだけで作品販売することも可能です。
ご興味のある人はこちらから。
とにかく色んな作品が揃っているので、サイトを眺めるだけでも楽しいはず。
例えば、自分で撮影したお気に入りのペット写真を額装してもらって、アートとして飾るのはいかが?
小さなフィギュア・ガチャ
個人的に「部屋に飾れるアート」といえば、海洋堂さんのガチャ「カプセルQミュージアム」シリーズが思い浮かびます。
「神羅万象を詰め込んだ小さな博物館」というだけあってなかなか本格的。
大規模な展覧会ではコラボしたガチャが会場に登場することも。
展覧会のガチャではありませんが、私は以前「カプセルQミュージアム」で惚れ込んでしまったシリーズを、全種類コンプリートしたことがあります。
それは「十二支動物頭骨根付」という、動物の頭の骨のシリーズ。
いい大人が街角やゲーセンのガチャを回し、最終的には海洋堂ミュージアムにまで足を運びました。
根付だから紐がついてたけど、全部外して骨格コレクションにしたの。
最上段・左から、子(ネズミ) 丑(ウシ) 寅(トラ) 卯(ウサギ)…と並んでおり、小さいネズミの頭と巨大な龍の頭がほぼ同じサイズ、という、ガチャならではの「整えられた美しさ」が魅惑的。
同じくガチャでゲットした「太陽の塔」を混ぜて、標本箱っぽく並べてみたり。
自分のお部屋の片隅に、小さな小さな博物館。
■海洋堂カプセルフィギュア:
https://kaiyodo.co.jp/items/capsule/
グッズを使う
センスの良いグッズや個性的なグッズが並ぶミュージアムショップ。
私が買い求めるのは普段使いできる物が多く、美術館・博物館から迎えたグッズが結構増えてきました。
旅先の展覧会で買ったものから、地元の美術館で買ったオリジナル商品まで。
「バベルの塔」の眼鏡ケースは「私、この絵が来日した時、大阪まで見に行ったも〜ん(≧ω≦)」なんて、今でも嬉しくなります。
特にクリアファイルやポストカードは手頃で買いやすいため、どんどん増えて大変なことに。
アート好きな友達に「コレ、いいね」って言われると、密かに嬉しい。
アートを着る・身に着ける
アートプリントのTシャツやスカーフ・布バッグをよく見かけませんか?
「好きだから目がいっちゃう」というのもありそう。
誰もが知ってる名画が「バーン!」と正面にプリントされた昔ながらのTシャツは、外人さんがよく着ている印象。
(エッシャーの展覧会で買ったTシャツ‥私、ヨレヨレになってもまだ着てるな)
若い人が、ユニクロとコラボした北斎の渋いTシャツを着ている姿、カッコいいです。
四角い浮世絵をそのままプリントしているだけならそんなに惹かれませんが、ニュアンスカラーの布地に今風のアレンジを加えた北斎画が配置されているところが高ポイント。
「わわ、こんなのがある〜!」という商品を街で発見すると、つい瞳孔が開きます。
最近はエコバッグなども増えました。
展覧会のグッズ売り場で見かけた、ほとんどの人は気にも留めないワンポイント入りソックスやタオルハンカチなどを見つけた時も思わず「クスッ」。
好きな人にはたまりません。
「これ見よがし」ではない感じ、ニクいね!
さりげなく人と違う物を身につける喜び、すごくわかるんです〜!
小さなブローチやピンバッジも、昔に比べると各段に品質もセンスも良い品が増えて嬉しい限り。
こちらは展覧会で買ってきた「折り畳んでしまうと柄が見えなくなる大判ハンカチ」。
アザラシロボに着せたところ、ピッタリで。
しかも、クールに着こなしててカッコいいぞ?
最近の私は薄手のハンカチを使わなくなった(タオルハンカチばかり)ので、カゴにフワッとかけた布(=ハンカチ)が、実は岡本太郎の抽象画だったりもするのでした。
「あの名作」を自分で作る
近年、名画の塗り絵・刺繍セット・立体パズルなどもどんどん種類が増えています。
お財布に優しく、子供でも楽しめる簡単なキットから、難易度の高い大人用の精密な物まで、選択の幅が広がってきました。
以前は輸入物が多く、どのショップにも似たような商品が並んでいましたが、今は高品質のメイド・イン・ジャパンが急増、自分の好みに合うものが見つかりやすいので、おうち時間が充実しそうです。
会場限定商品なども要チェック。
そういえば若い頃「ナポレオン一世の戴冠式と皇妃ジョゼフィーヌの戴冠」のジグゾーパズルを完成させて額に入れて飾っていました。
実物がとんでもなく巨大な作品だと知ったのは随分後になってからです。
自分でも絵を描く
ミュージアムショップの書籍コーナーで「やさしい絵の描き方」的な本が売られているのを見たことがありませんか?
ついでにカラフルな画材や、スケッチブックが並んでいることも。
アート鑑賞後「‥う〜ん、自分でも何か描いてみたくなってきた!」という人にはカモネギなラインナップ、痒いところに手が届き過ぎ。
普段は特に気にならないくせに、展覧会ですっかりアート気分が盛り上がったヘンなテンションの時はミョ〜に惹かれてしまい、ついお買い上げしがちです。(←私が)
実はまだ使ってない画材がチラホラ‥。
美しい画材って、持ってるだけで嬉しくなるんだもん。
「浮かれて買ったはいいけれど、長年眠っている可哀想な色鉛筆」なんかがあることを急に思い出した人!
‥はい!ここに仲間がいます!
折角だし「久々に発掘してみるのもいいかな」なんて思ったら、良いチャンスかも。
「ステイホームで暇だから」って、たまたま始めた「お絵描き」がそのまま新しい趣味になった人も多いんだって。
図録・書籍を楽しむ
図録とは、美術館・博物館の展覧会パンフレットのこと。
書籍と違い、一般書店では買えないことが殆どで、展覧会会場などで購入します。
最近ではネット注文できる図録もあるよね。
図録や書籍は1冊をじっくり満喫してもいいし、2冊以上続けて読めば、ちょっと「展覧会のハシゴ」な気分になれそう。
昔の図録ストックの話
1980年代、美術館・博物館に通い始めたばかりの私は、なぜか「図録は毎回ちゃんと買わなきゃいけない」と思っていました。
「展覧会に行って図録を買う」という、何となく大人なふるまいに憧れていた、というのもあります。
ここでしか手に入らないと聞けば、ますます「それは今買わないとっ!」となる始末。
けれど図録って割と高価だし、会場で買っちゃうと重くて荷物になる上、
「さっき見た実物と全然色が違うじゃん!」ってガッカリすることもしばしば。
当たりハズレも激しく、特に専門的な解説がギッシリの図録は、当時の私にとって「ハズレ」で、一度パラパラめくったら、そのまま本棚に直行!
そのうち「必要な図録だけ買えばいいんだ」と気付き、手当たり次第購入することはなくなりました。
けれど、当時のこだわりのお陰で、今でも本棚には大量の図録が詰め込まれています。
時は流れて、2020年以降。
コロナ禍でこれらのストック図録が大活躍!
忘れていた物を引っ張り出し、眺めています。
若い頃の自分が、今の私に買っておいてくれた贅沢なプレゼント。
絵や写真と共にアーティストの人生なども掲載された図録。
ネットが主流になり、昔ほどガッツリした本を手に取ることがなくなったせいか、大判の本の重量感やしっかりした紙の質感を指に感じながら1ページずつめくるのも、どことなく「丁寧な暮らし」感。
本は「読み終わる」ので、ネットでやりがちな、何となくサーフィンを続けてだんだん目が霞み、頭がぼんやりしてきても見続けてしまう、という心配がありません。
ネットで「一通り、全部見てみよう」は間違い。キリがない。
しおりを挟んでひとやすみ、お茶を入れて続きを‥みたいな、ゆったりした時間が流れる幸せ。
「今日の気分で選んだ1冊を手に取って開き、読み終えたら本棚に戻す」という一連の流れすら既に懐かしく、アート鑑賞の相乗効果でかけがえのない時間だと思えるようになりました。
「芸術鑑賞」と「読書」の相乗効果で叶う充実感!
最近買った図録
図録には個性的な1冊も多く、変形版で本棚から飛び出るような装丁のものもあります。
箔押しや特殊な加工の豪華な表紙で、そのまま飾っておけるほどの美しい図録も。
アーティストの作品一覧に加え、読み物としても十分面白いなら、大当たりでしょう。
こちらが最近の「大当たり図録」。
結構大きくてズッシリ重かったけれど、迷わずゲット!
アーティストご本人の文章が秀逸で、読み応え十分です。
展覧会には来ていなかった作品の収録にも「お!」と興味津々、何度も読み返したいお宝本でした。
アート関連書籍
書店やネットで買えるアート関連本や画集も「おうちで美術館」の強い味方。
新刊を買うもよし、図書館で借りるもよし、手持ちの古い本を引っ張り出すもよし。
雑誌やトレンド本とは違い、アート作品集や写真集の場合、例え30年以上前の本でも古さを感じません。
それと同時に、1990年代に書かれた文章に「‥ああそっか、この頃にはまだSNSがなかったから‥」なんて苦笑しつつも、むしろ時代の空気まで思い出しながら読むことができるのは、大人になったご褒美でしょうか?
あの頃は世界が今よりずっと狭かったし、色んな意味で「繋がってなかった」のに、こんな作品が生まれたとは‥なんてしみじみ。
正に時間と空間を超えるアートトリップ。
張り切って、大型書店で見つけた珍しい画集や、敢えて専門家が執筆した文章多めの1冊にチャレンジすることで、マイブームをガンガン極めるのも「HPを減らさずMPを稼ぐ」良案です。
漫画や小説にもアート関連作が増えていて、まだ出会ってない自分好みの作品が山のように存在することを思うと、何だかウカウカしていられない気になってきませんか?
「楽しく読める軽めのアート関連本」で思い出したのが、2018年にTwitterで話題になったこちら。
顔も知らない投稿者さん達に爆笑させてもらいました。堅苦しい本が苦手な人もすぐ読めちゃう一冊です。
BGM
私はアート本を読む時、BGMをかけることが多いです。
美術館・博物館の会場で借りる音声ガイドの中には、展覧会の雰囲気を盛り上げるような曲が流れていることがあって気分がアガるのですが、それがヒントになりました。
「さ、浸るぞ!」から「今日はマッタリと‥」まで、その日の気分でBGMは何でもOK。
例えば‥
- 作品やテーマと一致する音楽:
例えば、宮廷絵画でクラシック・現代アートで電子音の曲・日本画で和楽器の曲。 - 尊い推しの曲・今リピしている曲:
好きな曲だからか、どんなアートを眺めていても「合う気がする」という不思議。 - 自然の音やα波が出る系のヒーリングミュージック:
静かにのんびりしたい気分の時はこれ。無音よりグッと心地よい空間に。
ちょっと手間だけど、CDを流すだけで部屋の空気が変わるのです。
実際の美術館・博物館では鑑賞中に好きな音楽を選ぶことは難しく、むしろ本物の迫力に圧倒されてBGMどころではありません。
自分の部屋でリラックスしつつ、パラパラ本を眺める時ならではの楽しみです。
オススメ2選!「極上はちみつ紅茶」と書籍「ミュージアムの女」
突然ですが、ここで私のオススメのお茶と本をご紹介したいと思います。
あなたの「おうちで美術館」のお供に是非。
ラクシュミー「極上はちみつ紅茶」
いやもうね、本当に極上ですから!色んな意味で!
私はもともと蜂蜜が好きで、スタバではハーブティーに必ず蜂蜜を追加します。
料理にも使うし、バタートーストにも蜂蜜をトロリ。
そんな私が全力でオススメする紅茶がこちら。
あっ!「この紅茶に蜂蜜を入れて飲んでね」じゃありませんよ?
ティーバッグなので手間もかからず、簡単に美味しいお茶が入れられるのです。
コロナ禍以前は、神戸・トアロード沿いの本店に買いに行っていました。
紅茶専門店なので、他のお茶も揃っているお店です。
箱を開けたらホワッと甘い蜂蜜の香り。お湯を注ぐ前から既にホッコリします。
普通のティーバッグと同じ入れ方でOK。とにかく楽チン。
別のお気に入り紅茶をリーフから丁寧に入れて、後から蜂蜜を加えたところで、こうはいきません。
「一体、どうやったらティーバッグでこんなに自然な味と香りが?」と不思議でたまりませんが、暑い季節はアイスで、寒い季節はホットで飲めるので、我が家では一年中切らしたことがないのです。
ジャーポットのお湯でも再沸騰させれば十分。
職場の休憩時間に飲んでいると
あれ?良い香り‥それ、なんの紅茶?
と聞かれたので、お裾分けしたところ、全員に「‥え?美味しいっ!」と驚かれました。
ちょっと気の利いた手土産にも喜ばれ、
あの紅茶、家族も気に入ってすぐ飲み切っちゃったから、自分で買ったの。
とのこと。
良いもの・美味しいものをよく知っている人にも、安心して贈ることができます。
ミルクティーがお好みならミルクを、ジンジャーティーがお好みなら生姜を入れても美味しいですよ。
余談ですが、こちらの蜂蜜の絵。
実はこの紅茶を飲みながら描きました。
甘い飲み物や蜂蜜が苦手な人にはちょっとオススメしにくいのですが、花粉症や軽い風邪で喉の調子が悪い時にも、この優しい紅茶はぴったりだと思います。
私にとって、蜂蜜と紅茶の香りに包まれながらの「おうちで美術館」は、それこそ極上のひととき。
‥あなたの「極上の時間に準備したくなるお気に入り」は何ですか?
美術館のお仕事4コマまんが「ミュージアムの女」
もう1つのオススメは、新聞・テレビ・各メディアでも話題になった書籍なので、ご存知の方もいらっしゃるかも知れませんが、改めてご紹介します。
美術館・博物館の片隅に静かに座っている人‥監視員さん。
「退屈じゃないの?」「眠くならない?」「お仕事は毎日座ってるだけ?」‥色々気になる謎の存在ではありますが、美術館で彼女達に直接聞く機会なんてありません。
そんな監視員さん達の日常を描いた、美術館4コマ漫画がこちら「ミュージアムの女」。
本の帯には、
- 上品なのに妙におかしい!
- お姉さんの視点がユーモラス
とあります。
登場人物が猫の姿だったり、全ページ茶色のインクなのが柔らかい雰囲気で、思わず「そうなんだ!」となるコラム欄も楽しく読めますよ。
こんなに可愛いサイズです。
自分とは全く異なる業種、しかも興味津々の場所で働く人のお話、楽しい!
この本に出会って以来、何だか監視員さんや美術館のスタッフさん達に親近感が湧くようになり、一層美術館が好きになりました。
自由に各地の美術館・博物館に行けるようになったら、是非この漫画の舞台である岐阜県美術館さんを訪れたいと思っています。
コロナ禍の「おうちでアート」は魅力がいっぱい。あなたらしく楽しんでくださいね。ではまた!