こんにちは。
年間平均45回、
各地の美術館・博物館を訪れるneoです。
これから美術館デビューする人
アート巡りの初心者さん
私はアート巡り中、
ちょっとした「困った!」に
遭遇することがあります。
特に初心者の頃はハンパなかった‥!
ある程度慣れるまで
美術館での振る舞い方がわからなかったり、
行動中の「困った」を想像できず
現地で慌てていたからです。
この記事では
初心者さんに起こるかもしれない
困りごと・失敗とその対策
を紹介します。
是非目を通して、
安心してお出かけしてくださいね。
美術館にたどり着くまでのトラブル
近くまで来てるのにたどり着けない!
「‥確かこの辺だったと思うんだけど」
「昔、来たはずなのに‥」
‥おかしい。
目的の美術館が見つからないなんて。‥なんで?
- ざっくりした地図を頼りに来たら、路地を一本間違えている
- 広い公園の敷地内に建つ美術館で、鬱蒼とした木々に囲まれている
- 正面入口の逆方向から近づいたため、違う建物に見えて通り過ぎる
- こぢんまりとした建物で、高いビルで隠れている
美術館、たま〜に、わかりにくい場所に
建っていることがあるんです。
- 地図を見て訪れるなら、Googleマップなど詳細な地図で
- 広大な敷地の一角にあるなら、事前に位置を確認
- 意識して案内板や立て看板を見つける
- 現在地や美術館までの距離を確認しながら歩く
- 住宅街にある小さな美術館なら、住民に尋ねてみる
一度訪れたら
次からはもう大丈夫ですね。
思い込みや勘違いでたどり着けない!
「こんなカッコいい建物じゃないよ!」
古い美術館だったのに、目の前に建ってるのはモダン建築。
「なんか、全然美術館じゃない巨大なビルなんだけど」
‥おかしいなあ。周囲をグルグル探し回るだけでグッタリ。
「初めて来たけど、この美術館で合ってる?」
‥どう見ても目的の展覧会、やってなさそうよ?
- リニューアルして、記憶の中の建物ではなくなっている
- 移転した・施設の名称が変わった
- 巨大ビルの上階に入っている施設だった
- 1つの建物(または敷地内)に2つの美術館がある
- 似た名前の、全く別の美術館に行ってしまった
私、旅先でタクシーに乗った時、
運転手さんの思い込みで
別の美術館に連れて行かれたことが!
タクシーに乗った自分が
施設名を言い間違えるパターンもありそうだし、
言葉で伝えた時、
似た名前の施設に聞き間違われちゃうことがあるかも。
例えば、私の地元・広島市内には
「ひろしま美術館」「広島県立美術館」「広島現代美術館」があります。
‥微妙に似てますよね。
ホテルや観光案内で教えてもらう時も
少しだけ注意しましょう。
- 美術館の外観を写真で確認しておく
- 住所が間違っていなければ、建物名を再確認
- 人に伝える時は、言い間違い・聞き間違いに注意
- 施設名がうろ覚えなら、文字で確認
- 見に行く展覧会のチラシを持っておく
(イザとなったら見せられる)
鑑賞前のトラブル
すぐ入館できない!
「‥何⁉︎この行列!最後尾‥あんなに向こう?」
「整理券、って、美術館なのに?」
え〜⁉︎美術館ってすぐ入れるんじゃないの?
美術館に到着したら
そのまま入館できることがほとんどです。
開館直後の早い時間なら
まだ人が少なく回りやすいのでオススメ。
今年はコロナ禍の影響で、
入館前に体温チェック・問診票への記入が必要だったり、
入館者数に制限がかかっていることがあります。
けれど都会で開催される
話題の展覧会では、
人気のあまり人が押しかけ
開館前に1時間、時には4時間以上並ぶことが。
2016年 「若冲展」‥最大5時間待ち
地方の美術館でも
初日や最終日には整理券が配られたり、
「ただいま◯分待ち」の看板とともに
入場列ができることがあります。
全ての整理券の配布が終了したら、
入館を諦めなくてはいけないことも。
- あらかじめHPやニュース・SNSなどで混雑状況を確認
- 時間に余裕をもって訪れる
- 鑑賞時間が限られている時は日を改める
- 長蛇の列が予測される展示は覚悟を決める
- 待機中の暇つぶし・飲み物やおやつを準備
- 暑さ対策(冷感グッズ・日傘より帽子がオススメ)
- 寒さ対策(ホットドリンク・カイロ・防寒小物)
- 誰かと一緒に訪れる
同行者と会話できたり
暇つぶしグッズがあれば、
待ち時間が苦になりません。
1人で待機列に並ぶなら、
トイレなどで列を抜ける時、
スタッフさんや前後の人に声を掛けましょう。
戻ってきた時に
割り込みと間違えられてしまったり、
1時間も待ったのに
また最後尾に並び直すことになったら悲しいです。
受付で「忘れた!」「なくした!」
「前売券を買ってるのに家に忘れてきた!」
「割引券や当日券をなくした!」
「ミュージアムパスを忘れた!なくした!」
「スタンプラリーのスタンプをもらい忘れた!」
- 近くの美術館なら券を取りに帰るか、日を改める
- 開催期間中、再来できる保証がない時は当日券で買い直す
- 頻繁に入館券を紛失する人は電子チケットにしてみる
- 展覧会のチラシの片隅に割引券がついていることも
- スマホで割引券を表示できる展覧会もある
- 観賞後でも入館チケットの提示でスタンプを押してもらう
アート巡りの各種スタンプラリー
(例:◯施設巡れば記念品、など)に参加するなら、
チケット購入時に
ミュージアムスタンプを押してもらいましょう。
アート鑑賞に眼鏡が必要な人は、
家を出る時にお忘れなく!
眼鏡はチケット類のように買い直せません。
せっかくの展示が見えないなんて残念すぎます。
無料ロッカーにまつわる「困った!」
- 貴重品・ハンカチなど、大事なものまでロッカーの中
- ロッカーに荷物を入れ、扉だけ閉めて鍵を抜かず展示室へ
- 荷物を出そうと思ったら、ロッカーの鍵が見つからない
- コイン返却式なのに、硬貨を取り忘れて帰る
- ロッカー設置場所が複数あり、どこに入れたか忘れる
- 荷物を取り出さないまま退館、電車に乗ってから思い出す
私、無料ロッカーを使い慣れない頃、
全部やらかしました!||| \( ̄▽ ̄;)/ |||
思うに‥
やっとたどり着いた美術館に入館してすぐは
少し緊張しているし、
観賞後は観賞後で
心も体もいっぱいいっぱいになってるから?
(↑誰に言い訳?)
今のところ
「鍵を壊されて何かを盗まれた!」
なんてことはありません。
駅や街角のコインロッカーよりは
安全だけど、気をつけなきゃ!
逆に‥
ロッカーに荷物を預けるのを
少し面倒に感じても、
大きな荷物を持ったまま
展示室に入るのはマナー違反。
若い頃は
「100円玉ないから
預けなくてもいっか」
「これくらい普通に持てるし‥」
なんて思ってましたが、
他の来館者の迷惑にもなるので預けましょう。
- 美術館では不要な荷物・上着を預けてほぼ手ぶらに
- 100円玉がなければチケット窓口や受付で両替してもらう
- 小さな鞄やサコッシュで大事なものを持ち歩く
- ロッカーの鍵は、例えば胸ポケットなど特定の場所へ
- もし鍵を落としたら、受付に申し出る(届いてるかも)
- ロッカーの施錠・返却された硬貨はしっかり確認
- ロッカーが何ヶ所も設置してある広い施設で
入れた場所がわからなくなったら、受付で鍵を見せる - 退館前に「‥あ!荷物!」と気付ける自分になる
もしロッカーに空きがない時や、
入りきらない大きな荷物がある時は
受付に相談しましょう。
こちらも、ちゃんと預かってもらえます。
鑑賞中のトラブル
途中で時間が足りなくなった!
「えっ⁉︎もうこんな時間?まだ半分しか見てないのに!」
「あと30分で閉館、のアナウンスがかかった!」
‥時間が経つの、あっという間。
展示室に入って
最初から丁寧にパネルを全部読んでいると、
展示作品数が多い時などは
途中で時間切れになることも!
目玉作品が会場の前半に集中しているとは限りません。
会場全体にポツポツ配置されてたり、
一番最後にドドーン!と展示されてたり。
- 時間に余裕を持って訪れる
- 閉館時間の確認
- 見逃したくない作品がある場合は、展示場所を確認
- 全ての解説パネルを真剣に読み込まなくても大丈夫
- 施設が広すぎる場合、おおよその所要時間を聞いておく
- 大規模な施設・やや複雑な構造の施設の場合、
館内図をもらったり、効率良い鑑賞ルートを聞いておく - 例えば「◯時間で見て回るには?」と具体的に尋ねる
- 作品鑑賞ガイドに沿って、主にその作品だけ見る
- 後日、もう一度見に来る
特定の日や週末は
普段より遅くまで開館している美術館もあります。
トイレに行き忘れた!
「展示室を回り始める前にトイレに行き忘れた!」
「トイレが近いし、ずっと我慢するのも無理」
「今日はお腹の調子が‥」
飲食ならまだ我慢できても、
トイレはそうもいきません。
- トイレが心配な人は鑑賞前に済ませておく
- ある程度、飲み物を控える
- 再入場不可の会場や、一方通行で鑑賞するシステムなら、
近くのスタッフさんに一時退場の相談を - 緊急時は遠慮せずに一番近いトイレを教えてもらう
展示室内にトイレがない場合、
あらかじめ入口に
「この先にはトイレがありません」
などと表示してくれています。
体調が悪くなった!
- さっきまで何ともなかったのに、急な体調不良に襲われた
- もともと体が弱かったり、今日は本調子じゃなかった
- 同行者が「痛い」「気分が悪い」「疲れた」と言い始めた
- もしかして、軽い熱中症?
- 薄着、または冷房が効きすぎて寒い
体調が悪いまま、
やせ我慢して最後まで展示を見続けていたら
マズいです。
- 椅子やソファー、併設カフェに入ってしばらく休む
- 軽い熱中症が疑われたら、涼しい場所へ移動・水分補給
- 夏でも薄い上着やスカーフを持っておく
- 空腹感が強ければ、併設レストランで軽食をとってみる
- いつもの薬を持っていれば内服する
- 「‥やっぱ無理」となる前に切り上げる
- 緊急時はスタッフさんに相談する
あと、やや苦手なジャンルや
深刻すぎる内容の展覧会は、
元気な時がオススメ。
観賞後‥
トラブルでも失敗でもないけれど‥
- 展覧会のパンフ、記念に買って帰るかどうか迷う
- 特設ショップ、やっぱり何か買うところ?
- 一応見て回ったけど、作品についてもっと知りたかった
- 解説パネルをちゃんと読めなかった
(時間がなかった・人だかりで見えなかった・
同行者のスピードに合わせて読み飛ばしたなど)
- 閲覧用パンフで中身を確認、必要なら買う
- 気になる会場限定グッズがあれば買っておく
- 家で展覧会出品目録・展覧会パンフを読み返す
- 書店やネットで購入できる関連書籍を読む
- もう一度、同じ展覧会を見に来る
- 鑑賞前、音声ガイドを借りる
- 鑑賞前、その展覧会の見どころや予備知識を仕入れておく
- 自分より作品に詳しい人と出かける
- その展覧会の公式HPやSNSなどで追加情報収集
- 特集番組・アート分野のテレビ番組を見る
閲覧用のパンフは
展示室のソファーや併設カフェに置いてあることが。
一読して気が済めば、
無理にパンフは買わなくて大丈夫。
また、ミュージアムショップの
書籍コーナーで興味深い本を見つけた時、
興奮覚めやらぬうちに即買いもアリ。
その日の思い出にもなります。
ただ、それが一般書籍なら
即買いしなくても後日書店で購入したり、
ネットでポチッとすれば荷物も増えませんね。
会場限定パンフなら
必ずその場でゲット!
後で後悔しないように!
おまけ:企画展は開催期間に注意!
「まさかの開催期間外⁉︎」
「せっかく来たのに休館⁉︎」
美術館の展覧会には
いつでも見ることができる「常設展」と、
期間限定の「企画展(特別展)」があります。
常設展のない美術館は
作品入れ替え期間中、閉館していることも。
コロナ禍の影響で、美術館の臨時休館・開館時間の変更・
予定されていた展覧会の中止などが相次いでいます。
お出かけ前に、必ず公式HPなどで最新情報のご確認を!
「この春、◯◯美術館で遂に◯◯展開催!」
早くから街で
企画展のポスターを目にすること、ありますよね。
テレビCMもやってるし
もう始まってると思ったら来週からだった!
‥フライング、あるあるです。
逆にのんびりしてたら、
前日で終了してた!なんてことも。
‥私、何度か開催期間内に行けず
チケットを無駄にしちゃいました。
- 開催期間・休館日の再確認(←コレに尽きる)
- カレンダーに書き込んだりスケジュールに入れておく
- 開催期間前に前売券を買っておく
- 誰かと一緒に行く約束をして日にちも決めてしまう
- 期間中、美術館の近くに行く際、ついでに鑑賞してくる
- 展覧会のチラシを目につくところへ
- 入館券がある場合、持って歩くか目につくところへ
- もう美術館に来ちゃった時は、常設展だけ見たり、
カフェやミュージアムショップを楽しむ
もし、見逃したくなかった展覧会が
全国を回る「巡回展」だったら、
別の会場を巡回していることがあります。
■アートスケープ巡回展情報
https://artscape.jp/exhibition/traveling/index.html
出張や旅行の際、
見れるチャンスがあるかもしれませんよ?
最後まで読んでくださって
ありがとうございました。
ざっと挙げてみたら
私、色々やらかしすぎ。(^▽^;)
けれど失敗を重ねた結果、
自分なりの対策が取れるように。
アート巡り、
面白すぎてやめられません!
今は初心者のあなたも大丈夫です。
ちょっと困ったことに遭遇しても
「次からこうすればいいんだ」
「美術館ではこんなサービスもしてるんだ」
と知ることで
もっと快適に施設を利用でき、
アート巡りの楽しさもアップしますよ。
素敵な時間を過ごせる美術館。
次のお休みに、
のんびり出かけてみられてはいかが?