【2022年11月15日追記】「有人火星探査は、2040年頃の実現を目指す」
この記事の本文は、2020年に作成したものです。
当時は「2030年代の火星有人探索で、パロの活用を目指す」とされており、この記事内でも、そのように記載していました。
パロの開発者・柴田博士から「パロの宇宙用モデルの開発計画は、コロナ禍で一時ストップした」と伺っていましたが‥
2022年11月、米航空宇宙局(NASA)は改めて、
「有人火星探査は、2040年頃の実現を目指す」
と発表しています。
再び、宇宙用パロの検証が動き出したこと、本当に嬉しくてたまりません。
こんにちは、neoです。
ある秋の夜、空気が澄んだ山の上で天体観測してきました。
ただいま、月が火星に最接近中なのです。
晴れた夜には、肉眼でも簡単に見えますよ!
夜空を見上げると、
月の近くにオレンジ色に光る火星が。
涼しい秋の夜風に吹かれ、
天体望遠鏡で丸く輝く火星を眺めながら
この星を間近で眺めている
パロの姿を想像しました。
実は将来、パロが宇宙飛行士さんと一緒に
火星に行くことになるかも知れないのです。
‥え?どゆこと??
米航空宇宙局(NASA)が構想している火星有人探査で
パロの活用を目指しているんですって。
な、何ですとーー⁉︎
お仕事での同行だよ!
パロの宇宙用モデル開発中
ソースはこちら。
パロの癒やし宇宙進出 産総研の柴田さん開発着手
■webun 北日本新聞社 2020/01/03
【2022年11月15日追記】最新ニュース
火星探査へ〝癒やし〟検証 アザラシロボット「パロ」、女性6人が参加 – 産経ニュース (sankei.com)
富山ゆかりのパロ アメリカで宇宙利用向け実験 Yahoo!JAPANニュース
有人火星探査の実現に向けて、いよいよ検証実験が行われることになりました。
火星砂漠研究ステーションが、米国・ユタ州にあるんだって。
まずは地球上で、火星に行くための様々な準備が行われます。
期間は、2022年11月13〜26日までの2週間。
宇宙空間を想定した隔離環境下で、パロの癒やし効果が、隊員のストレス緩和に影響するかを検証するのだそう。
6人の女性隊員さんを、パロに触れる人と触れない人に分け、スマート・ウォッチで脈拍数などの健康状態を測定、行動記録と比べて効果を裏付ける、というニュースでした。
■画像出典:JAXA 宇宙情報センター
パロを宇宙へ連れて行く主な目的は
- 長期ミッションに臨む宇宙飛行士のメンタルヘルスケア
- 宇宙飛行士のストレス軽減で人的ミスのリスクを下げる
などなど。
■出典:米航空宇宙局(NASA)
火星と地球の距離は、最接近時でも7528万㎞。
火星に到達するだけで
約半年かかるそう。
到着後のミッションも長期間に及び、
宇宙飛行士さん達は
長い時間を閉鎖空間で過ごさなくてはいけません。
ストレス・孤独との戦いが続く中、心のケアが必要ですが、
動物を宇宙に連れていくことはとても難しい。
そこで!
アニマルセラピーと同様の効果が認められている
パロの活躍が見込まれたようです。
宇宙船や火星の基地内でパロを使うことを想定し、
無重力下や地球との重力の違いに対応するための
改良に取り組むそう。
「火星探査等 長期有人宇宙飛行向けパロ」
の開発が始まっています。
まだまだ先の話だけど
ワクワクするよね。
宇宙空間に飛び出したパロを想像
さて、お話は、天体望遠鏡で星々を見上げた秋の夜に戻ります。
普段目にすることのない星の世界を眺めながら、
ぼんやりと、かつて宇宙へ行った犬「ライカ」を思い出したりも。
■画像出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』:ライカ(犬)
次に、火星に焦点を合わせた、別の望遠鏡を覗き込むと、
肉眼で見ても赤い火星は、やっぱりオレンジ色をしていました。
‥ひゃ〜、あれが火星かあ〜!
この時はちょうど、火星と月が接近している期間。
火星の接近ってどんな現象なの?大接近って何?
■出典:国立天文台
(抜粋)地球よりも外側の軌道にある火星の公転周期は687日、地球の公転周期は365日です。火星よりも公転のスピードの速い地球は、約780日(約2年2カ月)ごとに火星に追いつき、追い越します。このとき、火星と地球の距離が近くなります。
‥ふと「パロ、宇宙へ?」のニュースが頭をよぎった私は、
宇宙船に乗せられた、パロの姿を想像してみます。
まあ、宇宙服姿のパロが
宇宙をフヤフヤ遊泳する、なんてことはありませんが(笑)
ホラ、パロ、宇宙服が似合いそうだから!⭐️
火星を間近で見て
目をキラキラさせそうだから!✨
様々な検証後、火星行きの計画が実現したら、
宇宙飛行士さんに抱っこされて、
宇宙船の窓から火星を見せてもらってね!
そして、振り返って
青い地球も見ておいで!
国内外の医療・福祉現場で
沢山の人を癒すセラピー用ロボット・パロ。
長旅の宇宙船内でも、火星基地の中でも
宇宙飛行士さん達を癒し、可愛がってもらえそうですね。
ホテル屋上での天体観測
私は、プラネタリウムが好きです。
■出典:国立天文台
けれど、天体望遠鏡を覗く機会なんて、まずない。
今回「宿泊者が屋上から、星空を観察できる」という、
山の上に建つホテルに宿泊したことで、
天体望遠鏡を覗く機会に恵まれました。
星空ガイドさんに、望遠鏡の角度や倍率を調節してもらうと
肉眼ではあまり星が見えないにもかかわらず
望遠鏡の中には無数の星がー!✨
月に至っては、明る過ぎて眩しいほど。
子供の頃から
写真や映像で見慣れている月のクレーターも、
実体を持って鮮明に見え、目が離せませんでした。
いつまでも見てたいけど
次の人に変わらなきゃ!
そして土星や木星もバッチリ!
■画像出典:国立天文台ギャラリー
視力の悪い私は、
残念ながらこんなにクッキリとは見えませんでしたが、
それでも嬉しくて、テンション上がりっぱなし。
土星、なんか、かわいい。
視力の良い人は
土星の輪が二重になっている様子まで、確認できたようです。
木星は、縞模様まで見えるー!凄い凄い〜!
と、しきりに感動している人もいました。
遥か彼方で、宇宙飛行士さんを癒す宇宙用パロに、
ひっそり思いを馳せながらの天体観測。
‥思い出深い秋の夜、オレンジ色の火星が忘れられません。
「パロ・宇宙へ」のニュース、続報が楽しみです。それではまた!