こんにちは。
「隙あらば瀬戸芸」のneoです。
この記事は、岡山の街中から出る船「京橋クルーズ」で、犬島・豊島の日帰り旅をしたレポです。
往復チケットを購入、ラクに2つの島を訪れることができました。
瀬戸内国際芸術祭、略して「瀬戸芸」は、香川県・岡山県で瀬戸内海の島々を舞台に開催される現代アートの祭典です。

【瀬戸芸2025・各会期の開催期間】※既に終幕しています。
- 春会期:4月18日(金)〜5月25日(日)
- 夏会期:8月1日(金)〜8月31日(日)
- 秋会期:10月3日(金)〜11月9日(日)
春会期からスタートした私の瀬戸芸旅は、少しずつ回数を重ね、10月末の時点で、残すところ「犬島」だけになっていました。
もちろん、250点以上もある全作品の鑑賞は叶いませんでしたが、全17エリアを訪れる目標は達成でき、中には複数回訪れた会場もあります。
最終回は、犬島・豊島のひとり旅レポ。
お約束の雨模様で、どの写真も暗めなのですが、最高の旅になりました。
「岡山京橋クルーズ!そんなのがあったのか!」という皆さんも、ぜひご参照ください。
それでは、早速!
路面電車からの川下り、楽しかったです。
川から瀬戸芸会場の島へ?
犬島に行くなら、岡山京橋クルーズ!
瀬戸芸の各会場へ向かう時は、様々な交通手段を利用します。
そんな中、街中の川から出発するルートがあるのを、ご存知ですか?
それが、岡山京橋クルーズ。
秋会期の終幕が近づいた10月末、私は、岡山県の犬島行きを狙っていました。
犬島は、岡山県の宝伝港から船で10分の距離なので、日帰りも可能。
ただ、宝伝港までの陸路が多少面倒で、以前、JR岡山駅からの直行バスを利用した際、早くからバス停に並んだにも関わらず、満員列車並みの混雑で立ちっぱなしでした。
それ以来、私は、
「犬島に行くなら、京橋クルーズ!」
となったのです。
運行日が限られていて、まだ知らない人も多いルートかもですが、瀬戸芸公式ガイドブックにも掲載されている航路のひとつです。
あのね、めっちゃ便利で、楽しいんだよ。

川から海に出て島を目指す航路、写真でもご紹介しますね。
JR岡山駅前から京橋へ
今回は、JR岡山駅前の電停から、路面電車に乗ってスタート。
これから乗る予定の乗り物(今回は船)を決めている場合、もし遅延や渋滞に巻き込まれるたび、ハラハラします。
‥私、割と巻き込まれる体質?
その点、よほどでない限り、予定時間に目的地に着いてくれる路面電車は、大変ありがたいのでした。

JR岡山駅の電停。
ここが始発なので、乗り込む時はガラガラです。

今から青のルート・東山線に乗車。
路線図の真ん中あたりに、川が流れているの、わかりますか?
川のそばの電停「西大寺町」に向かいます。

はい、西大寺町に到着。
広い道路の、ど真ん中にある電停です。

左折すると、京橋が見えます。
橋の手前に建つのが、レトロな券売所。

瀬戸芸の青旗、目立ってる〜。

この周辺は、かつて備前岡山の主要港として発達し、海運・海上交通の要所として栄えたそうです。
私は事前に、ネット予約で京橋クルーズの往復チケットを確保していました。
券売所で名前を告げ、チケットを受け取ります。
今日は、船に乗るたび、コレを見せてください。
帰りまで、失くさないでくださいね。
はーい!

このチケットで、2つの島を巡った後、再び京橋に帰って来れます。
【岡山京橋クルーズ】
- 9:40 岡山京橋発
- 10:45 犬島港着(→犬島を回る)
- 12:10 犬島港発
- 12:45 豊島・唐櫃港着(→豊島を回る)
- 15:15 豊島・唐櫃港発
- (犬島に寄港して)
- 17:05 岡山京橋着
京橋から犬島へ

河岸に降りると、クルーズ船が。

時間通り、出航しました。

広い川幅、鏡のような水面を、滑るように進む船。
まるで、陸の乗り物みたいな乗り心地です。

ちなみに、外は朝から小雨。
川では、8ノットしか出せないそう。

船内で、航路沿いの土地の歴史や、地形のお話がありました。
詳しい配布資料付きで、とても興味深かったです。

「ここまでが川、ここから先は海ですよ」の標識を抜けると、瀬戸内海。

船が一気に、15ノットまで加速しました。
うわあ、揺れ始めた!
バンバン飛ばす高速艇にシフト!
すぐ酔っちゃう私は、のんびりクルーズの方が好み。

本州と四国を繋ぐ、送電線の下をくぐります。
60万ボルトの高圧電線ですよ〜!
皆さん、当たらないように気をつけてくださいね。
船内、大ウケ。
四国と本州で、電気のやりとりもできるんですって。

わー、もう犬島が見えてきた!
複数の煙突が目印です。

犬島港に入港しました。
この建物が、チケットセンターです。
私は、3回目の犬島だよ。
犬島のアート巡り
犬島精錬所美術館

犬島精錬所美術館に向かいましょう。
チケットセンターから美術館までは、徒歩5分。

入口の看板。
犬島に残る、銅製錬所の遺構を保存・再生した美術館です。

カラミ煉瓦が、晴れた日とは違う深い色味。
【カラミ煉瓦って?】
カラミ煉瓦とは、銅の製錬過程で出る不純物(鉱滓:こうさい)を固めて作られた煉瓦です。
通常、赤煉瓦の約2倍の重さがあるといわれています。
明治時代から昭和初期にかけて、主に建物の土台や擁壁、石垣、蔵、地下蔵、線路の敷石など、身近な建築資材として再利用されました。
■AIによる概要
1個1個が、すごく重たいんだって!

独特な遺構を眺めながら、敷地内を進みます。
犬島製錬所の創業は、明治42年。
最盛期の島の人口は、約5000人だったそう。
けれど、銅の価格の大暴落によって、この製錬所は、10年で閉鎖されました。
たったの10年!
何回聞いても、愕然とするよね。

あちこちに水溜まりがある、美術館へのアプローチ。

右の通路の先が、入口でした。
少人数ずつ、順に館内に案内されるシステムです。

しばらく入口の前で待たされましたが、海と煉瓦が織りなす珍しい風景で、退屈しません。
館内は、撮影禁止。
三島由紀夫氏が好きな人、ぜひぜひ訪れてください!
【犬島精錬所美術館】
犬島精錬所美術館は、犬島に残る銅製錬所の遺構を保存・再生した美術館です。
「在るものを活かし、無いものを創る」というコンセプトのもと作られた美術館は既存の煙突やカラミ煉瓦、太陽や地中熱などの自然エネルギーを利用した環境に負荷を与えない三分一博志の建築と、日本の近代化に警鐘をならした三島由紀夫をモチーフにした柳幸典の作品、また植物の力を利用した高度な水質浄化システムを導入しています。「遺産、建築、アート、環境」による循環型社会を意識したプロジェクトといえます。
煙突と発電所

今は草が茂る、精錬所の跡地。

美術館横の階段を登って、小高い丘に上がります。

階段の途中で、美術館を上から見たところ。

製錬所時代の煙突の中には、

落雷を受けて、大きな亀裂が入ったものも。

カメラ、Zoom!
訪れるたびに、この状態でまだ倒れていないことに驚きます。

細かく区切られた空間で、多くの人が働いていたんだろうな。

ここが、発電所跡。
廃墟マニアさんじゃなくてもときめく、フォトスポットです。

小さな犬島。
現在の人口は、30人ちょっと。

風景に見惚れて歩きがちだけど、足元にご注意!
煉瓦が結構割れてて、スニーカーでも怖い。

あと、水たまりにハマらないように。
砕けた煉瓦の間に、小さな草が生えているのを見つけました。
‥この子、大勢の瀬戸芸客に、踏まれたんじゃないかな。
犬島「家プロジェクト」

あ!リュウゼツランが咲いてる!
これ、50年に1度だけ咲く花です。

犬島「家プロジェクト」に進む、分かれ道に入ります。

すると、最初に現れるのが「F邸/Biota (Fauna/Flora)」。

生命の誕生がテーマだそう。
巨大なエネルギーが、爆発してますね。

この民家の中に、白いビッグバンがギュッと収まっている不思議。

細い道を下り、石職人の家跡を目指します。

ここの作品が「太古の声を聴くように、昨日の声を聴く」。
大勢、立ち止まっていました。

盛りを過ぎても、ハッと目を引く花。

更に進むと、何軒かの民家が見えてきます。

S邸「コンタクトレンズ」。
1枚1枚のレンズに、周囲の風景が映り込む作品です。
レンズ、4000枚あるんだって!

お次は、A邸「イエロー フラワー ドリーム」。

若い女子に人気の、映えスポットになっていました。

この近くにある、休憩所。
これは瀬戸芸作品ではないけれど、私のイチオシでもあります。
地図には「中の谷東屋」って、書いてあるね。

初めて犬島に来た時、私はここで、ひと休みしました。
椅子に座って薬を飲んだ時、薬のパッケージを破る音が、あまりにもキレイに響いて、驚いたんですよ。

試しに手を「パン!」と叩くと、見事な反響音!
「あ〜」と声を出して、しばらく楽しみました。
今回もやっちゃお!「あ〜」

もうそんなに時間がないから、港に戻らなきゃ!

ニワトリの声がする!と思ったら、いた。
コケコケ鳴いて、可愛い。

I邸「Self-loop」。
人がいっぱい入っていたので、今回は外から眺めました。

建物までのお庭の植物、雨に濡れてイキイキしてます。

この中にね、3つの鏡による、無限トンネルが広がってるんですよ?
建物ごとに、あっと驚く空間が待っているのも、瀬戸芸の魅力なのです。
犬島港周辺〜船窓から見た犬島

海に出ました。
良い石がとれる犬島は、採石場もあった島。
港付近に、石材が転がっています。

採石場の跡地は今、水が溜まった、巨大池。

カメラ、Zoom!
水の下に、島の誇り高い歴史が沈んでいます。

島の盆踊りが行われる広場。
ここに設置された作品は、

「フラワーフェアリーダンサーズ」。
公園の遊具のようなカラフルさでした。

出航時間になり、犬島を後にします。

あっ!どこかのファミリーが、私たちの船に、手を振ってくれてる!
思わず、手を振り返します。

おーい!おーい!
見知らぬ人同志なのに、涙が出そうになるのは、ナゼでしょうか?

美術館を海から見たところ。

そして、発電所。

船は一路、豊島の唐櫃港を目指して、航行します。
豊島のアート巡り
唐櫃港から、どこに行く?
豊島のメインの港は、家浦港です。
私たちの船が入港するのは、唐櫃(からと)港。
私は、春会期に豊島を訪れていますが、時間の関係で行けなかったエリアが残っていました。
それが「甲生(こう)」地区。
甲生行きのバスは、家浦港からしか出ていません。
だから、唐櫃港についたら、家浦港に行かなきゃなんだけど‥。
島内バスの時刻表によると、家浦港行きのバスは、私たちが入港する時間に、唐櫃港を発車するようです。
船から降りてバス乗り場に走っても、バスは出た後。
だったら、諦めるしかありません。
甲生エリア以外のプランとして、唐櫃港の近くにある作品「心臓音のアーカイブ」に行くか‥とも考えていました。
「心臓音のアーカイブ」とは、世界中の人の心臓音を収蔵して公開中の美術館。
自分の心臓音の録音もできるので、私は前回の瀬戸芸2022で録音しました。
※その時のお話は、こちら。目次からジャンプできます。
検索したら、自分の心臓の音を聞けるんだよ。
けれど、この作品に立ち寄るだけでは、豊島での滞在時間を持て余すでしょう。
悩んでいると、船のスタッフさんから、思いがけない情報が!
入港予定時刻よりも、少し早く着きます。
だから、唐櫃港から家浦港行きのバスに、間に合いますよ。
わ!ホントですか!ありがたい。
私は嬉しいばかりでしたが、
ところで、皆さんの中に「豊島美術館」に行こうとしている人はいませんか?
チケットがもう買えないので、注意してください。
とのご案内も。
豊島で大人気の「豊島美術館」は、事前予約が必要で、予約枠が埋まった時点で、入館チケットが買えなくなります。
ちなみに、私が今回の旅を決めた時「豊島に行くなら、豊島美術館に空きはないかな?」と予約サイトを見た時、既に全滅でした。
‥そうか、今日もやっぱり「買えない」ということは、その後、キャンセルも出なかったのでしょう。
たとえ予約の時点で空き枠があったとしても、自分が島に滞在できる時間内、しかも船に乗り遅れることなく、ちゃんと港に戻れる時間の枠しか選べません。
そのため、今回の私は、豊島美術館は最初からスルーだったのです。

唐津港に入港。
なるほど、予定の入港時間より、10分くらい早く着きました。

唐櫃港のバス停で、島内バスの列に並び、家浦港に向かいます。

途中、ウワサの豊島美術館を通過。

わかる人にはわかる、豊島の絶景ポイントを最後部の窓から。
雨なので、空と海がグレーに溶け合っていました。
さすがは豊島美術館、バス停の待ち人が多すぎて、バスへの積み残しが発生。
乗り切れなかった人は、次のバスを待つか、歩くしかありません。
「このバスで港に帰らないと、予定の船に間に合わない!」って人、大丈夫だったかな?

車内は、補助席を全て出した時点で「満員で乗れません」になります。

家浦港に向かう途中、車窓から、春会期で訪れた作品「空の粒子」が見えました。
家浦港で下車すると、船が入港したばかりなのか、大勢の人がバス停で並んでいます。
小さな港だし、案内のスタッフさんがいらっしゃるので、迷うことはありません。

私も早速、甲生行きの列に並びます。
13時18分発なのに、まだ来てないなあ。
と思ったら、家浦港に到着したバス(私が乗ってきたバス)の表示が「甲生集会所前」の表示に変わった!
今降りたばかりのバスに、再び乗車しました。

バス停「甲生集会所前」。
さあ、甲生エリアのアート巡り、スタートです。
甲生エリアの3作品

いい色に色付いた柿。

こりゃまた、古そうな土塀だなあ。

この古民家に、最初の作品が展示されています。

こちらが、塩田千春氏「線の記憶」。
【線の記憶】
豊島で使用されていた素麺の製造機3台を設置して、赤い糸で空間とともに編み込む。
素麺の製造機は、豊島の人々が 「もういらないけれど捨てられない大切なもの」として作家に見せてくれたものを使用する。
豊島に受け継がれる様々な生活や土地の記憶を、人々の声や残されたものを通して糸で紡ぐことで未来へと残す。

‥写真と映像で見たことあったけど、実物はスゴい迫力。

素麺の製造機と、空間を埋める赤い糸!

天井まで、蜘蛛の巣のように糸が。

もうね、どうなってるの?コレ。

スマホとコンデジを持ち替えながら、何枚も撮影しましたが、目で見る通りに撮れません。
‥どして?
今思えば、建物全体の気配のようなものまで、撮ろうとしていたからだろうな、って。
古民家の中に、足元から頭上までビッシリ張り巡らされた赤い糸と、もう使われていない精巧な素麺製造機。
私の他にも、鑑賞者さんが数人いたけれど、皆さん無言です。
天井を見上げて、口を開けてる人もいました。
‥もし日暮れ時、ひとりでここにいたら、どんな感じかしら?
「やっぱ帰る〜!おうちに帰る〜!」ってなるかも。

赤の世界をガン見した後は、補色の緑が目にまばゆい。

海辺に続く道を歩いていると、雨がほぼ、やんできました。

あとは海辺の2作品で、甲生のアートは全て見たことになります。

あ〜、海がキレイだな。

晴れてたら、もっと青いのでしょうね。

この作品は、海外からの団体さんが貸切中。
先に、お次の作品を見に行くか。

‥ここだ。
作品名「国境を越えて・祈り」。

世界の子供達が、胸に手を当てて祈っています。

解説看板の内容は、以下の通り。
【国境を越えて・祈り】
リン・シュンロン林 料龍(台湾)
ここ豊島の甲生の海岸に、世界の国々の子どもたち197体が立っています。
胸にはこの場所からその国の首都での距離が、背中には首部の緯度と経度が書かれて、それぞれの国に向いています。
子どもたちは、愛と平和を願う祈りを、豊島から発信します。
世界には希望があり、この地球は美しいと宿じているからです。
■出典:現地看板

‥君たちはそれぞれ、自分の国の方向を向いているんだね。

私も一緒に、祈るね。

愛と平和を願う子どもたち、バイバイ。

さっき、団体さんが記念撮影していた作品に戻ります。

実はまだ、多くの人が順番に座って撮影中で、人が入れ替わる一瞬を狙って撮りました。
この写真の左側には、カップルが座っています。
ああ、私も、ちょっとだけ座ってみればよかった。

この作品ね、瀬戸芸公式ガイドの表紙に使われているんですよ。

スマホで撮影した写真で、色合いを少しだけ調整してみました。
思いがけず、表紙の作品で、瀬戸芸旅を締めくくれちゃった。

さあ、3作品を鑑賞したから、バス停に戻りましょうか。

色づいた稲穂を眺めながら、田んぼの中の道を、ズンズン進んでいましたが‥

‥ねえ、この道で合ってる?
バスから降りた場所と、全然違うんですけど〜。
私は激しい方向音痴なので、地図片手でも迷子になるのは、デフォルトですが‥
「家浦港に戻るバスに乗り遅れる→唐櫃港行きのバスに乗れない→唐櫃港を出る船に間に合わない→京橋に帰れない!」
きゃーっ!
田んぼの中、遠くから、白い軽トラが走ってくるのが見えました。
申し訳ないけれど、手を挙げて止まっていただき、バス停への道を尋ねることに。
あー、この道を戻って、左に進むとバス道路に出ますよ。
案の定、バス停から外れる方向に歩いていたと判明、この運転手さんのおかげで、私はことなきを得ました。
もし誰も通りがからなかったら、一旦、祈る子供達の所まで引き返して、そこにいる誰かに道を尋ねたと思います。
けれど、ズレた方向にかなり歩いてしまっていたため、もし作品エリアまで引き返していたら、あるいはバスに間に合わなかったかも。
無事、家浦港行きのバスに乗り込めました。
‥危なかった。

家浦港に到着。
ハラハラしたけど、全て計画通り。

バスを乗り換えて、船が迎えにきてくれる、唐櫃港に向かいます。
車窓からの風景。
唐櫃港から京橋へ

唐櫃港に到着。
出航時間より早めに戻ってきたので、港には誰もいません。

「ここ、なんか怖い?」と思った理由は、海面が近すぎるから!

だってね、立ってる場所と海面がひと続きなのです。
‥トロい私は、気をつけないと、そのまま海に直進しそうで。

出航時間が近づくと、他のお客さんも港に戻ってきました。
甲生では会わなかったから、家浦エリアを回っておられたのかな?

あ、クルーズ船、来た!

ただいまー!

はー、楽しかったー!

諦めかけていた作品を見ることができて、めっちゃラッキーでした。

島内バスを乗り降りしながら回ったから、一日乗車券を買えばよかったな。
‥ま、いっか!

豊島を後にし、京橋へ戻ります。

途中、犬島に寄港、犬島からのお客さんが乗り込んできました。

‥危うい煙突、また会う日まで。

雨が降ったり、晴れ間が出たりの1日だったな。

豊島や犬島から、片道乗船する人のために、往路で聞いたお話が始まりました。
大規模な干拓(かんたく)の歴史など、情報量が多くて聞き逃しもあったので、復路でも聞けてよかった。
なんと400年前、岡山県の大半は海だったそう。
全く知らなかった、児島湾干拓と開墾について、帰宅後に調べたら面白かったです。

ただいま京橋。
まだ明るいうちに、戻って来れました。

スタッフさんにお礼を言いながら、1人ずつ下船します。
皆さん、京橋クルーズ、どんどん宣伝してくださいね!
本日は、ありがとうございました。
こちらこそ、ありがとうございました。
往路の逆で、京橋から電停まで歩き、路面電車で、JR岡山駅に戻りました。

ギュッと凝縮された犬島・豊島編、これにておしまい。
🟦瀬戸芸2025、今日は日帰りで岡山県・犬島と香川県・豊島へ。雨も降る中、時間に追われる弾丸旅だったけど今日で全17エリア全て回りました🙂
— neo⚙️📗「うちにはアザラシがいます」 (@neosoft9) October 26, 2025
リプ欄も見てみて🎶 pic.twitter.com/dJYODwy77Z
私の瀬戸芸旅を、応援してくださった皆様、ありがとうございました。
レポ記事を覗いてくださっている皆様にも、感謝です。
‥私、わかりやすく「全会場制覇!」だの「コンプリート!」だの言ってますが、これは言葉選びがかなり雑だと自覚しています。
本当は毎回「各瀬戸芸会場にお邪魔して、アートを見て回り、その地の自然や人々に癒される旅をさせてもらった」のです。
先日、瀬戸芸2025の総来場者数は、春から秋までの
全会期を合わせて「108万4128人」
との発表がありました。
運営側の皆様・各地でお世話になった地元の皆様・ボランティアスタッフ「こえび隊」の皆様、本当にありがとうございました。
各地で一緒になった旅人の皆様、楽しかったですね〜。
どの会場でも、1日中背負って歩いたリュック。
その中で角が丸まった、分厚い公式ガイド。
雨に濡れて、ヘロヘロのページもある、作品鑑賞パスポート。
手元の大量パンフや地図と共に、全てが愛しい今日この頃なのでした。
それでは、また!
※瀬戸芸2022での犬島・豊島レポは、こちら。
※瀬戸芸2025での豊島レポは、こちら。
※初心者さん向けに、瀬戸芸のガイド本も書いてます。







