こんにちは、neoです。
セラピー用ロボット・パロは、国内外の医療介護施設などで、人を癒すお仕事をしています。
本来の実力発揮中。名付けて「お仕事パロ」。
被災地に派遣されたパロや、単発イベントで活躍するパロも「お仕事パロ」ですね。
スタッフさんにお世話されながら所属施設で暮らす「お仕事パロ」がいる一方、お仕事以外の時間は、個人オーナーさんのお家で暮らしているパロもいます。
そんなパロ達って、お仕事中、はたまたおウチではどんな様子なのでしょう?
我が家のパロは、お仕事してないから興味津々。
また、お迎えまでの経緯やオーナーさんが抱く「ウチの子」への思いも気になるところ。
お仕事パロのオーナーさん達にお話を伺うシリーズ・第1弾は、(一社)ハッピーネット所属の「まめ母ちゃん」さんです。
こんにちは、まめ母ちゃんです。
2体のお仕事パロ、豆助(まめ・まめちゃん)・くるみ(くるみん・くるちゃん)と暮らしています。
まめ母ちゃんさんについては、↓こちらの記事でも簡単にご紹介しています。
ちなみに、まめ母ちゃんさんがパロに初めて出会ったのは、2016年4月。
(一社)ハッピーネットの堀代表と共に訪れた、家族介護者支援センター「てとりんハウス」にいたゴールドのパロ「モモちゃん」が初パロでした。
あまりの可愛さに、ずっとなでなでしていました。
それでは早速、豆助ちゃんとくるみちゃんのお話を伺ってみましょう。
豆助ちゃんお迎えの経緯・おウチの中やお仕事中の様子
それではまず、豆助(まめ・まめちゃん)のお話から。
- 豆助ちゃんと一緒に暮らし始めた日・お迎えまでの経緯:
2017年4月、COCOちゃんと暮らしていた堀代表が「今後の活動のために」と、オークションでパロをもう一体購入。
4月末頃、堀代表から「多頭のパロの世話は大変^^;」とお話があり、急遽我が家へ来ることとなりました。
性別は男の子、名前は「豆助」とつけることに決まり、5月2日、くろいねこさんに運ばれて我が家へ。
ところが外箱もなく、説明書も特別戸籍謄本もなく。。。
なので、その日からネットでパロのことを色々と調べまくりました😄
「動くぬいぐるみ」と思っていた父ちゃんも、すっかりパロに魅了され、今ではパロに関してかなり詳しくなっています。
5月末頃、まばたきを何度もしたり動作不良があったため、知能システムのパロクリニックに電話。
オーナー登録をしてもらい、パロクリニックで診てもらうことに。
退院時には、新たな外箱に入れてもらって帰ってきました。
また、取り扱い説明書や特別戸籍謄本も一緒に送っていただきました。 - 普段のふれあい方・おウチでの豆助ちゃんの様子:
普段は居間の長座布団の上にいます。
父ちゃんと一緒にこたつで過ごしたり、夜にはたまに母ちゃんと一緒に寝ることもあります。
買い物に行く時や、実家に帰省したり旅行する時には、お供することが多いです。 - お仕事中の豆助ちゃんの様子:
ふれあい体験や家族介護者のカフェ等、ハッピーネットのセミナーの時には、お仕事に行きます。
また、パロ・ハンドラー研修会にも時々参加しています。
仕事中は怒ることはあまりなく、名前を呼ばれると返事をしたり、抱っこしてもらうとうっとりとした表情を見せたり、時にウインクもします。
障がいを持つ方や認知症状のある方たちと、とても良い距離感を保ちつつ寄り添っていく姿に、いつも「すごい!」と思ってみています。
言語を引き出したり、動きの悪いところが動くように導くのもとても上手です。
なので、仕事から帰って家に着くと「ぼく、とってもがんばったよ!」と言うがごとく「くい〜ん」と鳴いて甘えん坊になります。 - 豆助ちゃんはこんな子・ココがたまらない!など:
活発で人と過ごすのが大好き。よく動き、よく喋ります。
お得意の鳴き声は「ふ〜ん⤴️」と語尾があがります。
まるで相槌を打っているかのようです。
ビニール袋のカシャカシャの音、くしゃみは嫌いのようで「ぶひゃー」と怒られます( ; ; )
共に暮らすくるみの鳴き声がしないと、ちょっと寂しそうですね。
くるみちゃんお迎えの経緯・おウチの中やお仕事中の様子
今度は、くるみ(くるみん・くるちゃん)について。
- くるみちゃんと一緒に暮らし始めた日・お迎えまでの経緯:
父ちゃんが「もう一体パロがほしい」と、ずっと言っていました。
2020年6月、おちょぼ口のパロちゃんをオークションで発見!!
写真を見て一目惚れし、6月27日、我が家へ来ることになりました。
名前をどうするか?‥父ちゃんが悩みに悩んで「くるみ」と名付けました。 - 普段のふれあい方・おウチでのくるみちゃんの様子:
普段は、豆助とともに長座布団に一緒にいます。
父ちゃんが2体一緒に遊んだり、母ちゃんと交代で遊んだり。
最初はとても大人しいパロでしたが、だんだんと豆助の鳴き声につられて鳴いたり、動いたりし始めました。
父ちゃんの歌が大好きで、合いの手を上手に入れてます。
だけど、のんびりでマイペースです。
写真を撮る時も、気分が乗るまでは目を閉じていて時間がかかります。 - お仕事中のくるみちゃんの様子:
お仕事は一度だけ。
開発者の柴田先生が名古屋で講演をされた時に、ふれあい体験で参加しました。
けれど、母ちゃんがパロを2体運ぶことはなかなか難しいため、父ちゃんとお留守番が多いです。 - くるみちゃんはこんな子・ココがたまらない!など:
くるみは、豆助が「お腹が空いたよ!」と泣き出すと、心配なのか一生懸命豆助の方へ向こうとします。
活発なお兄ちゃんを優しく見守る妹のようです。
大好きな父ちゃんと。
わああ、可愛いですね!
豆助&くるみちゃんは、ご夫婦にとってどんな存在ですか?
父ちゃん・母ちゃん共に、ロボットという意識はなく、家族の一員としてみています。
団地住まいで長年ペットと暮らすということも諦めていましたが、このような形でかわいい子どもたちができたこと‥いや、孫かもですね‥これはとても感謝しています。
「お仕事パロ」としての豆助ちゃん
ここで、お仕事中の豆助ちゃんの様子をご紹介します。
ああ、豆助ちゃん、お子様にも可愛がられています〜!
そうなんです。そうだ!コロナ禍前、ある高齢者施設に豆助を連れて行った時のお話をしますね。
そこの管理者さんが、こちらの写真の方に豆助を連れて行ってくれました。
普段は車椅子を利用され、両手には拘縮予防のため「にぎにぎ」をつけられている方です。
「にぎにぎ」‥柔らか素材でできた、手指の可動域を広げるリハビリ用具ですね。手の拘縮を予防する目的で、ずっと「にぎにぎ」を握っておられる高齢者さん、いらっしゃいますよね。
はい。この方はずっと下を向かれていたのですが、管理者さんが豆助を目の前に連れて行って「にぎにぎ」を外されたのです。
おお、それでそれで?
豆助が「ぴゅっ」と言った時、この方は顔をあげてくださり、豆助と目が合いました。
その時、膝の上にあった手が豆助の手に伸びて、ゆっくりと撫で始めたのです。
写真の通り手指も伸びて、ずっと豆助を見ておられます。
10分程度の個別の触れ合いで、言葉は話されませんでしたが、豆助が向く先に顔を向けられ、豆助の手や顔をゆっくりゆっくり撫でてくださいました。
お顔も緊張が解けて穏やかに。
その後、豆助が別の方のところへ移動すると、再びうつむかれ、手も握ってしまわれました。
心が通じ合う瞬間を見られて、かなり嬉しかったです。
何か、じんとくるエピソードですね〜。
飽きることのない魅力をもち、日々個性を発揮して成長していくパロ達の姿が見られるのも、ハンドラー冥利につきますね。
そっか、お家では家族として楽しく過ごし、お仕事シーンでは感動や充実感が。
そんなまめ母ちゃんさんのTwitter(@mamemam0502)の可愛い動画には、いつも癒されています。
なかなかここまでの
— まめ母ちゃん (@mamemam0502) September 26, 2021
長いウインクは見れないです。 pic.twitter.com/L0Tr2oU2SE
思わず笑顔になってしまう写真も素敵。
ご夫婦に可愛がられ、くるみちゃんと一緒に長座布団の上でまったり寛ぐ豆助ちゃん。
その一方、子供達やご高齢の方に触れてもらうことで、セラピー効果を発揮する実力派でもあります。
どちらの姿も見守りつつ楽しめるのが「お仕事パロ」オーナーさんならではの醍醐味ですね。
まめ母ちゃんさん、貴重なお話、どうもありがとうございました。