この記事は
- 美術館・博物館で写真を撮りたくなったら自由に撮っていいの?
- インスタ映えする写真、SNSにアップしたら怒られちゃう?
- 撮影する時に気をつけることはある?
などの疑問にお答えし、
- 展覧会での写真撮影に関するルールあれこれ
- 「撮影・ネットへのアップOK!」の確認のとり方
- 撮影の時に気をつけること・工夫できること
- 美術館・博物館の面白フォトスポットの例
をご紹介します。
こんにちは。
美術館巡りの記事を、ブログにアップしているneoです。
最近の展覧会では「撮影・SNSへのアップOK、ハッシュタグをつけて拡散しよう!」の表示を見かけることがあります。
かと思えば「撮影禁止!」という会場もありますよね。
ざっくり分ける、とこんな感じ。
「今回はどうなんだろう?」って、迷っちゃう。
A施設 | B施設 | C施設 | D施設 | |
写真撮影 | 一部 | |||
SNS・ブログ掲載 | 一部 |
実のところ、
会場ごとに「設けられているルール」があるのです。
よくわかんないから、写真は撮ったことないよ?
そもそも美術館で写真とか撮りたくなるかな?
そんな人も、この記事を読めば、カメラを持って美術館・博物館に行きたくなるかも。
私が体験したエピソードも添えていますので、是非ご覧ください!
博物館で展示されている物は「作品」ではなく「展示資料」などと呼ばれています。
美術館は「美術品を展示してある博物館」だから、博物館の一種なんだよ。
急ぐ人は、目次からジャンプできますよ。
施設・展覧会によって取り決めが異なる
例えば、A施設は「撮影、オールOK!」。
一方「撮ってもいいけど、SNSへの掲載はダメ」というB施設や、少しわかりにくいD施設も、案外多いのです。
A施設 | B施設 | C施設 | D施設 | |
写真撮影 | 一部 | |||
SNS・ブログ掲載 | 一部 |
このように、施設ごとに大まかなルールが決まってはいるけれど
「展覧会ごとに変わる場合もある」のが、お悩みの原因。
ちなみに、野外で展示されている作品の多くは撮影自由です。
(係員がいたり、注意書きがある場合は別)
施設ごと・展覧会ごとの取り決め
あの美術館は前に行った時、写真バシバシ撮れたから大丈夫よね?
いえいえ、それが「今回はNG!」という場合も。
逆パターンで「前に行った時はダメだったけど、今回はOK!」ということもあるよ。
そして「撮影OK」でも、次のような条件がついている会場が多いです。
- フラッシュ禁止
- 三脚や自撮り棒の使用禁止
- 動画撮影禁止
- 第◯展示室のこの作品だけ撮影禁止
「‥これって大丈夫かな?」と思ったら、施設のスタッフさんに尋ねてみましょう。
写真撮影してほしい博物館?
収蔵品がご自慢の個性的な博物館でのこと。
スタッフさんが「写真OKですよ!」と笑顔で声をかけてくださいました。
「は〜い」と返事して鑑賞していたら、後を追って来て、
遠慮せず、撮ってくださいね!
この作品は珍しいので、皆さん写真を撮られますよ!
何なら、一緒にお撮りしましょうか?
とグイグイ。
私が「写真を撮りたいけど遠慮している人」に見えたのでしょうか?
そもそもカメラすら持って来ていないことを伝え、やんわりお断りしました。
もしかしたらあの博物館では、お声かけされたことで、
‥えっ?撮ってもいいんですね?
ありがとうございます!
みたいな来館者さんが、多いのかも知れませんね。
「個人の範囲で楽しむ」「自己責任」って?
以前、撮影した写真の使用について尋ねたところ、
「個人の範囲で楽しんでください」
「自己責任でお願いします」
と言われたので、もう少し詳しく教えてもらったことがあります。
私の解釈で合ってるのか、念のため。
その時のスタッフさんのお答えは、
撮った写真を個人で楽しんだり、ご家族やお友達に見せるのは大丈夫です。
けれどSNSにアップしたり、撮った写真でポストカードを作って売る、とか、無断で広告に使うのは困る、という話です。
とのことでした。
ふむふむ。ありがとうございます。
「撮影OK」と表示されていても、ネット上にアップして良いかどうかは、また別の話。
SNSとブログは「どちらもネット上にアップするもの」という共通点があるので、セットで禁止されていることが多い印象です。
例えば「個人で楽しむ範囲で」となっている場合、インスタグラムやツイッターなどへの投稿はできません。
それがね、地方の美術館や小さい施設だと、そんな細かいルールがちゃんと表示されてないことがあるの。
なので、私がブログで写真を使う時「個人ブログで、こういう紹介の仕方をしても大丈夫ですか?」と、必ず確認しています。
聞き忘れて帰っちゃって、後で電話で確認したことがあったな‥。
なぜか名前を聞かれた
ブログで紹介してもよいか確認したら「では念のため‥」と、名前を聞かれました。
怪しい者ではないことを伝えたくて、本名を答えてしまいましたが、もしブログを見に来てくれるのが目的だったなら、ハンドルネームの方がよかったかも?
‥これは未だに謎です。
撮影不可の施設
もちろん「全て撮影禁止ッ!ウチは全部ダメですからッ!」という施設もあります。
これは主に著作権侵害の問題や、作品保護・他の来館者への迷惑などが理由なので、残念ですが撮影は諦めてください。
私がまだ若かった頃、撮影禁止の表示に気付かずカメラを取り出してしまい、スタッフさんに強く注意されたことがあります。
申し訳なさと恥ずかしさで、その日に見た作品は全然覚えていません。
明らかに私が悪い。今でもその美術館に行くたび思い出しちゃう。
そんな施設でも、美術館の建物をバックに記念撮影したり、敷地内の大きな展覧会ポスターと一緒に写ることができます。
ロビーなどにフォトスポットがあることも多いので「何も撮影できない」という訳ではありませんよ。
スマホをしまっておく方が無難な会場も
最近は「スマホをQRコードにかざして、オリジナルの作品解説を聞こう!」みたいな展覧会もあります。
けれど会場によっては、カメラはもちろん、携帯電話の使用そのものが禁止されていることも。
‥えっ?そうなの?
そんな場所では、スマホを手に持って歩いたり、LINE返信しているだけで、
他の来館者に眉をひそめられたり、スタッフさんがお声かけしてくるかも知れません。
実際にお声かけされてる場面、何度か見ました。
「写真を撮る気なんてサラサラないし、ただ手に握ってるだけだから!」
と言い張っても、決まりを守れない人や、盗撮者に間違われたらとても残念です。
何かと紛らわしいので、携帯電話使用禁止の会場では、電源を切って見えない所にしまっておきましょう。
この手の会場での私は、コインロッカーに預けて入室してます。
鳴り響く演歌にビックリ!
ヨーロッパ絵画の展覧会でのこと。
突然大きな着信音(みんな知ってる演歌)が鳴り始め、展示室内に響き渡ったことがあります。
しかも、電話に出た人が普通に会話を始めたので、スタッフさんが飛んできて、速やかに会場外に誘導しました。
私は、岸辺に建つ西洋のお城の風景画や、中世貴族の肖像画を鑑賞中、ずっとその演歌が耳から離れず、自分でも笑ってしまう始末。
‥冬の津軽海峡に雪が舞い、カモメが凍えそうだからです。
「会場内で携帯電話使っちゃダメ!」の理由は、こんな状況を避けるためもありそう。
撮影OKか確認するなら入室前がベスト
「本展覧会は撮影OK」または「撮影禁止」という表示は、だいたい目立つ場所にあります。
撮影OKなら最初からそのつもりで回るので、入室前に知っておきたいですよね。
けれど、キョロキョロ探しても見当たらない会場も。
私、見つけるのが下手なのかな?
ひっそりと撮影禁止マーク
ある博物館の受付で「撮影OK」と言われたので、何点かの展示資料を撮影しました。
後で写真を整理していたら、その中の1枚の片隅に「この資料だけは、撮影不可」の小さいマークが写ってたことが!
‥撮影した時、全く目に入ってませんでした。
監視カメラに私が撮影してる現場が映っていたら「盗撮者」だなあ、と反省。
どこでどうやって確認すればいいの?
入場待ち列に並んでいる時や、入口でチケットを見せた時、
展覧会は写真撮影OKですが、撮影禁止マークのついた作品だけは撮影禁止になっています。
ホールや常設展の撮影は大丈夫ですが、企画展は撮影禁止ですのでご了承ください。
などと教えてくれる施設がほとんどです。
けれど、そうではない施設もあるので、自分でも確認しましょう。
- 美術館のサイトに掲載された展覧会案内
- 展覧会のポスター・看板
- 調べずに訪れた時は、会場入口や作品のそばの「撮影OK」のマーク
などに記載・表示されています。
わからなければ、スタッフさんに尋ねればOK。
気をつけたいパターンとして、
「あっ!写真撮ってる人がいる~、私も!」
はちょっと危険です。
その人達、今から注意されるところかもしれないからね。
OKの確認が取れれば、ひと安心ですよね。
撮影者用の腕章を渡された
「写真OK」だった会場で撮影していた時のこと。
スタッフさんが「すみません!これをつけてください!」と美術館の腕章を持ってこられたことがあります。
「?」と思いつつ腕章をつけていると、離れた壁の隅に「撮影をご希望の方は、スタッフにお申し出ください」との表示を発見。
どうやら撮影希望者に腕章を貸し出し、許可済みかどうか、見分けるシステムだったようです。
少し珍しいルールで、初めてその美術館を訪れた私は、気付くことができませんでしたが、腕章さえつければ、後は普通に撮影させてもらえました。
ネット上へのアップ
近年はSNSでも、展覧会会場で撮影した写真を見ることができます。
会場側が「このハッシュタグで投稿してね」と指定していたりも。
けれどそれはあくまでも、多くの人に展覧会に興味を持ってもらったり、来場してもらうのが目的なので
この展覧会、マジしょうもなかった!特にこの作品はダメ!
みたいな、悪い紹介の仕方をするのはNG。
また、写真を撮ってネット上にアップしてもいいか尋ねた時、
撮影してもいいけれど、他の来館者の写り込みには注意してくださいね。
と、しばしば言われます。後々のトラブルを避けるためです。
は〜い。(知らない人もいるから、全員に注意してるんだろうな)
そこはかなり気を付けていますが、予期せず、知らない誰かが写り込んじゃうこともあるのです。
はっきり写り込んだ人がいる写真を投稿する時は、ボカす・塗りつぶす・トリミングする(切り取る)などの加工をしましょう。
こちらは「来館者も作品の一部になっている作品」の例。
何枚か撮影した中で、個人の特定ができない1枚を選んでみました。
ちなみに、お友達と一緒に写った写真をそのまま使う場合、ご本人の許可が必要です。
「いやいや、知り合いに見てほしいだけだから」
と思っても、一度SNSで発信すれば、知り合い以外の色んな人が目にします。
一方、あなたの投稿を、ハッシュタグ検索で見つけた誰かが、
この展覧会、面白そう!
と興味を持ってくれたり、会場に足を運んでくれるかも知れませんよね。
本来は便利で面白いSNS、マナーを守って安全に楽しみましょう!
美術館・博物館で楽しく写真を撮ろう!
撮影目的によって写真の撮り方・枚数は変わります。
数枚以内で終わる「パターンA」と、ガンガン撮る「パターンB」。
【A:1〜2枚、または数枚だけ撮るパターン】
- 展覧会を訪れた記念に、とりあえず巨大ポスターと一緒に写っておきたい
- 一番気に入った作品・目玉作品を、ケータイの待ち受け画面用にしたい
- 鑑賞中、この作品が好きそうな友人を思い出し、ふと見せてあげたくなった
【B:会場内外でガンガン撮るパターン】
- とにかく色々な作品を撮影して、この展覧会を自分で記録したい
- 作品に添えられた説明文を撮影しておき、後でゆっくり読み返したい
- 建築物として美しい空間を、色んな角度や時間帯で撮りたい
最初は「A」だったのに、予想以上に自分好みで「B」に路線変更!なんてことも起こりがちですが、どちらの場合も、心置きなく撮りたいものです。
撮影中に気をつけること
フラッシュに注意
作品保護、そして鑑賞の妨げにならないよう、フラッシュ撮影禁止になっている場合がほとんどです。
会場全体が薄暗かったり、照明を落とした室内でカメラをオート撮影に設定にしていると、自動でフラッシュが光ってしまう可能性が。
私も昔、やっちゃったことがある。
あらかじめ「ノーフラッシュ」に設定しておけばOKです。
他の鑑賞者に配慮する
私自身、カメラを持たずに入館していた年月が長かったので、特に感じるのがこれ。
お金を払って入館しているのに、撮影者に気を遣うことがしばしばありました。
作品鑑賞中、カメラを構えた人がそばにいることに気付くと、邪魔をしないように、カメラの前を横切らないように‥と気になってしまうのです。
もし三脚に足を引っ掛けてカメラを壊してしまったら‥と思うと怖くてたまりません。
ある撮影者が、人気作品の前で、ずっとカメラを覗き込んでいたことがあります。
全く気にせず鑑賞している人もいましたが、絵の前に来た人達は、無意識にその人を避けて端の方から鑑賞したり、カメラを避けて通ったり。
前の人が腰をかがめると、後に続く人達も何となくそれに習っちゃって、ゾロゾロ中腰で鑑賞するの巻。
鑑賞している人への配慮‥例えば私の場合、
- 必要時以外はカメラを構えない
- シャッター音は消す
- 目玉作品の前や来館者が多い時は、最前列で長時間陣取らない
- どうしてもキレイに撮りたければ、人がいなくなる瞬間をじっと待つ
- 鑑賞者がこちらに気遣っていたら「どうぞどうぞ、こちらこそすみません」(←言葉またはゼスチャー)
- いっそ開館直後・閉館間近を狙う
などでしょうか?
みんなが穏やかな気持ちで過ごせるように。
あと、シャッターを押した瞬間、レンズの前を急に人が横切ったり、しゃがんでた人が立ち上がることは結構「あるある」です。
撮影者は、絶対「チッ!」とかなっちゃダメ。
すかさず、もう1枚撮ればいいだけ。
最高の1枚を撮るために集中しつつも、心の余裕は大切かなと思います。
自分にピッタリのカメラで撮る
美術館・博物館で写真を撮る人の中で、最も多く見かけるのがスマホで写す人。
スマホで物凄くキレイな写真が撮れるの、衝撃でした!
時にカッコいい一眼レフで撮影している人を見かけて「おおお!」となることもあります。
コンパクトさ・使いやすさ・思い通りの写真の撮りやすさなど、こだわるポイントは人それぞれ。
時にはシーンによって使い分けるなど、皆さん、自分に合ったカメラを選ばれていますよね。
ちなみにスマホを持っていない私は、3秒で起動・狙ったものをすぐ撮影・ポケットにポン!と放り込めるコンパクトデジカメを愛用中です。
「人の流れを妨げない・サッと構えてサッと撮り、サッと去る」が可能な、お気に入りデジカメだよ。
カメラの種類に関わらず、撮影に慣れている皆さんのふるまいはとてもスマート。
私もそうありたいな、と思っています。
後で後悔しない工夫
会場を一回りした後「アレも撮っとけばよかった!」となっても、再入場禁止だったり、会場内を歩く順路が決まっていて引き返せないことも。
なので、気になる作品はとりあえず撮影し、その場で写りを確認するのがベター。
確認する余裕がなく、上手く撮れているか怪しければ、同アングルで数枚撮影しておくと安心です。
そういえば‥。
スタートからハイペースで撮影していたら、途中でカメラのバッテリーが切れ、後半は全く撮れなかったことが。
スマホやカメラの充電レベル・メモリの空き容量などは、撮影前にチェックしておきましょう。
1つの失敗が、次からの工夫につながって、少しずつレベルアップしてきた感?
再入場者はスタッフ間で電話連絡
「撮影禁止」だったので、カメラをロッカーに預けて回り始めた時のこと。
素晴らしい作品の嵐に圧倒されつつ鑑賞していると、何と!出口前の1作品のみ「撮影可」になっていました。
うわあ、これは撮りたい!
もしかするとどこかに「最後に撮影OKの作品があります!」と表示してあったのかもですが、全く気付かず。
撮影せず帰ったら後悔するので、スタッフさんに「ロッカーに預けたカメラを取りに退場→再入場」は可能か尋ねたら、OKとのこと。
チケット裏にスタンプを押され、一旦退場→スタッフさんが「こういう人が再入場します」と受付に電話連絡→ロッカーからカメラ回収、入口へ回る→受付でスタンプを見せて再入場→広い館内の第1展示室から順に、ズンズン通り抜ける→最後の作品にたどり着き、無事撮影完了。
同行者をロビーで待たせ、帰りのバス時刻を気にしながらの再入場は、焦りっぱなしでした。
実は、チラッと「出口からササッと入らせてもらって、パッと撮影できたら‥」とも。
けれど入場制限がある日時指定チケットであり、一方通行で鑑賞するシステムなので、美術館の指示通りに。
幸いバスにも間に合って、助かりました。
濡れ衣事件
余談ですが「‥え?撮って大丈夫なの?」または「絶対にNG!」と信じている人も、美術館に訪れます。
ここで「撮影OK」の展覧会での忘れられないエピソードを。
私を含む3人の来館者が撮影していたところ、近くにいた女性が怖〜い顔で睨んでいました。
そして会場スタッフさんに
「さっきから作品を撮ってる人達がいますっ!」
と大声で通報(?)したのです。
私達はそれぞれ「‥え?私?」と驚き、動揺で目が泳ぎつつも、心の中で必死に自分を落ち着かせています。
ここからが問題。
スタッフさんが「ここは全て撮影OKですよ」と説明してくれるとばかり思っていたのですが、何と!
「はいっ!‥か、確認してみます!」
と慌ててポケットからスマホを取り出し、どこかに電話をかけ始めました。
‥えええ?「撮影OK!」って、笑顔で即答してっ?
‥臨時バイトさんか何かなの?
電話中、かなり気まずい時間が経過。
通報した女性は、プンスカしつつも少し笑みを浮かべてその場を去って行きましたが、私達は当然その場にフリーズ。
まるで現場を取り押さえられた犯人グループになってしまったような気持ちで、通行人の冷たい視線とヒソヒソ声を浴びました。
電話が終わったスタッフさんは、困惑中の私達に「撮影OKだそうです!」と伝えてくれましたが、
いや、それ、私達にじゃなくて、あのプンスカさんに伝えて~っ。(T△T)
プンスカさんは「美術館での撮影がダメなのは、昔から常識ですからねっ!」なんて考えている人かも。
全作品が撮影OKの会場では、メイン入口や各展示室の入口にしか、その表示がないパターンがほとんど。
今どき珍しいプンスカさんと、臨時バイトっぽいスタッフさんがタッグを組んだことによる濡れ衣に、思わぬ冷汗をかいた事件でした。
今となっては笑い話。
こんなアクシデント、まずないから大丈夫です。
フォトスポットでの撮影
最近の展覧会のフォトスポットの楽しさ、ご存知ですか?
昔ながらのシンプルなセットから「映え」が狙えるものまで、工夫されている施設が増えています。
来館者と「ツーショット撮影OK!」な等身大パネルも人気。
ちょっと恥ずかしいのですが、私のアルバムの写真だけでも、色んなタイプのフォトスポットが。
- 展覧会名の入った巨大パネル
- 巨大タペストリー
- 展示作品のレプリカ
- 作品の一部に入れる撮影セット
- 展示に関連した立体作品やジオラマ
- 昔ながらの顔出しパネル
- QRコードで読み取り可能な合成写真
などなど。
背景パネルの前で、準備された小物を使った「ミニコスプレ」が楽しめるスポットも人気です。
楽しそうでしょ?
‥実はこういうの、昔は片っ端から敬遠していましたが、友達とキャッキャ撮影してるうち、今では展覧会のお楽しみの1つに。
お気に入りのぬいぐるみや、人形と一緒に撮影するのも、お出かけの記念になります。
ちなみにこちらは、自作の粘土作品。
1人で訪れた時は、たまたま居合わせたおひとり様と、お互いのシャッター係になることも。
‥あの〜、ここで写真撮ってもらっていいですか?
あっ、大丈夫ですよ!
後で私の方もお願いしていいですか?
お互いうまく撮れたか、一緒に確認した後「ありがとうございました〜!」と、笑顔で別れます。
順番待ちの列ができる人気フォトスポットも、気になりませんか?
場合によっては、セット全体を写真内に収めるのが正解。
この写真の時は、10分くらい並んだでしょうか?
まずは巨大真珠(っぽいもの)がついた輪ゴム(!)を、左耳にかけます。
次にかぶり物をかぶって、決められた位置に立ち、セットの正面から撮影すると、例の名画に。
お子様やゴツい男性・外人さんもこのコスプレを楽しんでおり、その様子を見た人が新たに列に加わる人気ぶり。
私の前に並んでおられた年配の方が、照れながら撮影されている様子も微笑ましかったです。
ベストポジションから撮るべし。
会場スタッフさんが、待機してくれてることもあるよ!
列がサクサク進むためにも、シャッター係のスタッフさんがいる会場では、撮影をお願いする方がスムーズです。
会場の外にもフォトスポットが
建物の外観・中庭・エントランス・ロビー・レストランでの限定メニューなどなど、
美術館・博物館はフォトジェニックの目白押し。
「いいなあ、キレイだなあ」と感じたら、気持ち良い空気ごと写真に閉じ込めるつもりでシャッターを切るたび、何だかセンスが磨かれていく気がします。
ベストショットは、お家やコンビニのプリンターで印刷できちゃう!
困ったことに(?)
- 館内の高い天井に差し込む光
- 広い空間に溶け込むオシャレ椅子
- 窓越しに見える美しい庭園
など「撮りたいシーン」は次々現れるんですよね〜。
肝心な作品は1枚も写していないのに、ロビーと庭だけ撮って帰った美術館もありました。
まさかの「シャンデリアはNG」
「展示作品は全て撮影OK!」の美術館でのこと。
会場内を移動中、窓から見えた海や、照明器具を撮影していたら、
すみません!
このシャンデリアだけは、撮影禁止ですので!
と言われたことがあります。
「展示作品は全て撮影OK!」という表示には「展示作品以外、特にシャンデリアは撮影NG!」という意味もあったのでしょうか?
‥さすがに、そこまでの深読みはできませんでした。
撮影禁止といえば、ミュージアムショップは普通のお店同様、店内撮影禁止のことが多いので、注意してくださいね。
商品の並べ方が、とんでもなくオシャレだったりするので、妙に気になるスポットではある。
結論:カメラはある方がいい
私は「カメラを持ってたけど、結局何も撮らなかったな」という日もありますが、それはそれでアリだと思っています。
かと思えば、何となく「撮影、多分ダメだろう」とカメラを持たずに出かけた展覧会に限って「撮影、大歓迎!」で、しかも撮りたい作品だらけ、って、
どゆこと?
「こうなったら、全部目に焼き付けて帰るのだッ!」と意気込んでも、帰宅後に残念感が押し寄せ、カメラを持って再度訪れた展覧会もありました。
まあ、撮影だけが目的じゃなくて「もう1度、この目で見たい!」もあった。
「あの作品、撮りたかったのに」と悔やんでもアフター・ザ・フェスティバル、会場では何が待ってるかわかりません。
自分好みの作品ではなくても「あの友達にどうしても見せたい!」と思った途端、撮影魂に火がついたことだって何度か。
こちらはアート巡り中に食べた、感激ランチ。
アート鑑賞の記憶を、美味しい思い出込みで残すのも好きです。
そんな訳で、私は美術館・博物館に出かける時、
- とりあえずカメラは持って出かける
- 心配な点があれば、撮影前に確認する
- 作品以外でも、心が動いたモノは写真に残す
- ルールを守って撮影後、自分なりに写真を楽しむ
ようになりました。
撮影を意識するだけで、脳の中の謎センサーが作動・活性化するような?
視覚からの情報を脳が高速で処理してる感じ、そして「美」がアルバムにコレクションされていくのが楽しくてたまりません。
さあ、とりあえずカメラ片手に美術館・博物館へお出かけしてみませんか?
最後まで読んでくださって、ありがとうございました。